Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

評価指標主導型SEOのためのmozRankとPageRank(前編)

SEOの数値指標に関して、誰もが抱いている共通の疑問がいまだにいくつかあるようだ。

僕ら自身の分析や、mozRank(mR、モズランク)およびPageRank(PR、ページランク)に関するQ&Aの量から判断すると、たくさんの人々が評価指標を利用してSEOを実施していることがわかる。別に、検索エンジン経由のトラフィックのことだけを言っているのではない。経済状況を考えると、具体的な数字を設定し、それを結果につなげて、自分が取り組む作業に強い説得力を持たせられれば、それはすばらしいことだ。

現在のような厳しい経済環境の中でも、SEO関連ビジネスが収縮することなく、成長し続けるのを目にしている。それは、提案する戦略を裏付けるすばらしい数字を提供できるという事実に負っている部分が大きいのだと思う。だが、mozRankやPageRankに関して、SEOmozのSEOチームやSEOコミュニティの専門家の誰もが抱いている共通の疑問がいまだにいくつかあるようだ。次のような疑問は、実際のSEOにとってどんな意味を持つのだろう?

  • mozRankの尺度は何だろう? なぜmosRankが重要なのか?
  • Domain mozRank(DmR)とmozRankが測定する対象はどう違うのか?
  • mozRankとPageRankは、どこが同じでどこが異なるのだろう? どちらを利用すべきかはどう判断すればいいのか?
  • PageRankが本当に教えてくれるのは、ページの何なのか? 得られる情報の限界はどこにあり、どう利用できるのだろう?

どれもすばらしい質問だ。こうした問題については、Linkscapeのヘルプセンターでもある程度の説明はしている。だが、少々専門的で、Lincscapeの説明に焦点が当たっている。そこで今回、SEOに関連する部分を(PROメンバーだけでなく)みなさんに話しておこう。

ところで、これから僕が「PageRank」というときは、多くの場合ツールバーページランクを指している。グーグルツールバーに表示されるあの小さな緑色の棒だ。

最初に尺度の説明をしておこう。mozRankもPageRankも、(理論上でも実使用上でも)最高値(mR 10あるいはPRank 10)がつくページはきわめてわずかで、最低値(mR1あるいはPR1)のついているページが非常に多い。どちらもポイントの分布に大きな偏りが見られることから、PageRankでもmozRankと同じような10段階の尺度を使っているはずだ。mozRankの尺度を図示しておこう。

mozRankで使っている10段階の尺度

Y軸は、リンクジュースの量を、対数軸を用いて仮想的に示したものだ。つまり、mozRankが4の場合、仮想的なリンクジュース量は599に、mozRankが5の場合は5000に相当する。これがリンクであれ、権威筋からの支持といったものであれ、これは要するに、それだけのmozRankを獲得するために必要な相対的な作業量を示すものだ。

一例として、mozRankあるいはPageRankが5のページを考えよう。PageRank 4の1つ上で、PageRank 6の1つ下の位置にあり、どちらから見ても1ポイントの違いだ。だが、4から5へ上がるための作業量と、5から6へ上がるための作業量はまるで違う。PageRankでもmozRankでも、初心者があるレベルまで達すると、頭打ちになったような気がしてもどかしくなるものだ。そうなったら、新しいテクニックをいくつか仕入れて、技術を高めるべきときにきているということだ。

ところで、mozRankでは、レベルが1つ上がるごとに必要なリンクジュースの量が最大8倍になるようにしてある。これをわかりやすく示すために、同じグラフから対数スケールを使わずにmozRank 5からmozRank 7までの部分だけを示したものをお見せしよう。

線形スケールで見るmozRand

これを見れば、SEOの取り組みにおいてmozRank 5.08とmozRank 6.61の間にどれだけの違いが横たわっているか、そして、mozRank 7を達成するにはあとどれくらいの作業が必要なのかが一目瞭然だ。君が取り組んでいるリンク構築の努力に文句を言う人がいたら、このグラフを見せてやるといい。もっといいのは、こんどリンクを構築するときは、必ず現在の位置を把握した上で、正しいリンク構築戦略を選択することだ。mozRankまたはPageRankの5に到達するために有効だったからといって、至難のレベル7を目指す取り組みにそのやり方をそのまま当てはめることはできない。

人々がサイトのPageRankと言うときは、実際にはドメイン全体のリンク・プロフィール、つまりどんなサイトからリンクを得ているかということを指している。だが、mozRankと(本来の理論的な意味での)PageRankはともに、ページ間のリンクだけを測定している。コンテンツ、アンカーテキスト、ドメイン名の経歴、オーソリティ、信用度といった要素はどれも考慮に入らない。一方、サイトのPageRankというコンセプトおよびDomain mozRankはともに、サイト同士をつなぐリンクだけを考えており、やはりコンテンツ、アンカーテキスト、ドメイン名の経歴といった要素を無視する。mozRankがページレベルで調査し、そのページが獲得しているリンクによって到達度を測定するのに対し、Domain mozRankはドメイン名全体を対象とし、該当のドメイン名が多数の異なるドメイン名でどのくらい広く参照されているかを評価する。Domain mozRankでは、1つのドメイン名から多数のリンクを獲得するより、多数のさまざまなドメイン名から少しずつリンクを獲得する方が役に立つ。

普通、トップページのPageRankは、後者を測定するために用いられる。ところが、PageRankでこれが測れないわけではないのだが、その効果を直接測定するものではない。Linkscape内で(そしてmozBarの表示で)は、上記に示したのと同じような尺度を使って、これを直接的に示すDomain mozRankを表示している。

Domain mozRankで使っている10段階の尺度

Domain mozRankは、リンクジュースの量がおよそ5倍になるとレベルが1つ上がるようになっている。これは、ドメイン名の数よりもページ数のほうが多いという現実を反映したものだ。とは言え、Domain mozRankを5から6に上げようとする場合を、4から5へ上げようとする場合を比較すると、mozRankの時と同じような問題に直面する。すでにリンクを獲得しているドメイン名からのリンクが増えても、サイト全体のリンクプロフィールがよくなるわけじゃない。だから、Domain mozRankが5から上に伸び悩んでいるなら、少し手を広げて、新しいコミュニティとも関係を作り、新しいサイトと手を結ぶときがきたということだ。

この記事は前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回は、mozRankやDomain mozRankとグーグルのツールバーページランクとの相関関係についてお伝えする。→後編を読む

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