国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

検索順位を下げる要因ワースト4 など10+2記事(海外&国内SEO情報)

「ヤフー版デラックスサイトリンク」「404エラー」「robots.txtのべし・べからず」などなど

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今週のピックアップ

検索順位を*下げる*要因ワースト4
★★★☆☆ これらが原因ということではない (SEOmoz)

検索順位が低いサイトと相関関係の高い要因をSEOmozがまとめているので、簡潔に紹介する。

  • ドメイン名の長さ
    順位が低いサイトにはドメイン名が長いサイトが多い。これはShoes.comのような短いドメイン名のサイトは早くに取得され歴史があり多くの被リンクを集めている場合が多いからだと思われる。一方でBuy-Cheap-Mens-Shoes.comのような長いドメイン名のサイトは、スパムっぽくみえるしリンクが集まらなさそうである。

  • ページの表示速度
    順位が低いサイトはページの表示速度が遅い。ただし、この原因に関しては、データが不十分のため推測できない。

  • グーグルアドセンス
    順位が低いページはグーグルアドセンス広告の数が多く、広告の占める割合が大きい。広告ばかりのページにはリンクを張ろうとしないからだろうか?

  • nofollow属性の付いていないリンクの割合
    順位が低いサイトは、nofollow属性が付かない通常リンクの割合が多い傾向がある。ちょっと考えると不思議に思う傾向だ。自然なリンクがたくさん集まれば、それだけリンクは多種多様なものになっているはずで、不自然にnofollowではないSEO目的のリンクを増やした場合よりもnofollowリンクの比率が高まるからだと思われる。

ただし注意してほしいことがある。相関関係と因果関係は別モノだということだ。ここで挙げた要因に該当するからといって、それがランキングにマイナス影響を与えるとは限らない。あくまでもランキングが低いサイトに共通して見られる特徴に過ぎない。

日本語で読めるSEO/SEM情報

ヤフーがサイト内の人気コンテンツへのリンクを検索結果に表示するテスト中
★★★☆☆ ヤフー版サイトリンク (SEMリサーチ)

ヤフーは、社名やサイト名などブランド名で検索したときに、検索結果の1位の項目で当該サイトの詳しい情報やリンクをボックスで表示するテストを一部のユーザーを対象に行っているようだ。ボックスには、人気コンテンツへのリンク、画像、サイト内検索ボックス、お知らせなどが確認されている。

筆者の環境では確認できなかったのだが、hlwme Satoshiさんがグーグル+で実際の例を報告してくれた。

Amazonのヤフー版サイトリンク
H.I.S.のヤフー版サイトリンク
ニコニコ動画のヤフー版サイトリンク

グーグルには、トップページ以外のサイト内ページへのショートカットリンクを表示する「サイトリンク」という表示形式がある。ヤフーがテストしている表示は、グーグルのサイトリンクをさらに発展させたような感じがする。

このテストをいち早く発見した渡辺氏は、次のように述べている。

(Yahoo!検索は独自の検索アルゴリズムを持っていないが)アルゴリズムで自動的に処理しているわけでもないほか、サイトによって表示されるコンテンツが異なるうえ、個別に編集も行われているように見える。今後正式に導入されるのか、また正式提供されるならどういう形でサービスを提供してくるのか注目だ。

グーグルディレクトリ終了
★★☆☆☆ そういえばそんなのあったね (Googleディレクトリ)

グーグルは、登録型のサイト検索サービスとして提供していた「Googleディレクトリ」のサービス提供を終了した。公式アナウンスは特に出ていない。アクセスするとひっそりと終了のメッセージが掲載されているだけだ。

現役時代のGoogleディレクトリ
※ついこの前までのグーグルディレクトリ ホームページ
グーグルディレクトリ終了のお知らせ
※グーグルディレクトリに今アクセスすると終了のお知らせが

グーグルディレクトリは、DMOZのデータを転載していただけであるし、そもそも利用していたユーザーが多かったとは思えないため、一般ユーザーにはほとんど影響ないだろう。

しかしグーグルのサイトからリンクがもらえるということで、グーグルディレクトリへの登録(DMOZへの登録)はSEOの効果が期待できた時代もあった。もっとも今となってはどの程度の効果があるか疑問だったので、ウェブ担当者にとっても大きな事件ではないとも言えるが、1つの変化としてピックアップしてみた。

404エラー詳細解説 by グーグル
★★★★★ 404は検索順位に影響しない (グーグル ウェブマスター向け 公式ブログ)

日本版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが、404(ページが見つかりません)エラーに関する以下の8つの質問について解説している。

  1. ウェブマスター ツールのクロール エラー ページに表示される 404 (Not found)は、Google 検索での掲載順位に影響しますか?

