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しまむらのECは約1400店を使う店舗受取型EC、スタートはいつ? 販売チャネルは? | 通販新聞ダイジェスト

7 years 8ヶ月 ago

カジュアル衣料大手のしまむらは、消費者の購買行動の変化などに対応してECチャネルの開拓に着手する。まずは早期に外部のECモールに出店するほか、顧客が気になる商品を最寄りの実店舗に取り寄せることができるスマホアプリを今夏にも投入する。来期には自社通販サイトも開設する方針で、専用倉庫の確保も視野にEC市場に打って出る。

競合となるSPA型のファストファッションブランドがEC展開を加速する中、しまむらは仕入れがメインで、多品種小ロットの品ぞろえもあってEC参入に消極的だった。

ただ、同社の2018年2月期の連結売上高が前年比0.1%減の5651億円と9年振りの減収となったことに加え、衣料品のECや古着、フリマアプリなどのCtoCビジネスが拡大していることを受け、「(店頭の)小売りだけを見ていればいい時代ではなくなった」(北島常好社長)としてECチャネルの開拓に乗り出す。

しまむらの北島常好社長
しまむらの北島常好社長

現状、外部ECモールへの出店準備を進めており、楽天やアマゾン、ヤフー、ファッション専業では「ゾゾタウン」などとの契約交渉を行っているようで、今期(2019年2月期)の早い時期に出店する。しまむらではモール出店を通じてECチャネルのノウハウを蓄積し、自社ECの開設につなげたい意向だ。

ECモールでの品ぞろえは自社プライベートブランド(PB)を中心に、商品全体の2~3割を展開するという。

また、今年8~9月をメドに、消費者が気になる商品を最寄りの実店舗に取り寄せることができるスマホアプリをローンチする計画で、主力業態の「ファッションセンターしまむら」だけで1401店(前期末時点)を構える店舗ネットワークを生かした“店舗受け取り型EC”を開始する。通常は他店から商品を取り寄せるのに2週間程がかかるが、アプリの活用で短縮化を図りサービス水準の向上につなげる。当該アプリも定番品を中心にまずは商品全体の2~3割が受け取りサービスの対象となるようだ。

自社ECについては来期(20年2月期)のスタートとなる見通しで、EC専用の倉庫を構えることも検討。注文を受けてから平均2日で届けられる配送スピードが自社ECのサービス水準として不可欠と判断すれば、システム面だけでなく物流拠点も含めた投資に踏み切ることになる。

しまむらでは当面、EC投入する商品群をPB中心に絞る考えからも、「どんなに頑張ってもEC化率は10%程度ではないか」(北島社長)としており、前期のしまむら事業の売上高が4461億円であることから、まずは400億円超のEC売上高を目標に取り組むと見られる。

通販新聞

Googleモバイルファーストインデックスに移行したかどうかを調べる3つの方法 #inhouseseo

7 years 8ヶ月 ago

2018年4月6日に開催された ISM Spin-off #4 – Google Search Night での Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏によるキーノートスピーチの モバイル ファースト インデックスに関する部分をレポートする。

投稿 Googleモバイルファーストインデックスに移行したかどうかを調べる3つの方法 #inhouseseo海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

自転車のあさひ、EC売上は約44%増の37億円

7 years 8ヶ月 ago

自転車販売ショップ「サイクルベースあさひ」を展開する、あさひの2018年3月期のEC売上高は、前期比43.9%増の37億2300万円だった。店頭受け取りサービスが好調に推移した。

単体売上高に占めるEC売上高の比率は6.9%(前期は5.1%)。

ECサイトで販売した商品を店頭で引き渡す「ネットで注文、お店で受取り」が好調に推移。電動アシスト自転車のカテゴリーが大きく伸びたという。 店頭受け取りサービスは2013年3月に開始した。

「ネットで注文、お店で受取り」が支持されている理由は、次の5点だという。

  • 送料無料で全国の店舗で受取可能
  • 自転車のプロによる接客対応
  • 自転車組立から点検、部品取り付けが無料
  • 梱包のゴミが出ない
  • 自転車総合保証にも加入可能

あさひの自転車ECでは、「ネットで注文、お店で受取り」が支持されている

あさひのECサイトは店頭受け取りが好評(画像は編集部がECサイトからキャプチャ)

あさひが運営しているECサイトは、店頭では取り扱っていない専門性の高い自転車パーツやアクセサリーを中心とした自社ECサイト「ネットワーキング店」と、一般ユーザー向けの「Yahoo!店」「楽天市場店」がある。

あさひは2021年2月期決算の目標値として店頭売上高600億円、EC売上高30億円を掲げている。ECは2018年2月期の時点で計画を上回った。

2019年2月期はオムニチャネルシステムの導入を計画している。店舗とECを合わせた売上高の計画は、前期比8.5%増の561億5000万円に設定した。EC単体の売上高計画は公表していない。

あさひの2020年度に向けた売上目標

2021年2月期決算の目標値(画像は編集部がIR資料をキャプチャ)

自転車通販・ECは成長分野で、エイチームが2013年12月にスタートした自転車通販サイト「cyma -サイマ-」は、2017年7月期のEC売上高は前期比64.7%増の20億100万円だった。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

Symantec の PKI の無効化について: 要対応確認

7 years 8ヶ月 ago
この記事は Chrome セキュリティ チーム、Devon O'Brien、Ryan Sleevi、Emily Stark による Google Security Blog の記事 "Distrust of the Symantec PKI: Immediate action needed by site operators" を元に翻訳・加筆したものです。また、Google Developers Japan ブログに投稿された記事のクロスポストです。詳しくは元記事をご覧ください。

以前にお知らせしたように、Chrome での Symantec の認証局(Symantec が所有する Thawte、VeriSign、Equifax、GeoTrust、RapidSSL などのブランドも含む)への信頼が無効化される予定です。本投稿では、サイト運営者が今回の無効化によって影響を受けるかどうかを判断する方法と、影響を受ける場合、いつまでに何をする必要があるのかについて説明します。対象となる証明書の置き換えを行わないと、Chrome などの主要なブラウザの今後のバージョンで、サイトを正しく閲覧できなくなります。

Chrome 66

2016 年 6 月 1 日より前に発行された Symantec の SSL/TLS 証明書を使っているサイトは、Chrome 66 で動作を停止します。これにより、すでにユーザーに影響が出ている可能性があります。

サイトで対象となる証明書を使っているかどうかわからない場合は、Chrome Canary 版で変更をプレビューして、サイトが影響を受けるかどうかを確認できます。サイトに接続した際に、下のような証明書エラーや DevTools での警告が表示される場合、証明書を置き換える必要があります。新しい証明書は、どの信頼されている CA からでも取得できます。最近 Symantec の CA ビジネスを買収した Digicert も利用できます。

2016 年 6 月 1 日より前に発行された Legacy Symantec SSL/TLS 証明書を使っている場合に Chrome 66 ユーザーに表示される可能性がある証明書エラーの例。 


Chrome 66 のリリース前に、証明書を置き換える必要がある場合に表示される DevTools のメッセージ。

Chrome 66 は、Canary チャンネルと Dev チャンネルですでにリリースされています。そのため、これらの Chrome チャンネルを使っているユーザーは、すでに影響を受けている可能性があります。影響を受けるサイトが 2018 年 3 月 15 日までに証明書を置き換えなかった場合、Chrome ベータ版のユーザーにもエラーが発生し始めます。Chrome Canary 版から現在のサイトを開いてエラーが発生する場合、できる限り早く証明書を置き換えることを強くおすすめします。

