小規模ネットショップ（EC）がリンク構築に成功する3つのワザ（後編）

SEOmozは英国Distilled社と提携し、検索エンジン市場のニュースと情報を提供している。この記事はDistilled.co.ukに勤務する協力者から提供されたもので、内容はすべて筆者自身の見解であり、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。

この記事では、小規模ネットショップ（ECサイト）向けのリンク構築法を前後編の2回に分けてお届けしている。レビューの依頼によってリンクを獲得する方法を説明した前編に続き、今回は非商用コンテンツや人脈の利用法を紹介しよう。

ヒントその2：非商用コンテンツ

それなりのSEOリソースがないのなら、リンクベイトという発想はあきらめたほうがいい。かなりの労力をつぎ込んだとしても、山ほどのリンクを獲得できる保証はない。

その代わり、リンクする価値のあるコンテンツを作って、それを適切なところに手作業で広めることを考えよう。定期的に更新しなければならないブログほどまとまったものである必要すらない。現時点であまりいいリソースのないコンテンツが狙い目だ。

たとえば、前編で例として扱った、ウィジェットの販売サイト「ブルー・ウィジェット」が作るべきコンテンツを挙げてみると、次のようなものだ。

• 「○○X-1000」にブルー・ウィジェット（blue widget）をインストールする方法

• ブルー・ウィジェット制作の歩み

• ブルー・ウィジェットのコミュニティを独自に作るための10のチェック項目

• ブルー・ウィジェットを使って大学の授業をうまく乗り切る方法

• 大学卒業後にウィジェット業界で仕事を見つける方法

こうしたコンテンツの配布先として考えられるのは、次のようなところだろう。

• 以前から知っていたけれど、声をかけたことがなかったニッチ市場のブロガーたち

• 「.edu」ドメイン名や「.ac.uk」ドメイン名でサイトを開設している大学生

• よく似てはいるが、決して重複しない業界にいる人々

• 特定の分野や話題に関する有益なコンテンツを収集し、リンクを張っているサイト

• Webサイトやブログ、ソーシャルメディアのアカウントを持っている顧客（こうした情報は、お客様満足度を調査するアンケートで聞き出すことができるよね？）

いやしくもEコマースサイトなら、こういった有用なコンテンツの1つや2つは作れるはずだし、自分たちが提供できるものを時間をかけて人々に語りかけ説明すれば、リンクを獲得できないはずがないと僕は思う。

ヒントその3：ビジネス上の友人や業界の友人

やってみたことがあるかどうかはとにかく、SEOについて耳にしたことがあって、ずいぶん古くからのドメイン名を持っていて、数は多くなくても優れたコンテンツを持ち、実に強力な、正真正銘のリンクを獲得している小規模サイトが世の中にはたくさんあるってことは、本当に喜ばしいことだ。

見た目がこんなだからといって、mozRankを獲得していないとは限らない。

君の取引業者や顧客、提携企業などが、こんなすばらしいサイトを持っている確率はかなり高い。きちんとした頼み方で依頼すれば、こういったサイトからリンクを張ってもらえる可能性も高い。あるいは、君が相手のサイトに掲載する推薦文を書くことを申し出れば、そこからリンクを張ってもらえるだろう。

全国規模での営業ではない小さな企業の場合、別の地域で似たようなビジネスをやっている会社にリンクを依頼することもできる。たとえば、グラスゴー地方のウィジェットショップのWebサイトに、

ランカシャー地方でウィジェットの修復をしたいなら、The Bolton Widget Shopにいる友達を推薦するよ

という風に書いてもらえばいい。お礼の気持ちを込めてウイスキーを1本贈ったとしても、マット・カッツ氏は目くじらを立てたりしないと思うよ。