SEO目的でtitleタグを変えたら、予想外の検索トラフィックを失ってしまった! など10+3記事
※来週(7/18)のこのコーナーはお休みとさせていただきます。再来週の更新をお楽しみに。
SEO目的でtitleタグを変えたら、予想外の検索トラフィックを失ってしまった!
SEOは意識すべきだが検索ユーザーのことも忘れてはいけない (インハウスSEOブログ)
SEOを意識しすぎたtitleタグの修正によって、順位が上がるどころか、本来ビジネスにつながっていた検索からのアクセスを減らしてしまったという失敗談。
少しSEOの知識がある担当者にWeb担当者を交代したのだが、その後任が良かれと思って修正したタイトルが問題だったのだ。
その失敗の内容は、次のとおり。
前担当者 ―― パンフレットなどで「◯◯で検索」と訴求しているので、その「○○」の検索で1位に表示されるようにしていた。
新担当者 ―― 「○○で検索」の「○○」ではない、業界のビッグワードを先頭に置くタイトルに変更した。
新担当者が改善の意図で行った変更なのだろうが、おそらくこれが原因で、それまでアクセスを集めていたキーワードでの順位が下がってしまったのだろうとしている。
検索ユーザーが自社を見つけるために使うキーワードや検索ユーザーの目を引くコピーがtitleタグには重要なのは、確かだ。
しかし、SEOは、単に「検索で上位に来ればいい」「検索トラフィックを増やせばいい」だけのことではないのが、よくわかる。ビジネス成果につながることが大切なのだ。
自社が全体としてどんな施策を行っているかを把握して、SEOだけでなく他の施策との関連もちゃんと意識しなければ、本来ならば得られる成果を逃してしまうという、良い事例だ。
Web担当者をだれか他の人に引き継ぐときは、そうした全体の施策のこともちゃんと情報として引き継がないと、同様の失敗をしてしまうだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
WMT単体ではできない、検索順位やCTRの日次推移をデータで確認する方法
利用方法を思い付けば活用したい (真摯のブログ)
- キーワードの検索順位の日別推移の把握
- 検索クエリデータのメールでの定期配信
この2つは、ウェブマスターツールやGoogleアナリティクスで実現できそうだが、実際にはそれぞれ単体ではできないことだ。
しかし、ウェブマスターツールをGoogleアナリティクスと連携させることで、それを実現できるとして、設定方法を解説した記事。
詳しい設定手順は元記事を参照してほしい。
注意点がいくつかあることに気をつけたい。たとえば、ウェブマスターツールの検索クエリにある「動画や画像などの検索のデータも含まれる」「実数値ではなく以前のように概算値でレポートされる」などだ。
そしてデータを取得しただけでは役に立たない。入手したデータをどのようにしてサイト改善につなげられるかを思い付いたなら、このレポートを利用するといいだろう。
もしかしたら、メール送信先を人間ではなくプログラムが処理するメールアドレスにして、日々統計データを蓄積していくという使い方のほうが、価値を生み出しやすいかもしれない。
拡張子が「.html」じゃないとSEOにマイナスなのか?
関係なし (グーグル ウェブマスター向けヘルプフォーラム)
拡張子が「.jsp」で作成したサイトはSEOにおいてマイナスでしょうか?
このような質問がグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。
前回ピックアップしたhタグと同じ「SEO関連のよくある質問」の1つだ。
はるか昔は、動的に生成されるURLのページはクロールやインデックスがされづらいという状況があったようだが、今は違う。クローラがきちんと読み取れるHTMLで提供されているのであれば、拡張子の種類がマイナスに働くことはまったくないと考えていい。
ましてや、「拡張子が.htmlのページを高く評価して、.jspや.phpのページの評価を低くする」なんていうことも、あり得ない。グーグルが検索結果に表示したいのは関連性があり高品質なページだ。拡張子が.htmlのページではない。
ちなみに、「index.xxx」(xxxは拡張子)のページについても聞かれることが多いが、index.htmlやindex.phpが存在しなければならないということもない。
ただしこの場合、次の2点が大切になる。
- ファイル名を記述しない「/」止まりのURLでアクセスしたときでも既定のページが表示されるようにWebサーバーを設定する
- 「index.xxx」の有無を正規化する
正規化するというのは、
http://www.example.jp/
と
http://www.example.jp/index.html
のどちらを優先URLとするのかを決め、優先URLでないほうへのアクセスをリダイレクトするか、rel="canonical"で指定するのだ。
Seesaaブログのウェブマスターツール登録が簡単になった
グーグルも大喜び (Seesaaブログ)
Seesaaブログに、グーグルとBingのウェブマスターツールの所有者確認のmetaタグを挿入する機能が付いた。HTMLを直接編集しなくても管理画面の所定の場所にmetaタグを入力すれば、所有するブログのトップページに自動的に設定される。
グーグルのサーチクオリティチームも歓迎している。
Seesaaブログをビジネス用途に利用しているウェブ担当者はそう多くはないとは思う。だがもし利用していれば嬉しいニュースであろうから紹介することにした。
Chromeからの検索で常にパーソナライズ検索を無効化する方法
パーソナライズが邪魔な人にオススメ (和洋風KAI)
グーグル検索では、検索結果のURLに「pws=0」というパラメータを付けるとパーソナライズ検索(プライベート検索・ウェブ履歴)を無効にできる。自分のウェブ履歴やソーシャルでのつながりに影響されない、“素”の検索結果を見たいときに重宝する。
だが、毎回毎回「pws=0」を付け足して再読込みさせるのは面倒だ。
こちらの記事では、Google Chromeのアドレスバーからの検索を、常に「pws=0」が付いたパーソナライズ無効な状態にする方法を説明している。
Chromeで設定できる「検索エンジンの編集」に次を登録し、デフォルトの検索エンジンにセットするだけだ。
https://www.google.co.jp/search?q=%s&pws=0
詳しい手順は元記事をご覧いただきたい。
筆者は同じ設定をもう数年来利用している。ユーザーとしてはパーソナライズ検索がありがたいこともあるのだが、SEOの仕事をやっていると“自分好み”にカスタマイズされた結果が、かえって迷惑になることもある。
ちなみに、この方法を使っていても、パーソナライズ検索の結果を見たい場合は、検索結果ページの右上にある「人マーク」のアイコンを選択すればいいだけなので、安心してほしい。
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