百戦錬磨のSNSマネージャーが手ほどき! 企業SNS活用の悩みに答えます

Twitterフォロワーの増やし方を教えてください! 最初に意識する14のポイントを徹底解説!

「フォロワーが増えない」「どうやってフォロワーを増やしたらいいのかわからない」といった悩みに答えます。

オーガニック運用・広告配信・危機管理など、企業のSNS活用のポイント、最新情報を、SNSマネージャー養成講座の講師陣「チーフSNSマネージャー」のメンバーが、それぞれの得意分野を中心に解説します。

今回は楽しく学ぶアクセス解析&サイト改善【DPZ×ウェブ解析士】でも協力いただいている、ウェブ解析士の井水大輔氏が回答します。

質問

ターゲットを決めてツイートを工夫したり投稿数を増やしたり、Twitter(ツイッター)の運用を頑張っているのですが、フォロワーがなかなか増えません。何をすれば良いでしょうか?

井水

フォロワーを増やす方法は1つではありません。あなたのアカウントをあらゆる場所やタイミングで知ってもらい、フォローするメリットを伝えることで、どのようなアカウントでも着実にフォロワーを増やしていけます。

フォロワーを増やすために意識する14のポイント

企業の公式アカウントに限らず、経営者やスタッフも影響力を高めてTwitter(ツイッター)をビジネス活用しようという動きが加速してきました。しかし、順調にフォロワーが増えているアカウントはわずかです。今でもさまざまな企業や個人から「フォロワーが増えない」「どうやってフォロワーを増やして良いかわからない」と相談を受けます。

今回はそんな悩みを持っている方に向けて、Twitter(ツイッター)でのフォロワーの増やし方を14項目にわたって紹介します。1つでもやっていないことがあれば実践して効果を実感してください。

  1. プロフィール、アイコン、カバー画像を魅力的にする
  2. [固定されたツイート]も効果的に活用する
  3. セミナーやミーティングで背景にQRコードを載せる
  4. メールの署名に記載する
  5. Webサイトに掲載する
  6. 店頭や店内のポップに記載する
  7. チラシや会報誌、ハガキに記載する
  8. ツイート回数を確保する(頻度をあげる)
  9. 「Twitterアナリティクス」を活用して運用の良し悪しを判断する
  10. いいねやリツイートでコミュニケーションをとる
  11. 影響力のあるアカウントと交流する
  12. こちらからフォローする
  13. キャンペーンを活用する
  14. Twitter広告を出す

1. プロフィール、アイコン、カバー画像を魅力的にする

どのような経緯でアカウントを知ってもらっても、基本的にはプロフィール画面を経て[フォロー]ボタンを押してもらうことでフォロワー増につながります。

そのためプロフィールには、あなたが誰であるかだけでなく、「このアカウントをフォローしておくと、どのような情報を得られるかのメリット」を対象者(フォローしてもらいたい層)に訴える文言を記載しましょう。アイコンやカバー画像もインパクトがあり覚えてもらいやすいものを意識すると良いでしょう。

プロフィールを更新してフォロワーが加速度的に増加したアカウント

2. [固定されたツイート]も効果的に活用する

Twitterでは、これまでのツイートのなかから1つだけ、プロフィールすぐ下にツイートを固定しておくことができます。

ユーザーはフォローする前にプロフィールだけではなく、どのようなツイートをしている人なのか? を見ることがあります。固定ツイートには、フォローしてくれそうな人に向けて有益なツイート、もしくはあなたの信頼性が高まるようなツイートを固定しておくと良いでしょう。

▼筆者の固定ツイート(2022年7月時点)

3. セミナーやミーティングで背景にQRコードを載せる

最近はセミナーでもミーティングでもZoomやTeamsを使ったオンラインの場が多くなってきました。数年前まではミーティングの少し前に集まれば、初めての方と名刺を交換したりセミナー後は懇親会で交流したりという場面がありましたが、今は少ないのではないでしょうか。

しかし繋がりを求めている方は多くいます。そんなときは会議の画面上でQRコードを示しつつ、「こちらが私のアカウントですので、ぜひ繋がって気軽に交流してください」と一言伝えておけば、フォロワーアップにつながります。

