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リンク購入サイト対策にグーグル日本が本気を出し始めたようだ など10+2記事(海外&国内SEO情報)

今週のトップストーリーは、日本における不正なリンクの取り締まり強化の話題。

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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

URLのドメイン名末尾の「/」の有無が統一されていないと、PageRankは分散してしまうのか?
★★★★★ グーグルに任せて大丈夫らしい (Google Webmaster Central Channel on YouTube)

ドメイン名の終わりの「/」(スラッシュ)に関する質問です。

ドメイン名の終わりに「/」が付かないURL(http;//www.example.com)と、ドメイン名の終わりに「/」が付くURL(http://www.website.com/)では、張られたバックリンクに違いはありますか?

両方にリンクが張られたとしたら、PageRankは分散してしまいますか?

この質問にグーグルのマット・カッツ氏がYouTubeのビデオで回答した。

PageRankが分散することはないだろう。グーグルは正規化が上手だ。URL内のサーバー名指定で「www.」の有無があっても同じサイトだと判断できるのと同じように、ドメイン名の最後のスラッシュの有無に関しても、ほぼ間違いなくすべての場合において実際に同じウェブページだとグーグルは判断できる。ということは、リンクもうまく正規化できるため、PageRankが2つに分散してしまうことはない。

これは面白い質問でもある。なぜなら技術的にはそれぞれは異なるURLだから別々のページを持つことが可能だからだ。

たとえば、Webサーバーの設定を間違えて、「www」ありではサイトにアクセスできるが、「www」なしではサイトが公開されていないという場合もあるだろう。こういう場合には、それらは別のサイトだと考えるのが、多くの場合は正しいということになるだろう。

注意することが1つある。Apacheウェブサーバーは、「example.com」にアクセスするとスラッシュ付きの「example.com/」にリダイレクトすることがある。その場合、リダイレクトのせいで、ページが表示されるまでの時間が数百ミリ秒だが長くなる。リダイレクトで数百ミリ秒の遅れが発生するのと、そうした遅れが発生せずにページが表示されるのでは、ちょっとした違いであっても早いほうがいいだろう。だとすると、最初から正しいURLでアクセスするようにしておくのがいい。

とはいえ、ほとんどすべての場合において(スラッシュありとなしは)問題にならなくて、僕たちはうまく処理して2つのバージョンを正規化できる。

※Web担編注 ほとんどのブラウザは末尾にスラッシュのないドメイン名だけのURLを指定しても、自動的にスラッシュを付けてアクセスしてくれるので、マット・カッツ氏が言うような遅延が発生することはないと思われる。

また、編集部でテストしたところ、特殊な方法を使ってスラッシュがないリクエストをApacheサーバーに投げた場合でも、リダイレクトは発生しなかった。

いずれにせよ、ほとんどすべてのWeb担当者は、こうしたことを意識する必要はないはずだ。

不自然なリンクの効果は長くは続かない
★★★★☆ 自然に集めたリンクは永久の資産 (Google Webmaster Central Help Forum)

日本語記事でもピックアップした不自然なリンクへの警告について、グーグルのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムで社員のジョン・ミューラー氏が次のように説明した。

あなたのサイトに張られているそういったリンクは、以前のようには評価されていないかもしれない。相互リンクをしたり、リンクを売り買いしたりといった、ランキングを操作しようとする行為はしてはいけない。

不正に集めたリンクは、ペナルティを受けなかったとしても、リンクとしてはまったく評価されず無価値にされていることもあるということだ。価値がなく、反対に危険があるリンクを得る意味はまったくない。

.eduサイトの60%はハッカーが侵入して不正なリンクが設置されている??
★★★☆☆ グーグルはお見通しということか (Hacker News)

「.edu(大学)や.gov(政府機関)サイトの大半はハッカーが侵入して不正な隠しリンクが設置されているようだ、何とかしてほしい」というクレームに対して、マット・カッツ氏が次のようにコメントを返している。

ブラックハットのスパマーは、大量のサイトを不法にハッキングすることも含めてお金を稼ぐためならどんなことでもやろうとするものだ。

グーグルはハッキングで得たリンクの大部分を検出して無視できる。しかし、グーグルがそのなかのどのリンクを信頼してどのくらい重視しているかはあなたには分からないために、そうしたサイトにリンクが存在したままに見えるだけだ。

Web担の読者には他人のサイトをハッキングしてリンクを挿入しようと考える人は、よもやいるはずはない。しかし、そういったスパマーを見て真似したい衝動に駆られたり、そういった手法を使っている悪徳SEO業者とは絶対に付き合ったりしないように注意したい。危険を冒す価値はゼロだ。また不正な方法によってリンクを得たとしても、グーグルには見破られていて評価されているとは限らないことも知っておきたい。

ちなみに、こうしたハッキングで増やしたリンクのことを「hacklink(ハックリンク)」と呼ぶようだ。なかなかおもしろい呼び方だ。

ソーシャルメディアで大ヒットしてリンクを集めた素晴らしい7つのコンテンツ
★★★☆☆ リンクベイトの成功事例 (The SEO Company)

StumbleUpon」(スタンブルアポン)というソーシャルブックマークサービスが米国にある。日本でいうとはてなブックマークのようなイメージだ。みんなに推薦したいコンテンツをブックマーク(Stumble)でき、他のユーザーがブックマークしたコンテンツを評価あるいは非評価できる。

このStumbleUponで非常に多くの投票を獲得し、口コミによる大量のリンクを集めたコンテンツを7つ、こちらの記事では紹介している。

ソーシャルメディアで話題になることでリンクを獲得する戦略のアイディアの参考にしてほしい。残念ながらリンク先はすべて英語だが、見てみれば、なぜ話題になったのかは一目瞭然のはずだ。

  1. 世界で最高のウェディングケーキ×30 (120万票獲得)
  2. 日焼けしたい人を震え上がらせるぞっとするような浜辺の5つの彫刻 (50万5千票獲得)
  3. 窓をきれいにしない方法 (47万7千票獲得)
  4. 美しいほどに複雑な10個の錠 (39万4千票獲得)
  5. うっとりさせるような木のトンネル×10 (8万9千獲得票獲得)
  6. ひどく腹立たしい車椅子用のスロープ (4万8千票獲得)
  7. 世界に一つしかないヘッドフォン (3万8千票獲得)

画像のユニバーサル検索にも高速化の波が訪れた
★★☆☆☆ 画像+フレッシュネス でアクセスアップ (WebmasterWorld)

グーグルは画像検索のインデックススピードを速め、新しい画像には「◯時間前」や「◯日前」のように、いつインデックスしたのかを表示するようになっている。

こうした画像検索のインデックス高速化は、画像検索だけでなく、ウェブ検索のユニバーサル検索に差し込まれる画像にも及んでいるようだ。WebmasterWorldフォーラムで公開されたばかりの画像がユニバーサル検索として表示されていることに気付いたメンバーがレポートしている。新しい、タイムリーなコンテンツをより上位に表示する先日のアルゴリズム更新とも関係があるのかもしれない。

画像や動画のユニバーサル検索に表示させることはウェブページを上位表示させることよりも比較的簡単だ。アクセスアップを狙う手段としてフレッシュな画像をコンテンツとして提供するのも面白そうだ。

SEO JapanSEO Japanの掲載記事からピックアップ

先週も取り上げたHTML5とSEOの関係についての記事とグーグル検索の偉大さを表す数字を扱ったインフォグラフィックを今週はピックアップ。

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