Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

グーグルはSEO関係者を要チェック対象としてウォッチしているらしい

SEOに詳しい人は、実はグーグルのウェブスパムチームからから厳しくチェックされている。
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僕はこの間、魅力的なテーマに関する2つのブログ記事を読んだ。両方とも熟読に値する。

  1. マイケル・グレイ氏の「グーグルはSEOに携わる者たちをどのようにプロファイルしているのか」(How Google Profiles SEOs)
  2. Outspoken Mediaの「グーグルはSEOに携わる者を公然と犯罪者としてプロファイルしている」(Google Openly Profiles SEOs as Criminals)
グーグルの「関心対象」業者として考えてみたこと

まず基本的な前提は、グーグルの検索品質ユニットの1部門であるウェブスパムチームが、SEOやウェブマスターというカテゴリに属する個人の経歴と事業について、特に厳しく調査しているという認識だ。こうした「グーグルの関心対象」になった人々は、Webコミュニティ全体に対するよりもしっかりとそれぞれの活動を監視されているし、自分たちのWebサイトやWebマーケティングの取り組みに対して、「SEOレーダー」にあまり引っかからない人たちとはまったく違った形でルールや基準が適用されている可能性があることに気づいている。

判明しているところでは、こういった話の対象になったのは、マイケル・グレイ氏の「Viral Conversations」やレイ・ホフマン氏の「BBGeeks.com」だけではない。SEOmozも何回か、同様の精査や要請を受けたことがある。たとえば何年か前、僕らは、ある主要検索エンジンから、ユーザーのプロフィール・ページにライブリンクを掲載していると問題を引き起こす可能性があるという警告を受けた。この問題を帳消しにするため、僕らはポリシーを変更し、獲得したMozPoint(コメントの投稿、支持の獲得、YOUmozへの記事の投稿などによって得られるポイント)が100ポイント未満のうちは、プロフィールの外部向けリンクにnofollow属性を付けておくことにした(たとえば、活発な参加によってライブリンクを獲得したリシ・ラカーニ氏を参照)。

また最近では、SEOmozのツールバー(mozBar)からグーグルのPageRankスコアを削除するようにも求められた。僕らは8月上旬の更新でmozBarからこの機能を削除する予定だが、この損失を補うすばらしい機能を追加する。PageRankをそのツールバーやアプリケーションに採用している企業や組織は数多くあるのは明らかだが、SEOmozは「関心対象」に認定されているので、おそらくこの種の監視を今後も受け続けるのだろう。

グーグルは、次に挙げるうち少なくとも1つ(おそらくは両方)の点で、こうした試みに価値を見出しているのではないだろうか。

  1. スパムにおける80対20の法則

    グーグルの検索結果を損なう不正操作の80%は、不正に関わる20%の人間が引き起こしている。この20%と「関心対象」との間には、何らかの相関関係がありそうだ。不正に手を染めそうな連中の大部分に目を光らせることで、グーグルはそういった連中が検索結果に影響を与えることを阻止できる。

  2. 人々に知らせるため

    大胆に推測するなら、盛んに活動しているSEO担当者の50%は、仲間のSEO担当者およびその送り出すメッセージに対して、グーグルがいつ、どこで、どのように行動を起こすのかについて情報を得ていると思う。残りの50%の大部分は、こうした情報のうち最も重要なものを「口コミを通じて」知る。大きな標的が排除されたり警告されたりした場合、その情報は検索マーケティング界に広く伝わっていく。PageRankスカルプティングに関する最近の騒動はその好例だ。あるイベントにおけるインタビューの、たった1つの回答がきっかけとなって、各企業が長年行ってきたベストプラクティスについて、全面的に見直すことになったのだ。

個人的には、ルールの適用の不公平さに不満を表明するのもありだと思うけれど、不満を言ったところでグーグルのやり方に大した影響など与えられないだろう。むしろこの問題は、事業主やSEOに携わる者にとって、学ぶべき点も多いと思う。

  • SEO分野で「有名」になることが割に合うどうか判断しよう

    検索マーケティング分野で評判を得れば、将来的な顧客ベースが広がり、もっと良い仕事の機会が増え、人脈作りの可能性が増大し、そしてもちろん、外からの社会的評価(マズローの自己実現理論におけるピラミッドの最上部であり、紛れもなく人間が持つ特質の1つ)を高めることができる。

    しかしながら、これによって、マーケティング活動の「意図」に対するグーグルの印象を損じる危険性は否定できない。「話題作り」だと受け取られかねないリンク構築の取り組みは不正操作だと見なされるかもしれないし、グレーハットやブラックハットの領域に迷い込んでしまうと「意図的」だと判断され、より長期的で厳しいペナルティを科せられる恐れがある(グーグルは「何をしているか当人は承知している」という前提に立つからだ)。