  2. では、ウェブサイトにとって 404 はまったく影響のないものなのですか?

  3. 「ソフト 404」について詳しく教えてください。

  4. URL が 404、301、410 のうちどれを返すべきか判断するにはどうすればよいのですか?

  5. 404 のほとんどが、サイトに存在しない URL に対するものです。これは何ですか?どこから来たトラフィックですか?

  6. サイトをスクレイピングされたため、大量の 404 が発生しました。例えば「http://www.example.com/images/kittens.jpg" width="100" height="300" alt="kittens"/></a...」のような、実在する URL に他のコードが付け加えられたものです。これはサイトに悪影響を与えますか?

  7. 先週、ウェブマスター ツールで報告された 404 をすべて修正したのですが、まだ一覧に記載されています。正しく修正できなかったということですか?エラーが表示されなくなるまで、どのくらいかかるのですか?

  8. アカウントから 404 エラーを早く消去するために、Google の URL の削除ツールを使ってもよいですか?

基本的に404エラーがランキングに悪影響を及ぼすことはない。しかし対処できるものは対処したほうがいい。その他にも404エラーに対するグーグルの取り扱いが書かれているので目を通しておこう。

結論としては、ウェブマスターツールに表示されていたとしても、ほとんどの404エラーは特に気にする必要はない。ただし、サイト内リンクで生じている404は自分で間違ったリンクを修正するべきだ。また、削除してしまったページに多くリンクされている場合は、そのページへのアクセスをサイト内の適切な他のコンテンツにリダイレクトするほうがいいだろう。

「ツイート」と「いいね!」をGoogleアナリティクスで計測する方法
★★★☆☆ GAのレポート画面でまとめて見たければ (caraldo.net)

グーグルの「+1」ボタンの利用状況をウェブマスターツールとGoogleアナリティクスで計測できるようになったことを先週お伝えした。

しかしGoogleアナリティクスでは、「+1」ボタンだけでなく、ツイッターのツイートボタンやフェイスブックのいいね!ボタンの利用状況を計測するようにも設定できる。ただし、こちらは自動では計測されないので、ソーシャル計測用のJavaScriptコードを別に設定しなければならない。こちらの記事では、そのための方法を解説している。

ソーシャルトラッキングがどのくらい役に立つのかという意見があるかもしれないが、管理サイトでのソーシャルアクティビティを知りたければ設定してみるといいだろう。

負のオーラを発するサテライトサイト更新
★★★★☆ 疲弊するよりも本家に力を入れよう (パシのSEOブログ)

程度の差こそあれ、メインサイトとは別のサイト(サテライトサイト)を作り、そちらからメインサイトにリンクすることで検索順位を上げようとしている人は多いだろう。多数の無料ブログを開設して記事を書き、その記事からメインサイトへ向けてリンクを送るのがいちばん多いパターンではないだろうか。

このような手法の是非に関してはここでは論じないが、パシのSEOブログさんが、被リンク支援のためだけに大量のブログを更新し続けることの困難さと弊害を、自身の経験から指摘している。

メインサイトへリンクを供給するための支援サイトを運用することに筆者はまったく反対しないし、価値あるコンテンツが提供できるのならばどんどん作るべきだと考える。しかしナチュラルリンクを装う、自作自演リンクのためのブログ更新は、ほとんどの場合間違いなく効率が悪く精神的に疲弊するので、オススメしない。1記事は何文字書けばいいのかとか1つの記事からのリンク数は何本まで許されるのかとかIPアドレス分散が必要なのかといった、余計なことに気を取られてしまう。そのため、本当に大切な「売上を上げる」「問い合わせを増やす」といったメインサイトで目指すべき最終的な目標のために注ぐ力がそがれてしまう。そして、いつかグーグルにばれやしないかとビクビクし続けなければならないからだ。

「今自分がやっていることは、検索エンジンの順位を意識しないのならばやっていただろうか?」と自分に問い、それでもユーザーのためにやる価値があると思ったら続けるのがいいだろう。検索エンジンのためだけにやっているのならば、そろそろやめてみてはいかがだろうか。

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