今日は仕事を終えてから、同僚のJeffとScott、それから私とで、オンライン広告の現在について長いこと話し込んだ。論点はおなじみのものだ。
- ウェブに慣れるにしたがって、人は広告に免疫をもつようになる。
- Googleの広告掲載プログラムAdSenseは(同じくYahoo!のYPNも)、利用者の未熟さを食い物にしている。習熟した訪問者はこれらを通じて表示している広告をクリックしない。
- ウェブ上の良い広告モデルを見つけるのは、実に難しい。
- 露出量で料金が決まるCPM広告は全般的に目に付かず、有用性より不快感とフラストレーションの方が大きい。
- 2年前、Boxes and Arrowsというサイトが広告配置に関して、割としっかりした考察を掲載したけど、それも今ではむなしく響いている。ユーザーインターフェイス(UI)のデザイナーが広告を目立たせる方法を見つけ出すより先に、ネットサーファー側が広告を遮るものをどんどん開発している気がする。
また、一部のオフライン広告形式が、どのくらい効果的になったかについても結構長く話をした。
- 雑誌広告は(オンライン広告と測定方法が違うけど、これも基本的に露出量で広告料が決まる)、一般的にターゲット化がはっきりしてるし、デザインも良い。現にMystery Guest氏はBUST誌の広告を楽しんでいるし、私はというと数こそ多くないが、Wired誌やBusiness 2.0誌に載る広告を楽しんでる。
- テレビ広告は全体的にパッとしないが、YouTubeに流出したり、TiVoで巻き戻されたりしそうなくらい印象深いものがたまにある。
- 看板広告には、正真正銘の芸術形式に転じているものが多数ある(たとえばこんな看板とか)。
一方、オンラインには良い広告が少ない。僕らはわずかしか見つけられなかった。
- まずは、ReviewMeやSponsoredReviews.comみたいなサービス。広告主から委託を受けた人が、製品やサービスについて本音の意見を書くというもの。書き手だけでは出くわさないような製品やサービスが取り上げられる。自分はこれの大ファンで、気に入っているブロガーが書いたときには、そのレビュー(もちろん広告でもある)を全部読んでしまう。
- StumbleUponの検索データベース有料登録サービス。このサービスの利用を検討し始めた方がいいサイトは、いくらでもある。
- TechCrunchやBoing Boingみたいなサイトには、ときどき独創的な広告が出る。「(TechCrunchの)Arrington氏からリンクしてもらうより簡単」と売り込んだマーケティング会社Text Link Ads(TLA)の広告は、かなりキレていて、実際良く目立った。
会社の屋台骨として機能するような、しっかりした広告形態はまだほかにあるかな。もしかして僕の見方がずれていて、普通のウェブユーザーは広告を読んでクリックし、そのウェブサイトで買い物とかしてるんだろうか。
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