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なぜ有料リンクがヤバいのか? グーグル八分の再来?――僕ならリンクは買わない(後編)

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この記事は前後編の後編となる。まだ前編の記事を読んでいないならば、ぜひ先に読んでおいてほしい。前編では、どんなリンクが有料リンクとみなされるのかの基本を解説している。

グーグルはいかにして有料リンクを見つけるか?

半年以上前になるけど、僕は「有料リンクを検出する15の方法」というタイトルで記事を書いた。そのとき僕が挙げた15の方法を以下に示そう。

  1. 広告であることが明白なリンク
  2. サイト全体にわたるリンク
  3. リンク販売代理店によって販売されたリンク
  4. リンク販売サイトに、テキストリンク広告購入に関する情報が掲載されている
  5. 対象リンクと君のサイトとの関連性
  6. 対象リンクと一緒に掲載されている他のリンクとの関連性
  7. 広告を掲載しているサイト特有のページ配置
  8. だれかが、君のサイトがリンクを購入していると告発する
  9. だれかが、その他の理由で君のサイトを告発する
  10. だれかが、君にリンクを販売したサイトがリンク販売を行っていると告発する
  11. だれかが、その他の理由で君にリンクを販売したサイトを告発する
  12. 君の会社の従業員が、不満を抱いて退職し、リンクを購入していた君のサイトを告発する
  13. 君が利用したリンク販売代理店の従業員が、不満を抱いて退職し、リンクを購入していた君のサイトを告発する
  14. 君にリンクを販売したサイト運営会社の従業員が、不満を抱いて退職し、リンクを購入していた君のサイトを告発する
  15. 人手による評価

ここで、言っておかなければならないことが2つある。その2つとは、次のとおりだ。

  1. 競合相手は君のサイトを告発できる。

    君の有料リンクが、競合相手によって告発される可能性があるというのは厳然たる事実だ。しかも、その告発フォームが、なんとグーグルのウェブマスターツールに用意されている。その告発フォームとは次のようなものだ。

    告発フォーム

    君がリンクの売買をしている場合、これはいちばん気をつけなければならないところだ。競合相手には君を告発したい理由はいくらでもある。そして君の方にも、同じく相手を告発したい理由はある。

    マット・カッツ氏は、非公式の有料リンク告発フォームについても書いているが、最も確実なのはウェブマスターツールの中にあるフォームを使って報告することだ。そのような告発があった場合、グーグルは必ずすべての案件をチェックすることを約束しており、通常48時間以内に行うという。

  2. それから、ブロガーもサイトを告発できるということ。これは、記憶に新しいところだけでも2回起こっている。たとえば、これでForbesのリンク販売が発覚しているし、その前はUnited Parcel Serviceだった。これはブロガーに見つかり、そして告発された。もちろん、これらのプログラムは両方とも、すぐにグーグルから無効にされた。

グーグルは今後リンク売買をにさらに厳しいペナルティを与える

すでに述べてきたとおり、グーグルが取る基本的な措置はリンクのPageRank受け渡し能力を剥奪することだ。グーグルの目標は、ウェブ上のすべての有料リンクについてこれを実施することにある。もちろん、そんな目標が達成できるはずもないが、目標達成のためにグーグルはありとあらゆる手段を講じている。競合相手も通報できるのだということを忘れてはならない。したがって、これは単にアルゴリズムでリンクを捕捉するグーグルの能力だけの問題ではないのだ。

君の受ける罰がこれだけだったら、実際のところそれほど悪くはない。しかし、それよりも悪くなる可能性がある。現在グーグルは、リンク売買を行ったサイトに対してペナルティを与える計画があることを認めている。Search Engine Landのダニー・サリバン氏がこの点について、「公式発表:リンク販売で、PageRankないしはグーグルの検索順位に悪影響が及ぶ可能性」という記事に詳しく書いている(2007年10月)。以下は、その記事からの抜粋だ。

