SEOツールのスコアをグーグルはランキングに利用しているのか?
グーグル検索SEO情報②
SEOツールのスコアをグーグルはランキングに利用しているのか?
利用していないが、役立つ使い道はある (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報
SEOツールは世の中にはたくさんあり、独自の指標でSEOのスコアを算出するものもある。こうしたツールの多くはグーグルとは無関係の企業や個人が提供しているサードパーティ製ツールだが、グーグルはこうしたツールのスコアを利用しているのだろうか?
答えだけを言えば、使っていない。どんなツールであれ、グーグルとは無関係の企業が生み出した計算方法でだしている点数に過ぎない。グーグルが検索で実際に使用しているデータとはまったく連動していない。仮に相関関係が見られたとしても、「サードパーティ製のスコア自体が、グーグル検索のランキングに直接に影響する」ことは決してない。
とはいえ、サードパーティ製ツールのスコアが完全に無意味だということでもない。各ツールベンダーは、できるだけ現場のSEOに役立つようにと指標を作っているのだから、「スコアが高くなるようにサイトを改善すれば、グーグルに評価されやすい状態になる」ことはあるだろう。ただしこの場合でも、次の違いは理解しておいてほしい:
× ツールのスコアが高くなったから、グーグルでの評価が高くなる
○ ツールのスコアを参考にしながら改善したサイトをグーグルがクロール・インデックスして、(グーグルの軸に合った改善だったならば)評価が高くなる
たとえば、Lighthouseはサードパーティではなくグーグルが提供するツールだが、ランキングにはグーグルは使ってない。しかし、サイトのパフォーマンス改善には有用だ。
こうしたことをグーグルのジョン・ミューラー氏が動画で解説している。日本語字幕も利用できるので、視聴するといい(日本語字幕は自動翻訳だが)。
ちなみに、SEOツールには次のような活用法もある:
上司や経営層に「こんなに点数が低いので、改善のために予算を」と定量的に示す
点数が非常に低い部分がないか確認して、サイト構成やHTMLの致命的なミスを効率的に修正する
合格点を定めることで、知識やスキルにバラツキのあるスタッフや外部パートナーの業務品質を一定に保つ
「高いスコアを目指す」だけでないツールの活用法を知って、うまく使うといいだろう。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
重要なお知らせ: SEOの秘訣はユーザーと競合を「知る」こと
明確かつ簡潔なメッセージをページで伝えることも大切 (Google Search Central on X) 海外情報
SEOで大切なことの1つに、「ユーザーを“理解”し、競合を知る」ことがある。
優れたSEOを実践するためのちょっとした秘訣を、グーグルのジョン・ミューラー氏がX(旧ツイッター)のショート動画で語った。
🤨 Do you 'know' your audience?
— Google Search Central (@googlesearchc) August 17, 2023
Check out this quick tip from John Mueller for this major key to great SEO! pic.twitter.com/rqaGpXRTxt
SEOにおいて重要なことの1つは、ユーザーと競合他社を理解することです。
人々が実際に何を検索しているのかを考える。
自分が強みをもつ場を見つける。
そして、最も大切なこととして、実際にサイト上に言葉を記載する。
自分たちが何を検索結果で見つけてほしいのかが明確ではない、そんなサイトに出会うことはとても多いのです。これは検索エンジンを完全に混乱させます。そして、(もし検索経由で訪問があったとしても)人々がそこに行ったときの経験をひどいものにします。
直接的で正直であること。あなたの意味することをはっきり言ってください。情報として役に立たないテキストをページに盛り込まないでください。SEOでは、何かを派手にする必要はありません。
キーポイントを整理してまとめると次のとおりだ:
ユーザーと競合を正しく「理解」することはSEOにとって重要。人々が実際に何を検索しているのか、自分が強みをもっていて競合に負けない場所はどこかを考える。
見つけてほしい内容だと明確に示すために、関連する言葉を実際にサイト上に置くことが不可欠。多くのサイトはこれを明確にしていないため、検索エンジンを混乱させ、ユーザーエクスペリエンスを低下させている。
直接的で正直であることが大切。ページ上で意味することをはっきり記述する。内容のない言葉や派手なことは避ける。
あなたは実践できているだろうか?
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ハウツーとよくある質問のリッチリザルト表示が激減⁉️ グーグルの仕様変更で
理由を知りたい (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
ハウツー(HowTo)とよくある質問(FAQpage)のリッチリザルトに関する変更を、グーグルは実施した。
変更点は次のとおりだ:
- ハウツー
- PC検索でのみ表示
- モバイル検索では表示されない
- よくある質問
- よく知られていて信頼のおける政府ウェブサイトおよび医療ウェブサイトに対してのみ表示
- 該当しないサイト(大多数の一般サイト)はハウツーリッチリザルトの対象外
Search Consoleでのそれぞれのリッチリザルトの拡張レポートにも影響がでているはずだ。おそらく表示回数が減少している。
と言っても、ページにマークアップしている構造化データをわざわざ削除する必要はない。そのままでもランキングに悪影響を及ぼすことはなく、何も問題ない。
なお、変更理由については述べられていない。
- How-to/FAQを実装しているすべてのWeb担当者 必見!
サイト上のAIチャットの回答をグーグルにインデックスさせない方法
robots.txtまたはdata-nosnippetを設定 (John Mueller on X) 海外情報
顧客からの問い合わせにAIチャットが自動で答えるサービスを提供しているサイトがある。あなたのサイトでも導入しているかもしれない。そうしたサイトでAIチャットの回答を検索エンジンにインデックスさせないようにする方法を、グーグルのジョン・ミューラー氏が「大切なおしらせ」として教えてくれた。
次の方法の、いずれかを使う:
AIチャット関連の情報は
iframe
でページに掲載し、そのiframe
のURLはrobots.txtでブロックしておく(AIチャットが使用する)JavaScriptファイルやリソースをrobots.txtでブロックする
HTML上で、AIチャットの回答する部分に
data-nosnippet
属性を指定する
PSA - If you've implemented an AI chatbot on your site, and you don't want your its output to be seen as a part of your site for indexing: use a robotted iframe, a robotted JavaScript file / resource, or at maybe use data-nosnippet to block it in the snippet.
— John Mueller (official) · #MaybeABot (@JohnMu) August 7, 2023
AIチャットの回答を検索結果で見た経験は筆者にはないのだが、理論的・技術的にはありうるだろう。
以下の状況を満たすならば、対応しておくと安心だ:
- あなたのサイトでAIチャットを導入している
- 回答がインデックスされる可能性がある
- インデックスを望まない
なお、data-nosnippet
属性はインデックスを防ぐものではない。検索結果のスニペットに使われなくなるだけだ。
- AIチャットを導入しているすべてのWeb担当者 必見!
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UAとGA4のユーザー指標は何がどう違うのかを徹底解説
両者は完全に別ツールと考えるべし (JADE) 国内情報
UAとGA4の「ユーザー」指標の違いについて、JADEの郡山氏が解説した。GA4はUAの後継のように思えるが、実際には完全に別の解析ツールと考えるべきだと言う。したがって、指標の名前が同じでも計測の仕組みがまったく異なる。
何がどう違うのかを理解しておくと、GA4のレポートを分析する際の混乱防止に役立つこともあるだろう。詳細は元記事で確認してほしい。
ちなみに元記事の最後では、レポートごとに異なるデータ参照や、トラッキングデータの更新にかかる時間なども解説している。非常に良い記事だ。
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