4. メールの署名に記載する

署名にアカウントを記載しておけば、初めてメールをやり取りする人から、いつもやり取りしているけどSNSでの交流がない人まで、あなたのアカウントを知ってもらうきっかけを作れます。本文に毎回書くわけにはいきませんが、署名欄に登録しておけば何かのタイミングで知ってもらえるでしょう。

メールの署名に記載する

5. Webサイトに掲載する

自社サイト内や寄稿記事先で、Twitterアカウントを掲載するようにしましょう。ブログであればサイドナビゲーションに表示しておくほか、「このような情報をSNSでも発信しています。ぜひフォローしてください」という案内を記事終わりに記載すると良いでしょう。

WebサイトにTwitterアカウントを記載する

6. 店頭や店内のポップに記載する

SNSだからといってオンラインでの施策だけを考えてはいけません。店舗を持っている方であれば、オフラインでこそアカウントの存在をアピールしましょう。ただ情報を置いておくだけではなく、接客をしたスタッフさんがひとこと声をかけるだけでフォローしてもらえる確率は高まります

  • 「クーポンを得られる」といった情報を、レジ横で掲示。
  • 席にポップを置いて、「フォローすると特典がもらえる」と掲示。
  • ショップカードやポイントカードにアカウント情報を記載。
  • 店舗の入り口で情報を掲示。「営業時間やセール情報をSNSから得られると合わせて記載する」と、店先を通る人にも興味を持ってもらえる。

7. チラシや会報誌、ハガキに記載する

チラシや会報誌など、定期的に既存のお客様や新規のお客様との接点がある媒体には、Twitterアカウントを掲載しましょう。ただアカウント情報を記載してもフォローされる可能性は少ないので、フォローするとどのようなメリットがあるのかを合わせて記載すると良いでしょう。

8. ツイート回数を確保する(頻度をあげる)

フォローしてもらうためには、何よりアクティブに運用されているアカウントである必要があります(ツイート数の少ないアカウントはフォローしないですよね)。多いに越したことはないですが、ビジネス活用が前提であれば「誰に、何を」届けたいかを明確にした上で、1日3ツイート。それができれば5ツイートと増やしていくことをおすすめます。ツイートの内容に困ったら、継続してSNSコンテンツを作るコツの記事も参考にしてみてください。

さらにハッシュタグを活用することでも、自分のことをまったく知らないユーザーに見つけてもらえる可能性が生まれます。トレンドに上がっているハッシュタグやふだんのツイート内容に合っているもの、そしてときには「#企業公式がお疲れ様を言い合う」のように中の人たちがもり上がっているハッシュタグを選んで付けてみてください。ただし、公式ヘルプセンターでは1ツイートに使うハッシュタグは2つまでにすることを推奨しているので、タグの付けすぎにはご注意を。

9. 「Twitterアナリティクス」を活用して運用の良し悪しを判断する

外部のツールを使わずともTwitterにはツイートの反響を自動集計して確認できるツールが備わっています。メニュー画面(PC)から[もっと見る]>[アナリティクス]>[ツイート]>[トップツイート]を選択することで、自身のどのツイートがインプレッション(表示回数)が多いのか、どのツイートがエンゲージメント数(詳細の表示回数)が多いのかが、一目瞭然です。反応の良いツイートはどれか、反応の悪いツイートとの違いは何か?を考えることでより効果的な運用が可能でしょう。

Twitterアナリティクス画面では、ツイートの各種リアクションの集計結果が表示される

ただし、気を付けなければいけないのは、インプレッション数が多ければフォローされる可能性が高いという訳ではないということです。

たとえば以下の例では、[インプレッション数]が8万以上も出ているのに対して、このツイート経由の[新しいフォロー]は0です。ふだんのツイートと関連性が低いツイートは、フォローに繋がりにくいのです。

各ツイートの下部[ツイートアナリティクスを表示]を選択すると表示される

アナリティクスを定期的に確認し、よりフォロワーアップにつながる運用を心がけましょう。

10. いいねやリツイートでコミュニケーションをとる

いいねやリツイートは積極的に行いましょう。しかし、やみくもに行う訳ではなく、受け手として以下のような人たちを意識すると良いでしょう。

  • 自分に興味を持ってくれそうな人(同じ業界や職種の方)
  • 自社(自分)の商品やサービスについて言及してくれている人

自身の得意分野に関するキーワードでエゴサーチをして、それに対する返信(共感や喜ぶようなコメント、ときには悩みに答える)を行うことでもフォローしてもらいやすくなります。

