
画像ストリーミングはSEOに不利。そもそも「画像ストリーミング」って何?
グーグル検索SEO情報②
画像ストリーミングはSEOに不利。そもそも「画像ストリーミング」って何?
検索エンジンが画像を発見できない (John Mueller on Bluesky) 海外情報
「画像ストリーミング」という技術をご存じだろうか?
動画や音楽のストリーミングはおなじみのはずだ。動画・音楽のファイル全体をダウンロードして再生するのではなく、データをリアルタイムで配信して再生する(ここでは大雑把な説明にとどめる)。YouTubeの動画やSpotifyの音楽はストリーミング再生だ。
同じように、画像も「ダウンロード」ではなく「ストリーミング」で配信する技術がある。これが、「画像ストリーミング」だ。通常の画像表示とは異なり、画像ファイルをブラウザはダウンロードしない。
画像ストリーミングには次のような利点があるという:
- セキュリティ向上 ―― 画像が簡単にコピーされたり盗まれたりするのを防ぐ
- 表示品質の向上 ―― ウェブサイトの読み込み速度を低下させることなく、高品質でインタラクティブな画像表示を可能にする
- 完全な制御 ―― 画像の詳細(キャプションなど)を管理し、画像が表示される場所を制御できる
- 詳細な分析 ―― 画像の表示回数、共有回数、エンゲージメント回数を追跡し、盗用試行を監視する
たとえば、こちらのページの画像はすべてストリーミング配信されている。セキュリティが施されているため、画像はダウンロードどころかキャプチャも簡単にはできなくなっている。
さて、いいことづくめの画像ストリーミングだが、SEOには不向きなようだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏は画像ストリーミングについて次のようにコメントしている:
これは、検索エンジンで自分の画像が見つけられるのを防ぐための素晴らしい方法だ。
It's a great way to prevent your images from being found through search engines.
— John Mueller (@johnmu.com) April 22, 2025 at 3:53 PM
やや皮肉がかっているコメントではあるが、ストリーミング配信された画像はSEOに不向きなようだ。
理由はいくつか考えられるが、最大の問題は「画像の発見が困難」な点だろう。
検索エンジンは主に標準的なHTMLの<img>
タグを通じて画像を発見する。画像ストリーミングでは、多くの場合JavaScript やその他の埋め込み手法を使う。これらの方法は、グーグルの画像クローラ(Googlebot‑Image)が実際の画像ファイルを見つけ出し、その内容を理解し、適切にインデックスすることを困難にする。クローラがJPEGやPNGなどの通常の画像ファイルに容易にアクセスできない場合、その画像はグーグル画像検索の結果に表示されない。
画像ストリーミングのHTMLコードの一例を挙げると、次のようなものだ。
技術的には「ウェブコンポーネントとしてsmartframe-embed
を定義し、JavaScriptの処理で画像データをblobとして取得したうえでシャドウDOMのcanvas
に読み込ませている」というものだが、要は「<img>
タグを使っていない」のだ。
UXと制御の点からは利点が多い画像ストリーミングだが、画像検索からのトラフィックを重視する画像には使わない方がよさそうだ。しかし画像検索トラフィックを気にしないのであれば、試してみるのもいいかもしれない。
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ローカルSEOでは「継続的なレビュー獲得」が重要なランキング要因に
3件の新規レビューで順位アップ (Darren Shaw on LinkedIn) 海外情報
ローカルSEOにおいては、「レビューの新しさ」が以前よりも非常に重要なランキング要因になっている
ローカルSEOの専門家であるダレン・ショー氏が、自身の体験をもとにこんなコメントをリンクトインに投稿した。
ショー氏は根拠を次のように説明している:
2日前、私はクライアントがわずか数件の新しいレビューを獲得しただけで検索順位が大幅に向上した事例を投稿した。このクライアントは1年以上レビューを獲得していなかったが、こちらで働きかけを行い、新たに3件のレビューが集まった。その途端、順位が一気に跳ね上がったのだ。
2023年のローカル検索ランキング要因では、「レビューの新しさ」は20位に位置付けられている。しかし、グーグルはこの要因の重みをかなり高めていると私は考えており、2025年には最重要ランキング要因のトップ5に入ると見ている。
レビューがローカルSEOの重要なランキング要因だというのは周知の事実だ。しかし「レビューの新しさ」、つまり「最後に獲得したレビューがどれぐらい最近か」という点が重視されるならば、継続的にレビューが増えるようにすることもカギになってくるようだ。
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サイトマップのlastmodを常に最新日時にすればランキング上昇!?