Chrome 70

Chrome 70 以降、他のすべての Symantec SSL/TLS 証明書が動作しなくなり、前述のような証明書エラーが発生します。お使いの証明書が影響を受けるかどうかを確認するには、現在の Chrome を使ってサイトにアクセスし、DevTools を開きます。証明書を置き換える必要がある場合、そのことを通知するメッセージがコンソールに表示されます。

Chrome 70 のリリース前に、証明書を置き換える必要がある場合に表示される DevTools のメッセージ。

DevTools にこのメッセージが表示される場合は、できる限り早く証明書を置き換えてください。証明書を置き換えないと、早ければ 2018 年 7 月 20 日より、サイトで証明書エラーが発生し始めます。最初の Chrome 70 のベータ版リリースは、2018 年 9 月 13 日頃を予定しています。

Chrome のリリース予定スケジュール

下の表は、Chrome 66 および 70 の最初の Canary 版、ベータ版、安定版リリースの日程を示しています。リリースによって受ける影響は、最初の Canary 版リリースのタイミングから発生しはじめます。それ以降、ベータ版、そして最終的に安定版がリリースされるにつれて、対象端末が徐々に広がります。サイト運営者の方には、Chrome 66 および 70 の最初の Canary リリースが行われる前、遅くともベータ版のリリース日までに必要な変更を行うことを強くおすすめします。

リリース
最初の Canary 版
最初のベータ版
安定版リリース
Chrome 66
2018 年 1 月 20 日
~ 2018 年 3 月 15 日
~ 2018 年 4 月 17 日
Chrome 70
~ 2018 年 7 月 20 日
~ 2018 年 9 月 13 日
~ 2018 年 10 月 16 日

特定のバージョンの Chrome のリリース スケジュールに関する情報は、Chromium 開発カレンダーにも掲載されています。リリースのスケジュールが変更になった場合は、このカレンダーが更新されます。

特定の企業ユーザーのニーズに対応するため、Chrome 66 以降では、Legacy Symantec PKI の無効化を停止する Enterprise Policy も実装されます。2019 年 1 月 1 日には、このポリシーは利用できなくなり、すべてのユーザーに対して Legacy Symantec PKI が無効化されます。

特記事項: Chrome 65

以前のお知らせにありましたように、2017 年 12 月 1 日以降に Legacy Symantec PKI から発行された SSL/TLS 証明書は信頼されなくなります。対象となる証明書は、DigiCert と特別な契約を結んでいなければ取得できないので、これによって影響を受けるサイト運営者はほとんどありません。Chrome 65 時点で、対象となる証明書を使っているサイトにアクセスすると、エラーが発生してリクエストはブロックされます。このエラーを回避するには、対象となる証明書が Chrome などのブラウザではなく、以前の端末のみに対してサービスを提供するようにします。


Reviewed by Eiji Kitamura and Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team

「AI+ビッグデータ」活用を本格化するエニグモのマーケティング施策とは? | 通販新聞ダイジェスト

7 years 8ヶ月 ago

CtoC仮想モールの「バイマ」を運営するエニグモでは今期(2019年1月期)より、ビッグデータとAIを活用した新たなマーケティング施策を本格化する。顧客ごとに最適なクーポンやポイントを付与するもので、構築・運用費用として2億円を見込んでいる。

前期(18年1月期)は増収となったものの、韓国の連結子会社解散に伴う特別損失や、国内のウェブメディア事業子会社の株式売却に伴う減損損失などを計上したことで減益となっている。

主力のバイマ事業については引き続き成長が続いており、ファッション情報を記事形式で発信して、商品画像のクリックからバイマに送客するオウンドメディアサイト「スタイルハウス」が新たな流入経路として機能。同サイト経由でのバイマ新規会員数は前期比31%増、総取扱高では同30%増となった。

また、テレビCMを軸とした新たなマーケティング施策を前期の下期より試験的に開始している。予算1億円弱を使い、2つのセールを起点とした合計5日間のスポットCMを実施。アプリ限定の500円均一セールと、アメリカ買い付けのアイテムが現地価格より割安で購入できるセールで訴求した結果、第4四半期の新規登録会員と総取扱高が四半期ベースで過去最高値を記録した。

今期はこのマーケティング施策を更に本格化する考えで、これまで人力で行ってきた顧客特典の配分作業などについてAIを使って効率と精度を向上させる。具体的には顧客に応じたクーポンの配布量やポイント発行数、付与するタイミング・範囲などの組み合わせを自動化する考え。同施策の構築・運用予算については2億円を想定しており、アクティブ会員数の増加と1人当たりの購入件数向上を図っていく。

AIを使って効率と精度を向上させるエニグモのマーケティング施策
エニグモが取り組むマーケティング施策のイメージ(画像はエニグモのIR資料から編集部がキャプチャし追加)

そのほか、2月5日にはバイマのアプリを刷新。ホーム画面は日々更新されるバイマの最新トレンドが確認できるデザインにしており、検索についてもお気に入りの検索条件の保存作業を簡素化したことで検索ページへのアクセスを改善した。

また、中古品買取サービスについても、即時の下取り割り引きサービスを今期中に開始する予定。バイマで購入した商品であれば即時査定・承認し、新たにバイマでの購入を希望している商品から値引きする内容を想定している。

さらに、昨年10月に韓国版を売却し、英語版に会員を移行して一本化した「グローバルバイマ事業」についてもテコ入れを行う。移行後の一時期はアクティブ率や一人当たり購入金額が低下したものの、香港での会員数が前期比240%増、アクティブ率が同24%増、となるなどマーケットが伸長。今期は香港で得たノウハウを使って同じアジア圏内での顧客拡大を図り、同事業での単月黒字化を目指していく。新規関連サービスへの投資も含めて、同事業でもサービス増強に関する2億円の投資を行う計画。

なお今期の個別業績については売上高が前期比12%増の47億8000万円、営業利益が同2%増の17億4000万円、経常利益が同2%増の17億4000万、当期純利益が同84%増の12億円、バイマ総取扱高(決済手数料を含む)では同13%増の419億5000万円を見込んでいる。

「AI+通販・EC」「コミュニケーション」など全13講座の無料イベント【4/12(木)東京開催】

2018年4月12日(木)に参加費無料のセミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム2018春 eコマースコミュニケーションDay」を開催します。EC事業者さんだけが参加できるイベントで、EC業界に携わる皆さんが抱えている課題や悩みを参加者で共有し、解決するための場です。

基調講演はワコール、ゼネラルセッションはニトリとJIMOS(内容は通販/ECとAI化)、スペシャルトークセッションはメルカリ(講演内でRIZAPグループ、C Channelが登壇)とLINE(講演内で千趣会、コメ兵が登壇)という豪華な顔ぶれ。

