グーグルMFIでページ表示速度の順位への影響がググッと強化!?
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グーグルMFIでページ表示速度の順位への影響がググッと強化!?
MFI導入に向けてアルゴリズムを強化中 (Jennifer Slegg on Twitter)
ページの表示速度はグーグルのランキング要素の1つとして組み込まれている ―― 現状では、影響力は微々たるものだと言われているが。
しかしモバイルファーストインデックス(MFI)導入後は、ひょっとしたらその影響力が強まるかもしれない。
現在はモバイル検索であっても、PC向けページの表示速度が評価対象になっている。だが、モバイルファーストインデックスにおいては、モバイル向けページの表示速度が評価の対象になる。当然の流れだろう。
グーグルはモバイルファーストインデックスの導入に向けて、モバイル向けページの表示速度を適切に評価できるように取り組んでいるとのことだ。そして、表示速度に関しては今まで以上に強調していくつもりらしい。
もしかしたら、ページ表示速度がランキングに与える影響が、これまでよりも大きくなることがありえる。
念のために補足しておくが、「グーグルが重要視するから高速化に取り組まなければならない」と考えるのは、勘弁してほしい。
高速なサイトを求めているのはユーザーだ。ユーザーが求めているから、グーグルは重要視するのだ。ユーザー体験を高めるためにスピードを追求するという姿勢で高速化に取り組みたい。
(ユーザー体験の改善を決断するきっかけがグーグルの動きだというのは、ふつうにある話だが)
Yes, page speed is a ranking factor. But it looks at desktop speed. @methode #smx
— Jennifer Slegg (@jenstar) 2017年6月13日
Google is rewriting page speed as ranking factor for mobile speed. @methode #smx
— Jennifer Slegg (@jenstar) 2017年6月13日
Google will be loud about the upcoming mobile page speed thing... so expect more info about it when its going live. @methode #smx
— Jennifer Slegg (@jenstar) 2017年6月13日
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
インデックス状況を調査するよりももっと大切なこととは?
有益なコンテンツはインデックスされる運命 (Google Webmaster Central office-hours)
「インデックス状況を詳細に知りたい」と望むサイト管理者が、英語版のオフィスアワーで次のように質問した。
サイトマップで100件のURLを送信したのですが、95件のURLしかインデックスされていません。
インデックスされていないURLがどれなのかをSearch Consoleで知ることはできますか?
ジョン・ミューラー氏は、この質問に対して次のように回答した。
インデックスされたURLの数を正確に知る方法は、今のところない。できることといえば、サイトマップを小さく分割して細かく見ることくらいだ。
だが私なら、大量のURLをインデックスさせようとすることには注力しない。それよりも、ユーザーの役に立っていて関連性があるものをしっかりとグーグル検索に表示させることに注力する。
さまざまなサイトの検索アナリティクスのデータを確認していると、見えてくることがある。それは、ほとんどのサイトでは、サイト内のごく一部のページしか実際には検索結果でユーザーの目に触れていないということだ。
つまり、「ページをたくさんインデックスさせれば、検索結果にたくさん表示され、検索トラフィックをたくさん獲得できる」とは限らないというわけだ。
となれば、私がするべきことは見えてくる ―― ユーザーが求めているものに関連性が高いコンテンツを確実に提供することだ。
グーグルは、そうしたコンテンツを認識して、そういったページをより多くインデックスしようとするだろう。
公開したページのうち1割や2割しかインデックスされていないとしたら、明らかにインデックスに問題が発生している。原因を究明しなければならないだろう。
しかし、次のようなことにこだわるのは、あまり意味がなさそうだ。
- 100%インデックスさせることを目指す
- どのページがインデックスされていて、どのページがインデックスされていないのかを完全に把握しようとする
ユーザーにとって本当に有益なコンテンツを公開していけば、自然にインデックスは増えていくはずだ。そうしたページはさまざまなチャネルで自然に人の目に触れ、グーグルにインデックスされる機会がおのずと増えるものだ。
もちろんインデックス状況をまったく無視していいということでは決してない。そうではなく、インデックス状況を気にするよりも前に、関連性があって品質が高いコンテンツを公開することを優先するほうがいいという話だ
- すべてのWeb担当者 必見!
