多様なドメイン名から望んだアンカーテキストでリンクを得る8つのヒント
勤勉な検索マーケターならご承知のとおり、強力かつ信頼性の高いサイトからリンクを獲得すると同時に、多数の比較的小規模なWebサイトから1つか2つずつのリンク獲得を目指すのは、非常にうまい考え方だ。
中には「多数の比較的小規模なWebサイトから1つか2つずつのリンク」の部分が最も面倒だと感じる人がいるかもしれない。英タイムズ紙オンライン版の全ページにリンクを掲載してもらいたいという場合なら依頼できる相手は見つかるだろうが、小さなWebサイトやブログからリンクを張ってもらいたい場合、電話やメールのできる相手が見つからない。さらに、このリンク構築は自分が上位ランクを得たいと思うキーワードをアンカーテキストにして行わなければならないことを考慮すると、難しさの度合いはさらに増す。
ランドは以前、ドメイン名の多様性について語っていた。そこで今日は、自分が得るリンクについて、ドメイン名の多様性を増加させる簡単なガイドを書いてみよう。
1 リンクベイト
撒き餌せよ、さらば人来たらん。そしてうまくいけば、人々はそれにリンクを張って、他の人に情報を広めてくれる。
餌、すなわちリンクベイトには、リンク獲得目的に特化して作成し公開するあらゆるコンテンツが当てはまる。リンクベイトにはさまざまな形式があり、自然に見えるリンクをさまざまなサイトから獲得するうえで、おそらくはここ数年普及している、一般的なテクニックを網羅しているのではないかと思う。リンクベイトの効果をさらに高めたければ、特定のキーワードにターゲット化してみるとうまくいく。このあたりのことは、あとで詳しく示そう。
リンクベイトに関する詳しい話が知りたければ、SEOmozの「バイラルマーケティングとリンクベイト」ガイド(英語)に勝る教材はない。
2 ウィジェット
バッジやウィジェットは、上記のリンクベイトの括りには当てはまらないため、まったく別物として考えられる。これらは、埋め込んだページの価値を高めるために存在する。その中に設置されたリンクは、一般に提供元を示すためのもので、ウィジェットやバッジそのものを楽しむために、ユーザーがそのリンクを辿る必要はない。だが検索エンジンのアルゴリズムは、多くの場合その違いに気づいていない。
人々が自分のサイトに埋め込みたいと思うような、何かカッコいいもの(必ずしも凝ったものでなくていい)を作成しよう。そうすれば、座っていてもリンクが転がり込んでくる。この手法は、自分のブランドを示すキーワードをアンカーテキストにしてもらいたい場合に、特に有効だ。
3 プレスおよびメディアパブリシティ
特にキャンペーン用のコンテンツを作らなくても、すばらしいPR(実際にはひどいPRの場合でも)が、サイトにリンクを呼びこんでくれることがある。プレス/パブリシティには、必ず公式Webサイトを記載するよう心がけよう。メディアを通じて君の会社が人々の目に触れ、その記事が他の人と共有したいと思えるほど興味深ければ、サイトにリンクを張ってもらえるチャンスは広がる。
さらに、その記事を取り上げているテレビ/ラジオ/新聞もまた、こちらのサイトにリンクしてくれるかもしれない。
4 アフィリエイト手法
「SEOになじむアフィリエイト手法」に関しては、そのあり方や技術的側面、透明性の点でかなりの疑問が残る。しかしよく練られた手法なら、小売の立場にある者にとっても、アフィリエイトを行う人々にとってもメリットをもたらす。
アフィリエイトを行う人々に対して、さまざまなサイトはもちろん、ブログやフォーラムなどからもリンクを張ることを許可すれば、自分の各製品ページが得るリンクのドメイン名の多様性も拡大できるだろう。
5 顧客/ユーザーへの働きかけ
昨年ランドは、「SEOの意外な裏技」その1で、自分のところで商品を買った人にリンクを依頼するよう言っていた。
これはなにも、Eコマースサイトに限った話ではない。登録制のフォーラムやサイトを運営しているのなら、たとえば初めて投稿した人にメールを送り、リンクを促すのも1つの方法だろう。あるいは最初の登録時に、自分のWebサイト/ホームページ/ブログを持っているか尋ねてみてもいいだろう。そうすれば、その情報で絞り込んで、サイト所有者だけにメールを出すこともできる(あるいはもう少し手をかけるなら、SEOmozのLinkscapeで確認できるドメイン名信頼性評価指標「DmT」が2.0より大きい相手にだけメールを送る、という手もある)。
6 広範なアピール
できるだけ広範囲にアピールすれば、サイトにリンクを張ってくれる可能性のある人の数をしぼませずに済む。
たとえば、ブログを使って裁縫のことを定期的に書いているとしたら、たまには編物など他の手芸のことも書いて、自分のサイトに興味を覚えてリンクを張ってくれる可能性のある人の幅を広げよう。
同様に、必要もないのに職場で閲覧するには不適当なコンテンツを載せてしまうと、他サイトのリンク意欲を削いでしまう可能性がある(もちろん、逆にそれでリンク意欲が高まる人もいるだろうが、そこはバランスをよく見極めなければならない)。
自分の望むアンカーテキストを手に入れる
いくつかテクニックを紹介するが、自分の求める語句との関連性を確立するうえで、これらを賢く使ってほしい。
7 URL内のキーワード
どのページに対するリンクでも、そのページのURLをアンカーテキストに使うリンクが大変多いため、URLには必ずキーワードを入れておこう(ページにおけるSEOを正しく行っていれば、これは自ずとできているはずだ)。また、Twitterなどで短縮URLを使う場合、このリンクはさまざまなところで再配布されるため、bit.lyなどのサービスを使って、短縮URLの中にもキーワードを入れておこう。たとえば、「http://www.example.com/products/shoes-and-clothes/trainers」なら「bit.ly/trainers」を使うようにしたい。
8 魅力的なタイトルで最初の勢いを得る
どのようなソーシャルメディアサイトでも、影響力の強いアカウントでリンクベイトを展開すれば、より多くの人の目に触れるチャンスがぐっと広がる。選び抜かれたタイトルもそのサイト内でコンテンツを目立たせてくれるが、それ以上に有益なことがある。
誰かが自分のコンテンツにリンクを張ってくれる場合、その人たちはページのタイトルを使用することが多い。しかし、ソーシャルメディアサイトで見つけたコンテンツ(こちらが展開するリンクベイトもその1つ)にリンクを張る場合は、そのソーシャルメディアサイトで使われているのと同じ文言を使用する可能性が高い(これは当然だろう。つまり、すばらしくよく練られた見出しなら、誰しもそちらを使いたがるということだ)。
したがって、DiggやRedditなどの見出しはよく考えて、その中に必ず自分が望むキーワードを入れておくようにしよう。
最後に、今回ドメイン名の多様性について記事を書くつもりだと妻に話し、どうすれば多くの人にリンクを張ってもらえるか、何かアイデアはないかと尋ねたところ、妻の答えは「猫の写真を載せればいいのよ」だった。なるほど、やってみる価値はある。多分ね。
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