「AIと通販/ECが与える影響」(JIMOS)など興味深いテーマがたくさんの全13講演です。

  • ワコールが取り組む顧客視点のコミュニケーション
  • ニトリのECサイト運営の裏側
  • AI化、オートメーション化がECサイト運営に与える影響
  • メルカリが語るライブコマースの可能性
  • LINEを活用したECビジネス
  • チャットボットの活用方法
  • Amazon Payの最新事例
  • コメ兵が実施している売上UP施策
  • 運用型広告のインハウス化事例
  • 収益UPのためのCRM活用術
  • 事例で学ぶ「サイト内検索」の改善ポイント
  • サイト内検索改善事例
  • 成長通販の人気アプリの徹底解説
通販新聞

アダストリアのEC売上は17%増の333億円。ポイントプログラム強化が今期の重点施策

7 years 8ヶ月 ago

「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアの2018年2月期におけるEC売上高は、前期比17.3%の333億円だった。

単体売上高に占めるEC売上高の比率は16.6%で、自社EC比率は約8.6%。EC売上高の比率は5年間で約2倍に拡大した。

アダストリアのEC売上高とEC構成比の推移

アダストリアのEC構成比の推移(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

自社ECサイト[.st](ドットエスティー)の会員数は前期末比140万人増の約700万人。

第1四半期に[.st]の会員制度に「ダイヤモンドランク」を追加。ランクアップの査定時間を短縮するなどサービスを改善した結果、優良会員に位置付けるシルバーランク以上の構成比が上昇したという。

2017年秋には、店頭で[.st]の会員を対象としたポイントアップキャンペーンを行うなど、リアル店舗と連動したポイント還元施策を実施したことで新規会員の獲得が進んだ。

2019年2月期はポイントプログラムを強化

2019年2月期の重点施策としてポイントプログラムの強化を掲げる。新規会員の獲得を加速させるとともに、既存会員の活性化を図る。

アダストリアは2019年2月期、ポイントプログラムを強化

ポイントプログラムを強化する(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

具体的には、「ポイント付与率の増強」「全国の店舗網を活用した会員獲得」「会員登録手続きの簡略化」「ポイント利用の選択肢の拡充」「会員データの分析を通じたサービスの向上」を計画している。

基幹システムへの投資も強化しており、オムニチャネル化に向けた在庫・ポイントのリアルタイム化を計画している。また、既存のECシステムでは今後の売上拡大や海外展開などに対応できなくなっていることから、新しいECシステムの開発も進めているという。

基幹システムやECシステムの切り替えは、2019年2月期以降に実施する計画。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

EC事業者は知っておくべき「不正競争防止法」とは? 北の達人の訴訟事案から学ぶ商売のルール | 竹内謙礼の一筆啓上

7 years 8ヶ月 ago

最近、eコマース業界で注目されている訴訟をご存じだろうか。この訴訟は、ECビジネスなど“商売”に携わる事業者は知っておかなければならない不正競争防止法に関するものであり、こうした問題に直面する可能性はゼロではない。

訴えを起こしたのは東京証券取引所1部市場と札幌証券取引所に上場している北の達人コーポレーション(本社・札幌市北区)。2018年2月7日に、福岡市中央区のはぐくみプラス(本社・福岡市中央区)に対して、不正競争防止法違反を根拠に被告の行為の差し止め及び1億円の損害賠償の支払いを求めて、東京地方裁判所に訴訟を提起した今回の事案から、ECに携わる企業が知っておかなければならないことなどをまとめてみた。

不正競争防止法とは
不正競争防止法とは(経済産業省が公表している資料からキャプチャ)

どのような行為が不正競争防止法に抵触したのか

プレスリリース(※クリックするとPDFが開きます)によると、はぐくみプラスが販売している「はぐくみオリゴ」のオリゴ糖純度100%の表示は“品質誤認表示”に当たり、さらには北の達人コーポレーション(以下、北の達人)が販売している「カイテキオリゴ」に対して、「北の達人のカイテキオリゴは、オリゴ糖100%ではない。はぐくみオリゴはその点良品で100%である」と、虚偽の事実を述べる行為を行ったとのことである。

そして、これらの違法行為が不正競争防止法上の“品質誤認表示乃至信用棄損行為”に当たり、不正競争防止法に基づき、はぐくみプラスの営業の差し止めと1億円の賠償請求を求める訴訟を提起したのである。

訴状の内容が正しいとした前提で、大きな問題点は以下の2つである。

  • 消費者、アフィリエイターに対して「オリゴ糖100%」であるという虚偽の情報を流し、需要者に対し、品質を誤認させるような表示を行ったこと
  • 消費者、アフィリエイターに対して「オリゴ糖100%」であるという虚偽の情報表示をして、カイテキオリゴの商品(競合商品)よりも優れた商品であるということを宣伝文句として使用したこと

原告は、この2点が知財法に含まれる不正競争防止法に抵触するとして、今回、訴訟提起にまで至っている。ちなみに、不正競争防止法が属するのは知的財産権法(知財法)であり、これには特許、意匠、著作権、商標なども含まれる。

しかも、民法の場合は原則損害賠償を請求することまでしかできないが、知財法は損害賠償に加えて相手の操業を止められる「差止請求」を起こすことができる。そのため、ビジネスに関わる法律の中でも、強力な効果を有する法律の1つとして認識されているのである。

不正競争防止法の表示規則の概要
不正競争防止法の表示規則の概要(経済産業省が公表している資料からキャプチャ)

北の達人が問題視した「品質誤認表示」とは

ここまでの文章を読むと「それだけのことで訴えられるの?」と思った人もいるかもしれない。しかし、この不正競争防止法に関しては、実はEC事業者が最も理解していなければいけない重要な法律の1つであり、知らぬ間に法に抵触している可能性もある商売上のルールなのである。

今回、私自身が訴訟に関するビジネス書小説『訴訟合戦』を執筆した関係もあり、法律に詳しい弁護士にヒアリングする機会を得ることができた。北の達人が訴訟を起こした不正競争防止法について、分かりやすく解説していきたいと思う。

まず、北の達人の訴状の内容から、今回、問題になっている状況をもう少し掘り下げて解説しておきたい。

北の達人が取り扱っている「カイテキオリゴ」という商品は、文字通りオリゴ糖の健康食品である。オリゴ糖はおなかの調子を整えてくれたり、砂糖よりも糖分が控えめなのでダイエットの食品として活用されていたり、老若男女問わず愛用している消費者も多い。北の達人は複数種類のオリゴ糖をブレンド配合することで相乗効果を生み出すという独自製法により、オリジナル商品のカイテキオリゴを人気商品に育て上げた。

対して、訴えられたはぐくみプラスのオリゴ糖は「はぐくみオリゴ」という商品名で売り出されているものである。発売時期もカイテキオリゴよりも後発で、似たような製法で作られたオリゴ糖商品のために効果効能や顧客のターゲット層が似通っている。そのため、北の達人と、はぐくみプラスは商品として“競合会社”という立場になる。

しかし、今回の訴状によると、はぐくみプラスは、北の達人に対して違法な販促手法を展開していたとのことである。

1つは不正競争防止法に抵触する「品質誤認表示」の問題である。以下は、訴状に記載のある事実である。

はぐくみプラスは自社のオリゴ糖の最大の特徴を「オリゴ糖100%」と謳っており、その特徴を武器にして販売実績を伸ばしてきた。しかし、今現在の化学技術では100%純度のオリゴ糖を製造することは不可能であり、原料となるオリゴ糖を販売しているメーカーですら100%純度のオリゴ糖を製造販売しているところはない。つまり、製造不可能な“オリゴ糖100%”の商品を、100%と偽って消費者に誤認を与える行為で販売してきたのである。

