国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

サイト移転のグーグル公式ガイド など10+4記事(海外&国内SEO情報)

「教育機関から合法的に被リンクをもらう方法」「無料ブログを使うべきでない7つの理由」など

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今週のピックアップ

サイト移転のグーグル公式ガイド
★★★★☆ サイトやコンテンツを移動するときに役立つ (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

サイトやコンテンツを新しい場所に移転する際のベストプラクティスについてグーグルのウェブマスター向け公式ブログが解説した。

新しいサイトの構造を検索エンジンが正しく認識し、サイトにユーザーが問題なくアクセスできるようにするための11項目が書かれている。

  • 301リダイレクト(またはクロスドメインrel="canonical"
  • ウェブマスターツールでの所有者確認
  • 移転先でFetch as Googlebot
  • ウェブマスターツールで[アドレスの変更]
  • ウェブマスターツールの[クロールエラー]404の確認
  • サイトマップの確認
  • リダイレクト状況の確認
  • 重要なリンクの張り替え連絡
  • 地域ターゲットの確認
  • rel="canonical"による重複コンテンツ扱いの回避
  • 一度に多くの変更は加えず少しずつ変更していく

ひと通り目を通してブックマークしておき必要な場面になったらこの記事を思い出すといいだろう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

教育機関から合法的に被リンクをもらう方法
★★★★☆ 考えた・やり方を応用したい (教育機関から合法的に被リンクをもらう方法)

学校のサイトから正統な手段でリンクをもらう方法を解説した記事。教育機関サイトだからといってそれだけで特別な価値があるわけではないが、そういったサイトからリンクされることは通常ならほとんどないだろう。

参考にしたいのはその手法だ。相手がリンクを張りたくなる出来事やタイミングを見逃すことなく、チャンスが来たときにはこちらから積極的に働きかけるのだ。

  1. 在学生や卒業生が企業イベントで何らかの賞を受賞した場合
  2. 在学生がインターンシップで働いている会社から、仕事風景の写真データを頂いた場合
  3. 卒業生が学校に遊びに来てくれた場合
  4. 何らかの形で提携(協力含む)する事が決まった場合
  5. 学内で企業から就職説明会(企業説明会)をやって頂いた時

記事作成者の亀田氏は大学からもこの方法でリンクを獲得したことがあるとのことだ。

待ちの姿勢だけではリンクはなかなか集まらない。かといって有料リンクや自作自演リンク、無分別な相互リンクはガイドラインでペナルティの対象だ。

自発的にリンクを張りたくなる気持ちを促すリンク獲得に挑戦してほしい。

無料ブログを使うべきでない7つの理由
★★★☆☆ 個人用途なら構わないけれど (SEOとその周辺)

ビジネス用途として無料ブログを使うべきでないと主張した記事。7つの理由を挙げている。

  1. ブログが閉鎖される可能性がある
  2. 自ブログが削除される可能性がある
  3. ブランディングの意味で不利
  4. 無料ブログ全体の評価に影響される
  5. サービスで提供できる内容に制限がある
  6. 検索結果に同一ドメインからは最大でも4ページまでしか表示されない
  7. Googleが提供するウェブマスターツール、Analyticsが使用できない場合がある

理由はさておき、集客や企業PRのための公式サイトを無料ブログで構築するべきでないことには筆者も同感だ。完全には自分の所有物だとは言えずなにかと制約がかかることが多い。本格的に運用すればするほどネックになることが増えてくるものだ。

自社の公式サイトには独自ドメイン名で独自のサーバーを借りて運用するのが鉄則だと思ってほしい。

特に、「無料ブログ全体の評価に影響される」に書かれている「特定のブログサービスには社内ネットワークから接続できないようにしている企業がある」という点は意識しておくべきだろう。B2Cで家庭からアクセスする人だけがターゲットならばまだしも、B2Bの側面がある場合は致命的だ。

もっとも「◯◯で働く社長の日記」のようにプライベートな目的で無料ブログを利用するのは問題ない。ビジネス向けには使わないほうがいいということだ。

季節イベントのコンテンツ先出しでアクセスアップ
★★★★☆ 先回りすることが大切 (SEO Imagination!ブログ)

季節もののイベント、具体的には「札幌祭り」に関するコンテンツを先回りして公開することで狙いどおりにアクセスを集めることに成功した事例を紹介した記事。

ページビュー数によって広告収入を得るようなサイトでない限りはアクセスを集めることが最終の目的にはならないかもしれない。そうだとしてもユーザーにとって価値ある情報を提供し続けることはブランディングや関係性の構築に役立つはずだ。

将来の顧客を育てるためのコンテンツ作りの戦略として、EC系の人などはぜひ応用してほしいケーススタディだ。

グーグルが著者情報の表示を正式に導入
★★★☆☆ あなたを検索結果で露出させよう (Google Japan Blog)

検索結果でのコンテンツの著者情報が、日本のグーグル(google.co.jp)でも表示されるようになったことを1月ほど前にお伝えした。試験運用の可能性もあったのだが正式導入の公式アナウンスがやっと出た。

筆者は実感がないのだが導入後クリック率が上がったサイトがあるとも聞いている。個人でコンテンツを発行しているならあなたというコンテンツ作成者をユーザーに認知してもらうためにぜひ導入することを勧める。設定方法はこちらのヘルプを参照してほしい。

下はSEOに関連したあるキーワードでの検索結果のキャプチャだ。さすがにSEO系キーワードだけあって著者情報の設定を早くから実装していたSEO記事を扱うブロガーが4人も出ている。

著者情報の写真が4つ並ぶ検索結果

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掲載記事からピックアップ

筆者が2週間前に米シアトルで参加してきたSMXのセッションレポート記事を今週は2本ピックアップ。

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