HCD-Net通信
「人間中心設計 (HCD)」を効果的に導入できるよう、公の立場で研究や人材育成などの社会活動を行っていくNPO「人間中心設計推進機構(HCD-Net)」から、HCDやHCD-Netに関連する話題をお送りしていきます。
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特性リストペルソナ―網羅性を高めた新たなペルソナ法のアプローチ/HCD-Net通信 #16

従来のペルソナ法では、多様なユーザーやその利用状況を網羅することはできないのではないか。

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HCI

人間が使用するための対話型システムのデザイン、評価、実装に関連し、それら周辺の主要な現象に関する研究を含む学問分野。

7月19~24日にかけて米国サンディエゴで開催されたHCIに関する国際会議「HCI International 2009」において、著者は「全体記述ペルソナ vs. 特性リストペルソナ(原題: Full Description Persona vs. Trait List Persona)」という、従来のようなフルテキストによるペルソナ記述ではなく、特性リストを使って網羅性を向上させたペルソナ記述の提案を行った。

この考え方はそのままシナリオ記述にも適用でき、その場合は特性リストシナリオという方法でも表現可能である。これまでのペルソナ(これを全体記述ペルソナ「Full Description Persona」と呼んでいる)と私が新たに提案する特性リストペルソナの両者を併せてプレゼンを行ったところ、反響はなかなかのようで、提示したプレゼン用のデータを希望する人もでてきたほどだ。

これまでのペルソナ法の問題点とは

ペルソナやシナリオの手法が書籍や論文の形で論じられるようになったのは比較的最近で、それらが流行しだしたのもここ2~3年のことだ。しかし、類似のやり方はそうした書籍や論文が世に出る前から使われてきた。ただ、それらは必ずしも設計手法としてではなく、顧客への営業支援のための手法という場合が多かった。

特性リスト手法の基本的な着眼点は、ペルソナやシナリオを記述したとして、現在のやり方では多様なユーザーやその利用状況を網羅することはできないという点にある。通常、数例~10数例の記述が行われているようだが、ユーザーの多様性を考慮すると、それだけではサンプルが圧倒的に不足している。こうした指摘に対する回答として良く耳にするのは、「これらの記述は代表点であり、そこから関連性のある示唆を得ることによって、カバー率を上げられるはず。だから問題はないし、現実的にはその程度の範囲でやるしかない」というようなものだ。それもわからない訳ではないが、著者にはどうも言い訳のように聞こえてしまう。ユーザーや利用状況の多様性に関して、どうしても見落としがでてしまうのではないかと思えるのだ。

そこで考えたのが以下の特性リストペルソナ(Trait List Persona)という手法だ。基本的なやり方を手順を追って説明しよう。

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