対して競合商品にあたる北の達人のカイテキオリゴは「オリゴ糖100%」というのは虚偽に当たるので一切表記していない。そのため、はぐくみプラスは消費者やアフィリエイターに対して「北の達人のカイテキオリゴは、オリゴ糖100%ではない。はぐくみオリゴはその点良品で100%である」というのを差別化のポイントをアピールして売り上げを伸ばしてきたのである。ホームページのキャッチコピーや店頭POP、さらにはアフィリエイターに対する資料にも「オリゴ糖100%」を謳い続けたことは、北の達人のカイテキオリゴとの“違い”となり、北の達人の売り上げを貶める販促効果となったはずである。

訴状によると、アフィリエイトのイベントにおいても、過去にはぐくみプラスの社員がオリゴ糖100%をアピールして、カイテキオリゴよりも優位性のあることを強調していた事実が記載されている。そして、2016年11月に北の達人は弁護士を通じてオリゴ糖100%の表記が不適切であることを通知して、はぐくみプラス側も弁護士を立てて「オリゴ糖100%」という表現が不適切であり、ホームページの不正確な表示を改善していくことに合意していることが訴状にも記されている

経産省の公表資料で「偽装表示の例」として掲示されている事例
経産省の公表資料で「偽装表示の例」として掲示されている事例(経済産業省が公表している資料からキャプチャ、一部編集部が加工)

しかし、不適切発言、不正確な表示を認めたのにも関わらず、はぐくみプラスは引き続き「オリゴ糖100%」の虚偽の表示を行い続けた。訴状によると、2017年9月に開かれたアフィリエイトのイベントにおいても、社員が「間違いなくオリゴ糖100%」と発言しており、カイテキオリゴよりも優位性のある商品であることを強調していた。そのため、北の達人は、はぐくみプラスが不正競争行為を意図的に行っており、かつ悪質なのものであると判断して訴訟を起こしたのである。

自社が不正競争防止法に抵触する被害を受けていたらどうすればいい?

EC事業者の場合、他社と比較されやすい市場環境にあるために、不正競争防止法に抵触するような売り方をしているケースが目につく

「●●の商品と違って、当社は国産品ですよ」

「▲▲の商品は壊れやすいですが、当社は丈夫ですよ」

このようなキャッチコピーや商品説明文がもし、虚偽であり、さらには競合企業の売上を侵害するような行為になるのであれば、今回のケースのように不正競争防止法に抵触することになり、損害賠償や差し止め請求を起こされてしまうのである。

仮に請求が認容されるとしたら、被告となったはぐくみプラス側も、「このくらいの表現なら大丈夫だろう」という脇の甘さがあったのかもしれない。たった数%ぐらいの差だったらバレやしないし、注意されても逮捕されるわけではないから無視すればいいなど、ネット特有の“他もこのくらいのことをやっているから、自分たちも許されるだろう”という、認識不足なところがあったことも十分に考えられる

しかし、その嘘が不正な競争を引き起こしてしまい、さらには消費者を騙すことにつながるのであれば、やはり嘘の大小にかかわりなく、我々ネットショップ運営者はもっと言葉の表現の重さを真剣に考えて、eコマース事業に仕事に携わっていかなければいけない

読者の中には、今回の北の達人が訴訟を起こしたケースと似たような体験をしている人がいるかもしれない。もし、今回と同じようなケースで自社商品が不正競争防止法に抵触するような行為を受けているのであれば、まずは弁護士に相談することをお勧めするeコマースは新しいビジネスというところもあり、経営者のモラルも低く、今回のような知財法に関するトラブルが後を絶たない業界と言える。

ホームページを真似られたり似たような商品を販売されたり他の業界に比べても“節操がない”と言われても致し方ないところがある。そのため、今回、北の達人の勇気ある行動は、質の悪い業者をネット市場から撤退させて、市場全体の浄化にもつながっていくはずである。

ただし、知財法に触れたからといって、なんでもかんでも訴訟をすればいいという問題ではない。裁判には当然お金もかかるし、時間もかかる。今回の訴訟に関しても、第一回口頭弁論から始まって、判決が出るまで1~2年はかかるであろうし、訴訟を起こすからには強い覚悟を持って臨まなければいけない。

知財法で訴訟を起こす際の注意点としては、やはり知財法に詳しい弁護士に相談することである。弁護士にも得意不得意があり、特に知財法に関する裁判は経験と専門知識を要するところが多々あるので、相談する弁護士に関してはしっかりと選定した方がいいだろう。また、怒りに任せて訴えてしまうと、無駄な時間とお金を費やしてしまうだけで終わってしまうので、全体的な見通しを決めてから、アクションを起こした方がいいだろう。

知財法の訴訟を起こしたことによって自分の会社にどのような影響を受けて、取引先や顧客に対してどのようなメリットとデメリットを生むのか、しっかりと把握した上で戦略的に取り組んでいかなくてはいけない

経産省が推奨している偽装表示に対する対応
経産省が推奨している偽装表示に対する対応(経済産業省が公表している資料からキャプチャ)。経済産業政策局 知的財産政策室の情報はこちら

自社が不正競争防止法に抵触すると訴えられたら?

反対に知財法で訴えられた企業側も、モラルのある対応をしてもらいたいところである。弁護士に早急に相談して、原告側に対して早期に誠意ある謝罪をすることで、少しでも穏便にことを済ますような行動を取ることが望まれるケースも多いのではないだろうか。事の重大さを理解せず「こんな訴状、無視すればいいや」と軽い気持ちでいると、社会的信頼が失墜していき、顧客だけではなく、働いているスタッフのモチベーションのダウンや、人材採用にも大きな影響が出始めてしまう

ちなみに、今回の訴訟に関する記事を執筆する上で、はぐくみプラス側に対して弊社からメールにて取材を申し込んだのだが、期日までに返事を頂くことはできなかった。せめて弁護士を通じて取材のお断りの返答を頂くか、もしくは訴訟中につき取材が受けられないという旨の返事を頂けるのかと思ったのだが、そのような誠意ある取材対応が受けられなかったことは非常に残念に思えるところである。

どちらにせよ、このような不正競争防止法に触れてしまうと、訴えられるだけではなく、働いているスタッフや取引先、お客さまの思いを踏みにじってしまうことにも直結していくことは、経営者は肝に銘じていなくてはいけないところである

経産省が推奨している偽装表示に対する対応
経産省が推奨している偽装表示に対する対応(経済産業省が公表している資料からキャプチャ)
◇◇◇

今回の訴訟の一件はEコマース業界において非常に大きなターニングポイントにもなると思われるので、引き続き訴訟の動向をチェックしながら取材を行っていきたいと思っている。

竹内 謙礼

有限会社いろは 代表取締役

竹内 謙礼(たけうち・けんれい)

1970年生まれ。大学卒業後、出版社に勤めた後に観光牧場に転職。企画広報担当を経て2004年に経営コンサルタントとして独立。楽天市場、ビッダーズ等で多くのネットビジネスの受賞履歴あり。また、千葉文学賞等の小説、エッセイでも数々の受賞暦を持つ。