低品質ページから高品質ページにリダイレクト、グーグルの評価はどうなる?
最終ページを高品質にすればいい (John Mueller on Twitter)
品質が低いページのURLに対するアクセスを、品質が高いページに301リダイレクトしたら、品質が高い方のページに悪影響がありますか?
どちらもページも同じトピックを扱っていて、それぞれにトラフィックがあるのですが、ユーザーには一番いいページだけを見せたほうがいいだろうと考えています。
こんな質問をツイッターのフォロワーから受けたグーグルのジョン・ミューラー氏が、次のように答えた。
最後のページの品質だけに注目すればいいだろう。リダイレクトのことは心配しなくていい。(ユーザーが最終的に見る)結果をすばらしいものにするようにしなさい。
I'd just focus on the quality of the final page & not worry about the redirects. Make the result fantastic!
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年6月5日
リダイレクト元ページにはコンテンツが一切ない(HTTPヘッダーだけでリダイレクトする)ことも多々ある。それを考えれば、当たり前のようにも思える。
しかし301リダイレクトが設定されている場合、転送元ページの評価を転送先ページへ検索エンジンは引き継ぐ。こう考えると、評価の高さと同様に評価の低さも引き継ぎそうなものだ。
意外と難しい気もするが、ミューラー氏によると、リダイレクトをへてユーザーが最終的に着地するページの品質が高ければ問題にはならないようだ。
ミューラー氏の発言は「私ならこうする」というものであって、「グーグルの処理の詳細はこうなっている」というものではない。
そのため、この解説がどんな状況にでも当てはまるとは限らない。しかし、原則としてグーグルが向かう方向がこうだと把握しておくことに損はないはずだ。
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MFI検索のベータ版をグーグルは提供するか?
予定はないが検討してくれるかも、でも実現は難しいかも (John Mueller on Twitter)
モバイルファーストインデックス(MFI)がいつ本格展開されるのかはともかくとして、「MFIで自分のサイトがどうなるか、事前に確認しておきたい」と思うのは、自然なことだろう。
グーグルは、AMPを正式導入する前に、AMPをサポートした検索がどのようになるかを試すことができる「開発者プレビュー」を実際の検索結果とは別に公開していた。
それと同様に、近い将来に導入予定のMFIにおいても、検索結果がどのように変化するかを正式導入前に確かめられる環境を提供してくれるのだろうか?
残念ながら、今のところ、そういった予定はないようだ。グーグルのジョン・ミューラー氏が否定している。だが、良いアイディアだとして、検討する価値はあるとも付け加えている。
I don't see that happening, but it's an interesting idea worth discussing with the team.
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年6月2日
MFIの開発者プレビューの要望は、MFIの公式発表の直後にも出ていた。
フィージビリティはちょっとわからないですが伝えてみます!
— Kazushi N. | 長山一石 (@KazushiNagayama) 2016年11月5日
筆者も提供してほしいと願うのだが、実現するには懸念もあるようだ。スパマーに悪用される危険性がある。ゲイリー・イリェーシュ氏に言わせれば、この点が怖いとのことだ。
.@rustybrick is asking @methode for a sandbox for SEOs to test out mobile first... o.O this sounds like a horrible idea because of spammers.
— Jennifer Slegg (@jenstar) 2017年6月13日
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ローカル環境のサーバーでAMPやモバイルフレンドリーなどのテストツールを実行する方法
ngrokを使う (Google Developers)
AMPテストツールやモバイルフレンドリーテストツール、構造化データテストツールなど、ウェブマスター向けにさまざまなツールをグーグルは提供している。
だがこうしたツールは、Googlebotがアクセスできる公開されたページにしか使えない。ローカル環境や、ファイアウォールで守られていて外部からアクセスできない環境では、テストできないのだ。
そんな場合に使うといいツールとして「ngrok」というツールをグーグルのジョン・ミューラー氏が教えてくれた。
ngrok を設定すると、通常は外部からアクセスできないサーバーを一時的にそのまま公開できる。
Ever wanted to test a private staging site with Google's tools? Here's how with ngrok: https://t.co/C0tk5o4RlR
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年6月1日
詳しい手順は、グーグルの開発者向けサイトで説明されている。
外部に公開していない環境でサイトを開発しているときに使ってみるといい。
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