そんなわけない、まったく無意味 (r/SEO on Reddit) 海外情報
サイトマップのlastmod
要素の使い方に関して、次のような質問がReddit(レディット)のSEO掲示板に投稿された。
競合サイトが徐々にランキングを上げて、ついに抜かれてしまいまいた。サイトマップを調べてみると、lastmodが常に今日の日付に更新されています。最新のコンテンツだとグーグルに伝えるためだと思います。
こうした細工は役に立つのでしょうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように返信した。
これは通常、サイトマップ生成ツールの設定が壊れている兆候だ。何のプラスの効果もない。単なる設定ミスだ。
サイトマップファイルに今日の日付を設定することは、誰のためにもならず、単に手を抜いているだけだ。サイトマップ生成ツールが混乱しているか壊れている兆候としてこうした症状になることが、過去にはあった(ページが動的に生成される場合、理論上は「常に更新されている」ことになるため)。
検索エンジンは、サイトマップにそうした問題が生じていることをすぐに認識できる。また、問題があるサイトマップだと検索エンジンが認識したら、本当に更新されたページを見つけてもらうのが困難になる。
「サイトマップの
lastmod
を常に新しい日付にすること」がそのサイトにとって有利に働くということは、絶対にない。
また、Bluesky(ブルースカイ)で補足コメントもミューラー氏は投稿した。
これが「日付の変更は無意味だ」と受け取られていないか懸念している。
これは、サイトマップファイル内のすべてのURLに、常に現在の日付が設定されている、という状況について述べたものだ。
サイトマップのlastmod
は、ページの更新日を検索エンジンに通知する役割を果たす(「last-modified」の略だ)。前回のクロールから新しい日時になっていれば、検索エンジンは、ページが更新されたと判断して優先的にクロールする。
しかし、次の点には注意が必要だ:
クロールされたからといって、ページの評価が上がるわけではない。
実際にはページを更新していない、あるいは軽微な変更であるにもかかわらず
lastmod
の変更を繰り返すと、検索エンジンはそのサイトマップを信用しなくなる。
ページのメイントピックに関わるコンテンツの更新や構造化データの修正など重要な変更に対してのみlastmod
を使用する。年が明けたときの、フッターに記載している著作権年の変更くらいではlastmod
を使用する必要はまったくない。
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生成AIの最適化にLLMs .txtは有効なのか?
非標準の仕様、グーグルは否定的 (r/TechSEO on Reddit) 海外情報
サイトに設置したLLMs.txt
のグーグル検索での採用状況について、ジョン・ミューラー氏が次のようにコメントした:
私の知る限り、LLMs.txtを使用していると公表しているAIサービスはない(サーバーログを見ると、AIサービスがそれをチェックすらしていないことがわかる)。
今のLLMs.txtはkeywordsメタタグのようなものだ。つまり、サイト所有者が自分のサイトの内容について主張していることにすぎない。
「サイトは本当に、LLMs.txtに書かれたとおりのものなのだろうか?」――確認すればわかることだ。であれば、最初からサイトを直接チェックすればいいのではないだろうか?
LLMs.txtとは、生成AIクローラにサイト内のページの情報を伝えるためのテキストファイルだ。ここで注意してほしいのは、LLMs.txtは標準化された仕様でもなんでもない。llmstxt.orgとGitHubで現在の仕様が公開されているものの、公式サイトというものも存在しない(標準化されていないので当然か)。

オーストラリアのデータサイエンティストであるジェレミー・ハワード氏やAI企業のAnswer.AIらが主導してLLMs.txtを進めている。しかし主要なAI企業である、グーグルやOpenAI、マイクロソフトは、少なくとも企業としては開発に関わっていない(Claudeを提供するAnthropicは多少なりとも関わっているようだが)。
ミューラー氏のコメントにはLLMs.txtに対する否定的なニュアンスも感じられる。生成AIへの最適化の取り組みとしてLLMs.txtを推奨する記事も見受けられる。実装に反対はしないが、仕様も定まっておらず採用もされていない技術を今の段階で利用するのは、先取りしすぎかとも個人的には考える。
- 生成AI最適化がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
脱GA4初心者! アクセス解析第一人者が指南するGA4レポートの見方
初級者が見るべきレポートは5つだけ (はてなビジネスブログ) 国内情報
Googleアナリティクスで古いユニバーサルアナリティクス(UA)が終了し、GA4に完全に置き換わってからまもなく2年が経過する。それでもまだ使い方に慣れずに、どのレポートをどのように分析すればいいか悩んでいる人も多いのではないだろうか。
そんな人のために、アクセス解析に第一人者でもある小川卓氏が、GA4の基本的な指標を見られる「レポート」機能について簡潔明瞭に解説する記事を公開してくれた。
小川氏によれば、GA4で定期的に見るべき項目は限られているという。中心となる5つのレポートをここでは取り扱っている。
レポートの画面キャプチャとともにわかりやすく説明されているので、初級者でも理解しやすいはずだ。脱GA4初心者の第一歩としておすすめの解説書だ。
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