そこでグーグルに問い合わせたところ、リンクの販売を行ったサイトに対してPageRankのスコアを引き下げていることを認めた。

さらに、リンクを販売しているサイトは、最終的に検索エンジン(のデータベース)から排除されたり、高い検索順位が獲得できなくなるペナルティを受ける可能性がある、とグーグルは述べている。

最初にこのことが確認できたのは、有料リンク販売サイトのPageRankが下がったことだ。リンクは通常、PageRankの高さに応じて価格が決まるので、これはグーグルがアルゴリズム的にリンク販売の価値を下げられる方法だ。PageRankを引き下げられてから自サイトのトラフィックについて説明しているサイトもあるが、それによると、PageRankが下がった後も、これまでのところ検索エンジンのトラフィックに影響は出ていないという。

グーグルのこういった動きは、リンクを販売するサイトのリンクの市場価値を下げようという試みだと思える。しかし、だからといって、自分のサイトのトラフィックが危険にさらされることはないんだと思って、安心しきってはならない。もしグーグルが、君のサイトで目に余るリンク売買が行われていることを疑問の余地なく確認したら、彼らはより厳しい措置を取る可能性があるし、おそらくそうするだろう。

PageRankを下げるのは、アルゴリズムによる広範な措置だ。グーグルはこれによって、非常に多くのサイトが販売している有料リンクの価値を下げたので、この措置で十分だと思った可能性が高い。アルゴリズムによる広範な措置の常として、ある程度の間違い(不当に罰せられたサイト)はつきものだ。しかし、トラフィックに影響が出ていないのであれば、不当に罰せられたとしてもペナルティを受けたことにはなっていない。

真に獲得したいリンク

リンク購入の危険性に関する講義はこれで十分だろう。では次は、本当はどこからリンクを得ればいいのか、という話について話を進めていきたいと思う。この問いの答えはわかるよね。そう、オーソリティのあるサイトだ。オーソリティのあるサイトとは、たとえば次のようなものだ。

米国政府ホームページ
米国政府ホームページ
マサチューセッツ工科大学(MIT)ホームページ
マサチューセッツ工科大学(MIT)ホームページ

一般的に言って、君のサイトによほどすばらしいコンテンツがあるとか、ツールがあるとかという理由で、向こうが君のサイトにリンクしようと思わないかぎり、こういったサイトからリンクを獲得することは不可能だ。もちろん、例外はある。しかし、そうしたものは結局ブロガーや競合相手に見つかって、暴かれてしまう。

リンクを購入するのに安全な場所があるとすれば、それは小規模な無名のサイトだろうが、もちろんそんなところからリンクされたところで、その価値も低い。また、何らかの不正な手段を用いてMITのサイトからリンクを獲得したとしても、必ずだれかがそれを見つけて噂になるだろう。不正な手段でそうしたリンクを獲得すれば、一時的には大きな勝利を手にできるかもしれないが、長期にわたるビジネスを構築する手段にはならない。

ここで1つ考えておくべきは、オーソリティサイトが君のサイトにリンクしたいと思う理由だ。もちろん、内容の正確なサイトであることが必要だ。それから、自分のサイトで扱っているトピックに関連のあるオーソリティサイトを見つけなければならない。そして時間をかけて、今僕が投げかけた質問について熟考してみる必要がある。長期にわたる安定したキャッシュフローが生まれるのは、まずそこからだ……。

まとめ

※Web担編注

「Building 43」とは、グーグル本社の敷地Googleplexの中心となる建物。創業者であるラリー・ペイジやサーゲイ・ブリンのオフィスがある。

この話題については、セス・ゴーディン氏がしばらく前のブログで遠まわしに述べており、その中で彼は、グーグルの頭脳たるBuilding 43の意向に逆らうなと言っている。軍拡競争のようなものだと考えることもできる。グーグルの監視の目をかすめて、しばらくの間勝利を手にできる可能性もある。あるいは、何年にもわたって勝ち続けられることだってあるかもしれない。

しかし、ゲームは君に不利なように仕組まれている。僕の忠告は、もしグーグルのトラフィックが気になるらリンクを買うな、ということだ。

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