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「Web販促」、中小企業のほぼ半数で予算ゼロ・実施もせず

Web販促を「活用できている」という経営者は2割弱、3割以上は「したいができない」
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

広告出稿やECなど「Webを活用した販売促進活動」(Web販促)に関する調査結果を、「@nifty WEB販促の窓口」が12月9日に発表した。「@nifty WEB販促の窓口」は、ニフティが運営する、企業と制作者のマッチングサービス。今回、中小企業の経営者・Web担当者各150名、計300名を対象に、調査を実施した。

それによると、全体の48.7%が、Web販促を「実施していない」と回答。経営者だけを見ると69.3%が「実施していない」と回答している一方、Web担当者で同様に「実施していない」と回答したのは28.0%で、差異が見られた。「サイトを作成したが、思うように運用されていない」といった状況が推察される。

Web販促の実施状況

経営者(n=150)の実感では、「Web販促をビジネスに活用できている」と回答したのは18.0%に留まる。ほかにも「活用したいと思っているが、活用できていない」34.7%、「活用したいと思わないし、していない」47.3%と、経営者は「Web販促」に注力していないと言える。

実際、販促活動の予算については、販促全体では予算があるのに、Web販促に限ると「予算はない」が51.0%と多数派だった。

販促全体の予算(1月あたり)

Web販促の予算(1月あたり)

そのため、Web担当者(n=150)がWeb販促を実施する際の具体的な悩みとしては、「予算がない」36.1%がトップ。以下「成果が分からない」34.3%、「何をしたらよいか分からない」28.7%が続き、「限られた予算のなかで、どの施策にどのような費用対効果があるのかが分からずに悩んでいる」様子が浮き彫りとなった。

Web販促を実施する際の具体的な悩み(実施している企業のWeb担当者=108人)

こうした悩みの相談先では、「同僚」がもっとも多く35.2%、以下「決裁者」26.9%、「外注先」22.2%、「相談する相手がいない」19.4%などの回答があがった。

調査概要
  • 調査期間:2015年11月13日(金)~2015年11月16日(月)
  • 調査対象:従業員規模が100名以下の企業の、経営者・Web担当者(いずれも18歳以上)
  • 有効回答数:300名(経営者、Web担当者各150名)
  • 調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイトの調査パネルを利用したWebアンケート
  • Web販促とは:広告出稿・ECなど「Webにまつわるすべての販促活動」を指す
参考リンク

Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説

初心者君

経営者とWeb担当者の「実施している」という回答がここまで違うというのは、なぜでしょうね。

Web担先生

もしかしたら、Web担当者さんは「ホームページを作って更新しているから、Web販促できている」と思っているけれども、経営者はそのホームページが販促に役立っているとは思っていないのかもしれないね。

初心者君

えー。なぜそういう認識違いになるんでしょう?

Web担先生

可能性は2つある。1つは「ちゃんと販促できているのに、経営者にその成果をうまく伝えられていない」ことで、もう1つは「担当者がやっているのはホームページ運営で、実際にビジネスに役立つせいかにつながっていない」ことかな。

初心者君

「うまく伝えられていない」はありそうですよね。

Web担先生

経営者に「ページビュー数がこれぐらいでした」と説明しても、実は意味がないんだよ。それが売上や利益やコスト削減にどれぐらい貢献しているかを数値で示さないと、経営者は理解できないと思うべきだね。

初心者君

うは、それ難しそう。

Web担先生

そう。実際にはけっこう難しいんだ。だから、それができておらず、単に「今までどおりホームページを更新する」だけになってしまうことが多い。

初心者君

そうなると、現場は頑張ってるつもりなのに、経営者からは役に立ってると認められないことになるんですね。

Web担先生

そう。Web担当者は、営業や社長と「どうすればホームページが売上や利益やコスト削減に役立てられるか」についてもっと話すべきだよね。

初心者君

そうすれば、予算も人員も増やしてもらえる可能性ありますからね!

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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