大企業、中小企業のコンサルティングはもちろん、サイドビジネスや起業に対しての販促、営業、人材教育のアドバイスを行い、特に実店舗のキャッチコピー制作とネットビジネスへのコンサルティングには定評がある。また、低価格の会員制コンサルティング「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、180社近いコンサルティング指導を日々行っている。

販促、企画、会計、投資の書籍執筆の他、新聞や雑誌等でも連載を持っており、ラジオのパーソナリティとしても活躍。商工会議所や企業での講演、企業での人材教育等、経営コンサルタントとして精力的に活動している。NPO法人ドロップシッピング・コモンズ理事長。著書多数(詳しくはこちら

竹内 謙礼

MFIの通知はすでに始まっている、信頼性とWikipediaの関係、meta keywords無視の公式説明ほか Google SEO最新情報 #inhouseseo

7 years 8ヶ月 ago

2018年4月6日に ISM Spin-off #4 – Google Search Night が開催された。Google から4人の豪華ゲストを招いて行われた AMA セッションで交わされた Q&A を一挙公開する。

投稿 MFIの通知はすでに始まっている、信頼性とWikipediaの関係、meta keywords無視の公式説明ほか Google SEO最新情報 #inhouseseo海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

セブン&アイのEC売上が1000億円を突破、BtoCのネット通販では3サイト目

7 years 8ヶ月 ago

セブン&アイ・ホールディングスの2018年2月期におけるEC売上高は、前期比11.4%増の1087億8500万円だった。

セブンネットショッピングの売上高が同約1.5倍に増えたほか、グループのアカチャンホンポやイトーヨーカドー、そごう・西武、ロフトも売り上げを伸ばした。

セブン&アイ・ホールディングスのEC売上高は、グループを横断したECサイト「omni7(オムニ7)」を通じた売上高の合計。

EC業界の専門誌『月刊ネット販売』が実施したEC実施企業の売上高調査を踏まえると、一般消費者向け(BtoC)のECの年間売上高が1000億円を超えたのは、「Amazon.co.jp」「ヨドバシ.com」に次いで国内3サイト目。

ブランド別の売上高は、「セブンネットショッピング」が同56.3%増の220億4800万円、「イトーヨーカドー」は同69.1%増の45億円、「赤ちゃん本舗」は同11.4%増の62億5700万円、「そごう・西武」は同26.2%増の35億9900万円、「ロフト」は同69.3%増の10億200万円。

食品宅配の「セブンミール」は同0.5%減の265億4800万円、イトーヨーカドーの「ネットスーパー」は同1.1%減の442億3400万円だった。

2016年11月に完全子会社化したニッセンホールディングス傘下の「ニッセン」の売上高は含まれていない。

セブン&アイのEC売上高(2018年2月期)

セブン&アイのEC売上高(画像はIR資料をキャプチャし、一部を編集部で加工)

BtoCのEC売上高1000億円は3社目

通販新聞の姉妹誌『月刊ネット販売』が実施したEC実施企業の売上高調査「ネット販売白書」によると、2016年度のEC売上高が1000億円を超えたのは「Amazon.co.jp」「ヨドバシ.com」の2サイト。通期のEC売上高が1000億円を超えたECサイトは、現時点で判明している限りセブン&アイ・ホールディングスの「オムニ7」が3例目となる。

セブン&アイ・ホールディングスの2018年2月期におけるEC売上高は、計画には届かなかった。計画値は前期比43.4%増の1400億円に設定していた。

「オムニ7」がオープンしたのは2015年11月。登録会員数は2018年2月に777万人を超えた(セブン&アイ・ホールディングスの公表値)。

グループのEC事業を拡大するため、2017年11月にアスクルと共同で生鮮食料品のECサービス「IYフレッシュ」を都内の一部で開始。2018年6月にはセブン-イレブン・ジャパンのオリジナルアプリ「セブン-イレブンアプリ」の提供を開始する。

セブン&アイのデジタル施策

セブン&アイのデジタル施策

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ISM Spin-off #4 - Google Search Night レポート2

7 years 8ヶ月 ago

昨日行われた、ISM Spin-off #4 - Google Search Night。

第一回目のレポートではGary Illyes氏のKeynoteの模様をお伝えしました。

今回は第二部に行われたAMA (Ask me Anything)です。

モデレーターは海外SEO情報ブログの鈴木謙一さん

回答者にGoogleから、Gary Illyesさん金谷武明さん長山一石さん小川安奈さんという超豪華メンバーです。

私も海外のSMXやPUBCONによく行くのですが、

これだけの人数のGooglerがAMAで回答してくれるというのはちょっとありません。

 

さて、今回はAMAの中から気になったトピックについて取り上げてみたいと思います。

急いでメモしていたため誤った内容あったらご指摘いただけると助かります。

なお、前回に引き続き当日実況していたTwitter(@kimuyan)もご覧いただけたら幸いです。

 

MFIでPCサイトのみを所有する場合の対応法について「変更はありません。モバイル版とパソコン版は同じです。」ってそんなわけないのでは?

[注]

https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-first-indexing

この部分のことかと思います。

[長山さん]

MFIは、クロール&indexの話。

SP/PC双方のUserAgentでクロールした場合に同じものが返ってくるならそれはレスポンシブと同じなわけで、

PCサイトしかない場合には特別何かが変わるわけではない。

モバイルフレンドリーアルゴリズムによって、モバイルでは上位表示されにくいということとMFIの話は別。

MFIはクロール&indexの話で評価(アルゴリズム)の話ではない。

 

筆者注:”MFI"という事象においては何もしなくていいけど、スマホユーザーが増えてるんだからモバイルにも最適化しましょうよって話で良いと思います。

 

MFIにおいて「レスポンシブウェブデザイン」推奨から「動的な配信(ダイナミックサービング)」「別々のURL(セパレート)」もサポートするということに方針変更になったが、結局どれでもいいの?推奨をコロコロ変えないでほしい

 

[長山さん]

(推奨の)方針は変えていない。(ですね)誤解を生んでいるのなら申し訳ない。

3つの方式はMFIの構想における当初からサポートしている。

ただし、レスポンシブはさまざまな(metaとか構造化データとか動画とかetc…)設定のミスが起こりにくからおすすめ。

 

筆者注:昨年のPUBCONではGary氏がかなり強めにレスポンシブを推奨したので、むしろ3つ等しくサポートというところからレスポンシブの推し方が強くなったように筆者は感じます。むしろ。

 

MFIはランキングに影響を与えないというが、ベストプラクティスに完全に対応していない場合にMFI導入自体によるランキングの変動は本当に起こらないのか?

 

[Garyさん]

可能性はある。Garyが今日つけ麺をたべなかったことがランキングに影響を及ぼさないとは言い切れないでしょ。どんな可能性の否定できない。

 

筆者注:ベストプラクティスに対応しなければランクが変化する可能性は当然ありますよね。アメブロ(に限らず多くのブログサービスがそうですが)はPCのトップは概ね記事がいきなり表示されますが、SPは記事一覧要はリストが表示されます。これは「重要なコンテンツが一致している」とは言い難いと思いますので、正直どうなるかわからない部分もあると思います。一応、「Intentに応えられていれば問題ないだろう」とGoogleからもアドバイスをいただいていますが果たしてどうでしょうか??

