「フェイクニュースにだまされない!」と自信満々なZ世代ほど、だまされた経験が他世代より多かった【ミドリ安全調べ】
ミドリ安全は、9月1日の「防災の日」にちなみ「災害時の情報リテラシー」に関する調査を実施した。全国の男女1,000人が回答している。
調査対象は、年齢ごとに大きく下記4つの世代に分け、男女ごとに均等割付されている。
・ミレニアル世代(29歳~44歳):250人(男性125人/女性125人)
・ジェネレーションX(45歳~60歳):250人(男性125人/女性125人)
・シニア(61歳~79歳):250人(男性125人/女性125人)
フェイクニュース被害は増加傾向。Z世代でも半数超え
まず「リテラシー教育を受けた経験」と「フェイクニュースにだまされた経験」を聞くと、過半数が「教育を受けている」としたZ世代でも、「フェイクニュースにだまされた経験」が58.4%に達しており、全世代でもっとも高かった。「リテラシー教育を受けた経験」は、ミレニアル世代では25.6%、ジェネレーションXでは6.8%、シニア世代では8.4%にとどまっているが、「フェイクニュースを信じてしまった経験」は半数を下回る。
情報接触の頻度、SNSの活用率などの差もあるが、リテラシー教育を受けている人間でも容易にだまされるという現状が浮き彫りになったといえる。なお、だまされたという人は増加傾向にあり、Z世代では過去最高だった。




一方で「フェイクニュースにだまされない自信」について聞くと、全年代で「まったくだまされないと思う」8.7%、「どちらかというとだまされないと思う」38.7%と、合計47.4%が高い自己評価をしていた。特にZ世代では「まったくだまされないと思う」が14.4%ともっとも高く、自信過剰の傾向が見られた。

災害時の生成AI、「避難判断サポート」に期待が集まる一方で「フェイク生成」にも警戒感
「生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)の利用経験」を聞くと、「頻繁に利用している」がZ世代27.6%、シニア世代5.2%と、5.3倍の格差が存在。「防災対策として、生成AIを使ったサービスや機能を使ってみたいか」と聞くと、「活用したい」としたのは全体の45.0%。Z世代では61.6%、シニア世代でも35.6%が利用したいと回答している。

「災害時に生成AIが助けてくれるとしたらどんな助けがあると良いと思うか」では、「緊急時の判断サポート」28.7%が最多。以下「被災後の手続き・支援制度の案内」27.8%、「応急処置の音声・画像付き指導」23.6%が続く。高齢世代では「避難所管理」「経路案内」など実用的機能への期待が高い一方、Z世代では「AIとの対話による24時間メンタルケア」22.8%などが高かった。


一方で「災害時、生成AIによるフェイクニュース拡散への懸念」は59.6%に達している。SNSで話題になればそれで良いとする炎上系ユーザーによる偽情報拡散には、今後さらに注意が必要だろう。

調査概要
- 【調査対象】全国の18~79歳までの男女
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査時期】2025年7月29日~31日
- 【有効回答数】1,000人
※2024年1月に発生した能登半島地震の影響により、被災地域の新潟県、富山県、石川県、福井県は調査対象から除外
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