  • SEOに携わっている企業なら、賢く情報公開しよう

    SEOmozでは、顧客に対して参照先や一般から寄せられた意見を提供するよう求める(同時に、それらをケーススタディで使用する許可も求める)。結果的に、推奨するすべてのSEO的取り組みにおいて、僕らはことのほか慎重にならざるを得ない。

    アンカーテキストと「微妙に違う」だけのCSSバッジはOKだとは言えない。最適化されたアンカーテキストの入ったフッターリンクは危険地帯に属する。やり方があからさまだろうが巧妙に立ち回ろうが、ユーザー生成コンテンツにリンクで報いるなんて問題外だ。リンクの購入? とんでもない。この分野に該当する戦略はほかにもたくさんある。正々堂々と戦う多くの有名SEO企業はみんなそうだが、僕らは、情報非公開というベールの陰で行う連中よりも、ずっと厳しいルールを守らなければならない。

  • 「レーダーの追跡対象」になっているなら、プロジェクトは慎重に検討しよう

    グレーハットやブラックハット領域のSEOを行って名前を広く売っている人々の多くは、ハイリスクハイリターンの、非常に競合の激しいニッチを選ぶ。こうした人々は、同じ分野でほかと比べて不公平に厳しい監視を受けているといつも文句を言う。

    自分はグーグルからサイトやリンクにペナルティを課されているのに、同じようにスパム的なライバルたちがお咎めなしなのは、確かに不公平だが、いっぽう仕方のないことでもある。関心対象になったSEO担当者というのは、いつもトラブルを起こしているお姉ちゃんのようなものだ。妹だって土曜の夜に門限を破ったかもしれないが、妹の方にはいままで悪いことをした前歴がないのなら、しかられかたは違うはずだ。

  • どこでSEOを実施するにせよ、意図について考えよう

    グーグルの利用規約および一般向けに示されているメッセージは、「順守すべき規定」の第一歩に過ぎない。SEO分野で従わなくてはならない暗黙のガイドラインの多さを考えるといら立たししさを覚えるかもしれない。しかし、「こんなことをするのはユーザーのためではなく検索エンジンのためなんだ」と呪文のように唱え、「このプロセスをグーグルのウェブスパムチームの人間に胸を張って見せられるか?」と自分に言い聞かせて、これも方便だと納得できるなら、長い目で見てはるかに安全になるだろう。

  • 競合の激しい分野では、より厳しい監視を覚悟しよう

    PPC(ポルノ、ピル、カジノ)分野で事業を運営している場合や、PPCには一歩及ばずとも、価値も認知度も高い分野(旅行、金融、オンライン教育、ウェブ・ホスティングなど)に関わっている場合は、競合も激しいし、スパムへの誘惑も大きくなることを覚悟しよう(たくさんの同業者が手を染めているのだから)。あいにくなことに、「関心対象」になっている人にとって、こういった分野はより一層難しいものがある。無名なままでいるか、そうでなければ、あまり名の知られていない同業者に比べずっと厳格にガイドラインを順守しなければならないからだ。

  • グレーハットあるいはブラックハット的取り組みは、必ず「通報」されるものだと覚悟しておこう

    グーグルには、ウェブマスター・ツールや一般向けのスパム報告フォームを通じて、毎月(おそらく現時点では毎週)数多くのスパムが報告されている。SEO業界では、自分のブログで操作的手法について語る人々について苦々しげに嘆いているが、スパム報告のほぼすべてを知っているのはグーグルだけであり、その内容は、一般のブロゴスフィアで言われているよりもはるかに打撃が大きく、具体的で、利用価値の高いものであることは間違いない。

    君の競合相手にとって、君をスパム業者として通報することは、都合が良い結果をもたらすものだ。名が知られるようになればなるほど、通報される可能性も大きくなる。僕がこれまでに参加したどのカンファレンスでも、グーグルの人々には、SEO業者たちから直接スパムレポートが渡されている。これはめずらしい行為ではなく、一線を越えるような行為にかかわっているならば、通報されるものと考えるべきだ。

ここに記した情報やアドバイスが、パブリシティについて、さらにはウェブスパムの分野におけるグーグルのやり方について、そのリスクとメリットをよりよく理解するのに役立つことを願っている。僕としては珍しいことだが、ここで神への祈りの言葉を引用しておく。

神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

「ラインホールド・ニーバー(大木英夫 訳)」

僕ら(SEOコミュニティ)がウェブスパムに対するグーグルの姿勢や、相手によって異なるルールを適用するグーグルのやり方を変えさせることはできないだろう。だが、それをあるがままに受け入れ、仕事を進める上でより賢明な判断をするためにその知識を利用することはできるはずだ。

ところで、僕あるいはSEOmozが「関心対象」のリストに入れられてオロオロしているなどと思わないでもらいたい。より厳しい精査にはすばらしい恩恵も多数伴うものであり、検索コミュニティ全体が僕らに提示してくれているチャンスや好意を、僕らは心から有り難く思っている。

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