また、ベストプラクティス通りに対応したとしてもクロール&indexの部分が再度行われたり、仕様が変わっているわけですから変化が起こらないことを否定するのは難しいよなあと思います。

 

MFIに移行したサイトにはSearch Consoleに通知が届くと言うが、それはもう始まっている?また、その通知は移行後どのくらいで届く?

 

[Garyさん]

通知は始まっている。

移行とほぼ同時に通知するようにしているが、MFI移行はクロールの時点で始まりそこからSearch ConsoleにMFI移行したことを送るまでのパイプラインの処理が多少かかる。

そのため移行して最短で数時間、最長で2,3日程度かかるものと思われる。

 

MFI移行できないサイトに移行不可の通知を送らないのか?何が原因で移行できないか指摘して欲しい。また、どうやって移行可能かどうかを判断しているのか?

 

[Garyさん,長山さん]

移行できない旨のメッセージを送る予定はない。ここ数ヶ月ブログポストなどでかなり情報を出してきたのでいったん様子見。

数年たってまだMFI Readyじゃないサイトが存在しているとかだったらまた考えるが・・・

移行可能かどうかは移行によってランクやトラフィックに影響が出ないことを考慮している。Classifierは存在している。

 

筆者注:MFI移行されないからランクが落ちるということはないはずなので「移行されない!」と焦る必要は今はないのではないかなと思います。MFI移行ボーナスポイントとかがもらないえるなら別ですがないようですし・・・

 

スマホではスクリーン領域が限られているため、すべてのコンテンツを表示させるとUXが低下する。

1:初期状態でコンテンツを非表示にする(隠す)のは構わないか?

2:ABテストを行なった結果、PCで長いコンテンツが好まれるものもSPでは短いコンテンツが好まれることがわかったが、その場合ベストプラクティスと異なるがSPで短くして構わないか?

3:パンくずをJSON-LDの中だけでマークアップしていいか?

 

[Garyさん]

1:良い

2:本当に短いほうがユーザーのためになるならすれば良い

3:ガイドラインに従え

[謙一さん]

3:JSON-LDでマークアップして目立たないところに設置しておけば??

 

筆者注:コンテンツを表示しないことが本当にUX向上に役立つのかは個々のサイトでしっかり検証したほうが良いと思います。「もっと見る」を嫌うユーザーも一定数いますし、”作り手のロジック”になっていないかは注意が必要だなと。自戒の念を込めて。「2」は本当にそうなのか?というニュアンスが込められているような回答だった気もしますし。「3」についてもできることなら"使ってもらえる”パンくずを考えていきたいものですよね。難しいですが。

 

新Search Consoleの次の機能は?

 

[Garyさん]

知らない、分からない。

(ここで謙一さんから、「旧バージョンのほうにある機能が移行されるだけじゃなく、新しい機能も追加されますよね?」)

[長山さん]

うーん。どうなんですかねえ。

[謙一さん]

きっと載るはずです。

(インデックスカバレッジなどすでに載ってますね)

 

音声や画像、動画、位置情報など今後視野に入れている新たな検索手段について教えてほしい

 

[Garyさん]

テキストでも音声でも画像でもいろいろな入力方法があるが、Googleとしてはやること(目指すこと)は変わらない。

入力情報を分析し、コンピュータにわかりやすい形に変換して、いかなる入力方法であってユーザーにとって良い検索結果を返すことを目指している。

 

PCの検索結果のスニペットの文字数が増えて逆に見にくくなったが改善計画はあるか?モバイルとデスクトップのUIに差があるのではないか?

 

[Garyさん]

ユーザーの構成比を考えると今、(UIを含め)何かを改善するという場合にはモバイルエクスペリエンスを優先させている。

PCで文字数が増えているのは強調スニペットの補語になるようなことを考えて行なっているが、PCとSPでUI(UX?)が異なるということはないのではないか?

 

筆者注:ちょっとよく聞き取れませんでした。この部分しっかり聞けた方教えてください。実際に文字数は異なっていますがIntentに答えられるというユーザー体験に差はでないはずということなのかなあと思います・・。個人的にUIのテストを頻繁に行うGoogleのUI/UXへのこだわりはすごいと思います。

 

JSで隠さざるを得ないコンテンツがある場合、初期状態で隠されているコンテンツの重要度は下がるのか?

 

[長山さん]

(ソースコードに入っておらず)何かしらのアクションをした際にJSが実行されてはじめて表示されるコンテンツはそもそもないものとして扱われる

[Garyさん]

CSSで隠しているものに関して重要度は下がらない。あるかないかの問題。コードにあれば良い。

 

筆者注:一時PCは隠されているコンテンツの重要度下げてませんでしたっけ??SPだとよりCSSで隠すケースは増えると思いますが、”重要なもの”ははじめから表示させたほうが”将来的にも"安全なのではないかなあと思っています

 

JSによって生成されているコンテンツはもともとHTMLにある(プリレンダリングされている)コンテンツよりもindexに時間がかかるのか?

 

[長山さん]

かかる。プロセスが異なるので静的なものよりも時間がかかる。

 

hreflang設定でよく見られるミスは?

 

[Garyさん]

英語には日本語版への記述があるのに日本語版には英語版への記述がないなど。

hreflangは片思いではダメ、両思いにしないとダメ。

そのほか、存在しない言語コードや意図しない地域を使ってしまうなど。

 

コンテンツの信頼性が求められるようになってきた。どのドメインが発信している情報か見ているのでは?この方法の課題や改善点は?

 

[Garyさん]

基本的にはページレベルシグナルでランキングを行なっている。そのほうが細やかなランクづけができる。

ただしサイトやドメインのシグナルも存在しており、例えば出来たばかりのサイトでページが非常に少ないという場合にはドメインやサイトレベルで見ていくということもある。

信頼性の話はフェイクニュースの文脈ではグローバルレベルで出ている。(Googleはさほどフェイクニュースに問題があったわけではないが)フェイクニュース対策のプロジェクトとして、フェイクニュースをどう拡散しないようにするかという文脈で出てくる。日本だと医療系のところで出てくる。

 

[長山さん]

日本Specificでやりたかったのは医療系において、信頼性・正確性が高い情報を出すということだった。

 

筆者注:医療系キーワードは政府等の行政や公共機関、病院、製薬会社等中心の上位表示となりさらに(問題にもなりましたが)一部大手企業運営の情報コンテンツが出ているという傾向が強いことを考慮するとドメインやサイトから信頼性を判断するということは行われたのではないかと思っています

 

Wikipediaなどで実在情報は使っている?Wikipediaに情報があると上位表示されるように見られるが?

 

[長山さん]

CTRと同じで因果と相関は違うということで良いと思う。

信頼性が高いサイトの共通点としてWikipediaに情報があるということだけでないか?

 

筆者注:ここは難しいなあと思います。相関が強くなっている姿を目指しても悪くはないのではないかなと。。

 

meta keywordタグをGoogleは無視しているが公式ドキュメントとして提供しているか?ドキュメントが見つからず上司が説得できず無駄な時間がかかっている

 

(ここでGoogleの4人が揉め始めた??実際は別の話をしていたらしいが・・・)

[長山さん]

あったと思う。少なくともMatt Cuttsが動画を作っていた。

※その後、金谷さんから補足ツイートがあり

https://support.google.com/webmasters/answer/79812?hl=ja

こちらにあるということです。

 

rel=“canonical”で指定していても正規ページとしてみなされないケースがある。それはどういうとき?また正規化のシグナルとしては何を使っている?

