リンク購入サイト対策にグーグル日本が本気を出し始めたようだ など10+2記事(海外&国内SEO情報)
リンク購入サイト対策にグーグル日本が本気を出し始めたようだ
いつまでも逃れられると思わないほうがよさそう (Strategic Webmarketing)
有料リンクや自作自演リンクなど、ランキングを不正に操作するための不自然なリンクを集めている形跡が見られるサイトに対して、今年6月下旬から7月上旬を境にグーグルはウェブマスターツール経由で警告メッセージを一斉に送り始めた。日本も例外ではない。
とはいえ、これまでは警告を受けていても順位には変動が起こらないサイトが大半を占めていたようだ。しかしここにきてペナルティにも見て取れるような順位下落が広範囲に渡って観察できたとこちらの記事では伝えている。
念のために補足しておくが、今回ペナルティを受けているのは「リンクを販売したサイト」ではない。「リンクを購入したサイト」だ。順位を操作することを意図してリンクを購入しているサイトに対して、日本のグーグルも本気を出して対処し始めたということだろうか。だとすると、非常に良いことだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルのクロスドメイン重複コンテンツ処理の説明にもの申す
現場で働く専門家による情報 (SEMリサーチ)
ドメインをまたがった重複コンテンツを発見し、自分の側のコンテンツが重複コンテンツ扱いされたときにグーグルがメッセージを通知するようになったことを前々回お伝えした。
渡辺隆広氏が、この公式アナウンスにおける解説の一部分が適切ではない表現になっていることを指摘したうえで、クロスドメインの重複コンテンツの取り扱いの実情を説明している。やや高度な内容だが、知っておいて損はない。特に大規模サイトのウェブ担当者や、プレスリリース配信サービスを使っている企業の担当者は読んでおくといい。
コンテンツ著者がこれからはランキングを決める……かも
それともただの翻訳記事か? (グーグル ウェブマスターセントラル 日本版公式ブログ)
コンテンツと著者を結びつける仕組みとして「rel="author"」のサポートを米グーグルは今年6月に開始した。
日本版のグーグルウェブマスター向け公式ブログでも同機能のアナウンスが出た。ただし米国版ブログ記事の翻訳記事であり、日本のグーグル(google.co.jp)でのサポートが始まったのかは定かではない。筆者は日本のグーグルの検索結果で著者情報が出現するのを未だかつて見たことはない。
しかも設定方法はその後新しくなっているにもかかわらず、古い設定方法が紹介されている。古い設定も依然として有効だがかなり面倒だ。さらにたちの悪いことに英語版と日本語版で指示が一部異なっている。この記事を書いている時点では新しい設定方法は日本語化されていない。
良質なコンテンツは素晴らしい著作者によって生み出されます。Google ではこのマークアップによって、コンテンツの著作者を強調したり、検索結果のランク付けを改良したりできないか、その可能性を模索してまいります。
上のように締めくくられてはいるが、筆者のように新しもの好きでないならば、慌てて飛びつく必要はないだろう。日本導入以前に1つの情報として先行紹介しただけなのかもしれない。
目の付け所が違う、バックリンクを調べる裏技検索
「link:」コマンド検索じゃないよ (ウェブ力学)
Yahoo! Site Explorerのサービス提供を米ヤフーが終了したことと、その代替となるバックリンク調査ツールがいくつかあることを前回取り上げた。ウェブ力学の石川氏が別の方法で被リンクを調べる方法を紹介している。
次のようにグーグル検索するのだ。
"サイト名" -site:mydomain.com
「サイト名」は管理するサイトの名前、「mydomain.com」は管理するサイトのドメイン名だ。ただこれは、リンクよりもサイトの言及、いわゆるサイテーションを調べるのに向いていそうだ。
これに対してワントピのツイートで渡辺隆広氏は「"URL" -site:URL」と検索したほうがいいとアドバイスしている。具体的には次のようになる。
"www.mydomain.com" -site:mydomain.com
この方法だとハイパーリンクが張られていないテキストとして書かれただけのURLもヒットしてしまうが、他のツールと併用することでより多くのバックリンクデータを収集できそうだ。
SEOに役立つ便利ツール×7
あなた向きのツールが見つかるか? (SEOとその周辺)
SEOにおける問題点を分析する、またはSEOの作業負荷を軽減する目的で便利に使えるツールを紹介した記事。以下の7つを取りあげている。
- Google ウェブマスターツール
- Mozbar(Firefox/Chromeの拡張機能)
- SEO Site Tools(Chromeの拡張機能)
- Website Explorer(Windows用ソフト)
- Another HTML-lint gateway(オンラインサービス)
- Lynx(Windows用ソフト)
- Sitemap.xml Editor(オンラインサービス)
定番のツールもあれば初めて耳にするツールもあるかもしれない。簡単な説明と特徴も書かれているので、利用できそうなものが見つかるかチェックしてみるといいだろう。
コメント
「URLのドメイン名末尾の「/」の有無が統一されていないと」の注釈部分について
> ※Web担編注 ほとんどのブラウザは末尾にスラッシュのないドメイン名だけのURLを指定しても、自動的にスラッシュを付けてアクセスしてくれるので、マット・カッツ氏が言うような遅延が発生することはないと思われる。
ドメインのみの場合には確かにその通りだが、
「example.com/example/」とすべきところを「example.com/example」で呼び出した場合に、
カッツ氏の言う遅延が生じるので、
> いずれにせよ、ほとんどすべてのWeb担当者は、こうしたことを意識する必要はないはずだ。
には異を唱えたい。意識はしておいて欲しい。
ドメイン名の話題なんですよ
この件はパス部分ではなく、ドメイン名だけ(つまりトップページのURL)に関する話題なんですよ。
ですので、トピックの主題に対しては「意識する必要なし」という結論になります。
もちろん、ドメイン名部分ではなくパス部分のtrailing slashに関しては、おっしゃるように「統一するべき」という認識が必須だと思います。