 

[長山さん]

わかりやすい例でいうと、多くの人がcanonicalの向け先を(ガイドラインをコピペして)sample.comにしていたときは無視した(苦笑

あとは、httpsとhttp両方があってcanonicalがhttpの場合はhttpsが優先されるだろう。

基本的には検索から来るならどれが良いのか?シンプルなURLであるか?とかリダイレクトがないか?などでも判断している。

(謙一さんから正規化に使っているシグナルくらい教えて!というプッシュ)

[長山さん]

canonical,sitemap,リダイレクト,ディレクトリ階層やパラメータ階層などURLのシンプルさ,https,リンクも関係がないとは言えない

 

検索マーケッターがAMPに取り組む際のアドバイスがあれば教えてほしい。AMPを導入したくなる情報はないか?

 

[安奈さん]

アリババのEコマースや台湾のヤフーオークションがAMPページのみで作られているのでぜひ見てほしい!

AMPストーリーはワシントンポストやCNNで採用されている。

 

参考URL: https://japan.cnet.com/article/35114656/

 

Speed Updateの影響は?

 

[Garyさん]

めっちゃ遅いというページは影響を受ける。めっちゃ遅くなければ影響は受けない。

 

筆者注:そもそも速度改善はSpeed Updateのためにやるべきものではないと思います。表示に4秒程度しかからないならSpeed Updateの影響を受けないとしても50%程度の人が離脱してしまう可能性があるわけですし・・・

 

Speed Updateの評価は4G回線?3G回線?あるいはユーザーの環境や地域に応じて変化するの?

 

[長山さん]

速度改善に取り組むなら、どういうユーザーが対象かを考えていれば良い。

(日本は回線が速くてほとんど4Gだがという前提とうけて)日本は本当に早いのか?Garyは日本にきてモバイルネットワークが遅すぎると言っていつもイライラしている。

[安奈さん]

例えば地下鉄内で回線速度を測ると3Gの理論値と変わらない場合もしばしばある。

速度改善が目的なのであれば、developer tool等でCPUや回線を非力なものにしてみれば良い。

 

PageSpeed InsightsのUnavailableはなぜ出るのか?どうすれば良いか?

 

[安奈さん]

単純にデータが足りていないので待つしかない。

[金谷さん]

出てこないと言われて調べたら出ていたことがあったので、しっかりデータは溜めてきている。

 

検索結果に表示されている日付が間違っているのはどう直せば良いのか?

 

[Garyさん]

日付はページ内のどこかの数値を持ってきているはずなので、そこを消すか変えるかするのが手っ取り早い。

日付抽出のプログラムにおける問題はGoogle側も把握しており改善する予定だが簡単にfixするものではない。

 

GoogleのSEOに関する公式情報が検索で探しにくい

 

[金谷さん]

ごめんなさいとしか・・・

でもGoogleが出てこないということで検索順位を操作していない、フェアであることが分かると思う。リンクも買ってないってことが(笑

[長山さん]

次回のインハウスSEOは金谷さんはインハウスSEO担当者として、向こう側に座ってくださいね。

 

ということで、新しい情報があったというわけではないと思いますが、疑問に思っていたところ、少しあやふやに覚えていたところが随分整理しやすかったのではないでしょうか?

ここでGoogleの方が話したことは、言ってみれば現在のGoogleの事象だと思います。すべてが、by designeかどうかはわかりません。

SEOをやる身としては事象を見て対処することも必要ですが、by desingeかどうか考えてあるべき論で考えることも必要ですね。

 

なお、この後Google Dance Tokyoで発表があったとおり、改めて長山さんが日本の検索から卒業されることが発表されました。

長きにわたり日本、日本語の検索を良いものにして頂きありがとうございました。

また、Google、Googleの検索とウェブマスター、SEO屋との関係構築にもご尽力いただいたことは我々として感謝しても感謝しつくせません。

直接的には関わりはなくなってしまうかもしれませんが、これからも遠くから日本の検索、ウェブマスター、SEO屋を見守っていただければと思います。

本当にありがとうございました。

 

最後に、ISM運営の皆様、本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。

ISM Spin-off #4 - Google Search Night レポート1

7 years 8ヶ月 ago

2018年4月6日 株式会社じげんさんにてISM Spin-off #4 - Google Search Nightが行われました。

ご存知、GoogleからGary Illyes氏をはじめとして、金谷武明さん長山一石さん小川安奈さん

海外SEO情報ブログ鈴木謙一さんが登壇されました。

 

Google検索における最新情報を聞くことができるチャンスとあって、

80人の募集定員はあっという間に満員となっていました。

 

さて、今回はそのSM Spin-off #4 - Google Search Nightより、

まず今回はGary Illyes氏によるKeynote(その名もThe つけ麺 Update)をレポートしたいと思います。

なお、本レポートは筆者のTwitter(@kimuyan)にて雑にツイートしたものですので興味ある方はそちらもご覧いただければと思います。

 

 

1,インフラストラクチャの改良

クロールしてからindexする時間を短くするというインフラの改善を行なっているそうです。

カフェインが出てきてからクロール&インデックスのスピードは格段に速くなったわけですが、さらに検索者にコンテンツが渡るのが早まるわけで、これはサイトオーナーにとっては嬉しい話です。

また、クロール&インデックスの話としてはIndex APIの話も出てきました。

現在いくつかのパートナーとテスト的な取り組みをしているということです。

特に大規模サイトにとっては”使える機能"になるかもしれませんね。まあ、そうなったらなったでプッシュするURLの選別とか行わなければならないのかな?という不安もなくはないですが・・・。

 

2,Search Consoleのリニューアルの話

新しい機能は徐々にリリースされていくということです。

2部のAMAで鈴木謙一さんが「古いSearch Consoleの機能は移りますよね?」という質問に対してはYESの回答はありませんでしたが概ね移るのかなあという印象ですね。

すべてがすべてかはわかりませんが。

新SearchConsoleについては、昨年のPUBCONでもGary氏がインフラストラクチャからすべて作り直しているのに近いという発言をされていましたが、今回もリファクタリングも行なっており、ほとんど裏側は作り直しということでした。

新しい機能が待ち遠しいところです。

Googlebotのレンダリングエンジンの変更のタイミング(こちらはSMXミュンヘンでJohn Muller氏が今年遅くか来年早い段階という発言をされていましたが今日、Gary氏に確認してもそのくらいだろうということでした)も絡んでくるのかなあと思ったり思わなかったり。Fetch as Googleを考えたら一回でこのあたりやったほうが楽なのかなあとか。

 

3,Mobile First Index(MFI)の話

基本的には今まで出てきた話と同じです。

すでにロールアウトは始まっており、MFI移行しているのはMFI移行してもランクやトラフィックが落ちないサイトということです。

MFI移行しているかどうかの確認方法は3つあり、

・Search Consoleのメッセージ

・SPクローラーが一気にくるようになる

・セパレートURLを採用している場合はキャッシュがSP側に変わる

ということです。

とは言え、3番目のセパレートのものはまだ移行していないと思いますが。。

なお、現時点でMFI移行したものに問題は発生していないということです。

世界中のすべてのサイトがいつかはMFI移行していくものの、その期限などは特にないということです。

どちらかというとサイト側がMFI対応できていくスピードに合わせる形なのかなあと思います。

 

MFIの準備として行うべきこととしては、

・デスクトップとモバイルのサイトにおいて重要なコンテンツを同じにする 

・metaデータ(title & description)は同じにする 

・構造化データをモバイル版にも記述する

・SPクローラーに制限をかけない

・hreflangをモバイル版にも正しく記述する

・rel-canonicalを正しく記述する

ここで「セパレートの場合はSPにむけてcanonicalする」という話が出たのですが、

のちに確認したところ、

“かつてのセパレートの仕様通りに、SPからPCへのcanonical(PCからSPへはalternate)で問題はない(変える必要はない)"ということです。

ただし、”PCからSPにcanonicalしているほうがベター"ということでした。(注

このあたりは今まで言ってきたことと少し異なりますが、PCとSPが同一コンテンツであることを示すことができていればどちらでも良いということのようです。(金谷さん談)

※注にありますように事実確認が必要な項目だと思っております。申し訳ございません※

なお、セパレートURLの場合はPC,SP双方にrobot.txtを正しく記述する必要があるということです。

こう考えるとセパレートは本当に面倒だしミスが発生しそうですね・・。

 

注: SPにcanonicalするほうがベターという話について、canonicalは他検索エンジンにも影響があり、Gary氏の発言通りにすると他検索エンジンで致命的な悪影響を及ぼすため聞き間違いではないかというご指摘を頂きました。

その場でのGary氏の話はこちらの通りではなかったかと思うのですが、内容を再度確認させていただくとともに、Googleの公式な発表が再度あるまでは当canonicalはご自身でご判断いただければと思います。

 

4,Speed updateの話

Speed UpdateはMFIとはまったく関係のない独立したものであるということです。

また、遅い回線で遅い分には関係ないそうです。

二部のAMAでは、「めっちゃ遅い場合にはランクに影響が出る」ということだったので神経質になる必要はなさそうです。

が、そもそも速度改善はSEOのために行うべきものではないかなと思います。

 

5,動画検索・画像検索

通常のオーガニック検索ではビッグワードは10年くらい大手企業が1位を占拠しているケースが多々あるが、画像や動画では大手企業が上位を取れていないケースがあるからチャンスがあるよという話から。

これは個人的には考えたことがあまりありませんでした。

動画検索、画像検索のTIPSとしては、

・構造化データを使う

・sitemap.xmlに記載する

また、sitemapについてはこちらの下記で定義されている構文を記述することでより良い状況が期待できるとことでした。

https://support.google.com/webmasters/answer/178636?hl=ja

https://developers.google.com/webmasters/videosearch/sitemaps (英語)

 

 

45分しかも通訳込みでしたが、そんな短時間と思えないくらいに普段の業務に役立ちそうなTIPSがたくさんあったと思います。

個人的にはMFIは概ね大丈夫かなと思うので(まだ確認したいところはありますが・・・)、動画検索や画像検索のところに工夫の余地があるなと思いました。

インフラストラクチャの改善の話も公式に聞くの初めてでしたし、Speed Updateが”SEOのランクにおいては"そこまで神経質になるものではないというのは聞いている人にとっては有益だったのではないでしょうか?

今回も日本のウェブマスター、SEO担当者に多くの情報を残していってくれたGaryさんに感謝です。

また来年も是非きていただきたいですね。

 

さて、第二部はAMA(Ask me Anything)でした。こちらも役立つ情報がたくさんありましたので次のポストで書きたいと思います。

ワールドがアパレルEC2社を買収、古着と衣類レンタルに参入

7 years 8ヶ月 ago

ワールドは4月2日、古着専門のセレクトショップを運営するティンパンアレイと、衣類のレンタルサービスを手がけるオムニスへ出資したと発表した。ワールドが古着の買取販売や衣類のレンタルサービスを行うのは初めて。

ワールドは子会社のワールドインベストメントネットワークを通じてティンパンアレイの全株式と、オムニスの発行済株式の46.6%を取得した。

2社へ出資した背景についてワールド広報部は、「特に若い世代を中心に、新品だけでなく、古着やレンタルサービスの需要が高まっている」と説明している。

ティンパンアレイは1985年に東京・原宿でブランド古着専門のセレクトショップ「RAGTAG(ラグタグ)」を開業。現在は渋谷、原宿、新宿、名古屋、大阪、神戸、福岡などで姉妹店を含め合計15店舗を展開している。1999年スタートのECサイトは掲載点数が約24万点で、業界トップの水準という。

ワールドはブランド古着の買取・販売を行う「RAGTAG」のティンパンアレイを子会社化

「RAGTAG(ラグタグ)」はオムニチャネルを推進している(画像は編集部がキャプチャ)

オムニスはファッションレンタルサービス「SUSTINA(サスティナ)」を手がけている。「SUSTINA」は中古の洋服やバッグ、アクセサリーなど15点を月額3900円で利用できるレンタルサービス。ユーザーは1点あたり500円で商品を交換できる。

ワールドグループに入った、ファッションレンタルサービス「サスティナ」のオムニス

サブスクリプション型のレンタルサービスを提供している

ワールドグループは今後、ファッションテック分野を強化する方針を掲げる。推進する「デジタル事業」「プラットフォーム事業」に新たなノウハウやリソースを加えることで、ファッション消費を喚起するサービスを開発・提供。二次流通事業を強化すると同時に、既存の店舗網や会員基盤を生かして顧客ニーズに合わせたデジタルサービスを開発する。

ワールドは近年ECを強化している。2011年、新たなECプラットフォーム事業の構築をめざしファッション・コ・ラボを設立。2011年10月にはファッション・コ・ラボを通じてファッション通販事業「FASHIONWALKER(旧fashionwalker.com)」を買収・統合した。

ワコール、ニトリ、JIMOS、メルカリ、LINEが登壇する全13講座の無料イベント【4/12(木)東京開催】

2018年4月12日(木)に参加費無料のセミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム2018春 eコマースコミュニケーションDay」を開催します。EC事業者さんだけが参加できるイベントで、EC業界に携わる皆さんが抱えている課題や悩みを参加者で共有し、解決するための場です。

基調講演はワコール、ゼネラルセッションはニトリとJIMOS(内容は通販/ECとAI化)、スペシャルトークセッションはメルカリ(講演内でRIZAPグループ、C Channelが登壇)とLINE(講演内で千趣会、コメ兵が登壇)という豪華な顔ぶれ。

「AIと通販/ECが与える影響」(JIMOS)など興味深いテーマがたくさんの全13講演です。

  • ワコールが取り組む顧客視点のコミュニケーション
  • ニトリのECサイト運営の裏側
  • AI化、オートメーション化がECサイト運営に与える影響
  • メルカリが語るライブコマースの可能性
  • LINEを活用したECビジネス
  • チャットボットの活用方法
  • Amazon Payの最新事例
  • コメ兵が実施している売上UP施策
  • 運用型広告のインハウス化事例
  • 収益UPのためのCRM活用術
  • 事例で学ぶ「サイト内検索」の改善ポイント
  • サイト内検索改善事例
  • 成長通販の人気アプリの徹底解説

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

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