11. 影響力のあるアカウントと交流する

インフルエンサーや有名な公式アカウントなどフォロワー数の多いアカウントにリアクションすると、返信をもらえることがあります。特に効果的なのはインフルエンサーが喜びそうな素直な感想や異なった視点の意見をツイートしておくと、引用ツイートやリツイートで交流が生まれることがあります。これにより多くの周辺のアカウントに、あなたのことも認知してもらえる可能性が高まります。

12. こちらからフォローする

他アカウントをフォローすると、一定の割合でフォローを返してもらえます。運用開始後は知り合いのアカウントやリアルで繋がりのあるアカウントをフォローし、自分のアカウントに気付いてもらい、フォローを返してもらいましょう。

なお自分とまったく関係のないアカウントをフォローしても交流が生まれる可能性は低く、そのためフォローも返してもらえる確率は高くありません。交流の機会がありそうなアカウントを探してみると良いでしょう。それには検索窓に該当のキーワードを入力後に[アカウント]を選択すると良いでしょう。

なお認証済みアカウント以外では、1日にフォローできる制限数は400アカウントです(公式ヘルプより)。

名前やプロフィールに「SNSマネージャー」と入っているアカウントが検索結果に表示される

13. キャンペーンを活用する

一気にフォロワーを増やしたい場合は、フォロー&リツイートキャンペーンを行うのが効果的です。「対象アカウントをフォローし、そのツイートをリツイートすることでプレゼントがもらえる」といった内容です。

ただしこの手法はプレゼントを目的としたユーザーが多く増え、その後徐々にフォローを解除されます。そのため、本来のビジネス目的の役割は果たしづらいでしょう。デジタルギフトのような懸賞目的のプレゼントではなく、自身のビジネスに関するもの(サンプルや小物など)で、見込み客が喜びそうなプレゼントを考えると良いでしょう。

14. Twitter広告を出す

Twitterにはフォロワーを増やすための広告があります。[広告キャンペーンの目的]>[フォロワー数]を選択して出稿することでフォロワー数に応じて課金されます。逆にフォローされない限りは課金されません。ターゲティングやクリエイティブ、目標コストなどさまざまな設定要素によってかかる費用は異なりますが、数十円~数百円で1フォロワーを増やせます。

Twitter広告を活用する

広告でフォロワーを増やすと、オーガニック運用でコツコツフォロワーを増やすのに対して、エンゲージメント率が低かったり、その後フォローを解除されやすいといったデメリットもあります。しかし、オーガニック運用に対して、圧倒的に短時間でフォロワーを増やせます。実費はかかりますが、時間的コストと天秤にかけて有効活用してみてはいかがでしょうか。

※注意:アカウントの購入や販売はプラットホームのポリシーで禁止されています。外部のサービスからフォロワーを買うといった行為はアカウントの永久凍結につながるので絶対にやめましょう。

まとめ

これまで14の手法を挙げましたが、まとめると意識しておくことは以下の3つです。

  • あらゆる場面でアカウントのフォローをお願いする。
  • アクティブに運用(日々ツイートやコミュニケーションをとる)する。
  • 実費予算があるならキャンペーンや広告出稿を行う。

多くの相談を受けてきたなかで、現在どのような取り組みをされているか確認すると定期的にツイートを行っているという方が多く、圧倒的に自社アカウントのアピールが足りていませんでした。しかし、これまで紹介した手法を実践することで着実にフォロワーを増やすことができます。

最後に、フォロワー数を追うことと、事業の成果につながるSNS運用はイコールではありません。フォロワー数を増やすことは手段であって目的(事業におけるSNSの役割)を忘れないようにしましょう。

そして、目的やKPIに沿って増やしたフォロワーはインプレッション数やエンゲージメント数をあげるベースとして重要です。何よりある程度のフォロワー数になってくると、社内や関係者の理解も得られやすくなりますので、ぜひ今回の内容を役立ててください。

井水でした。

2020年より私たちは、「SNSマネージャー養成講座」という資格試験をスタートしました。SNSマネージャーの上位資格である上級講座では、実際に運用しているアカウントをサンプルにして、徹底的に運用目的とKPIなどの必要項目を掘り下げて企画書を作成するワークを実施しています。

この記事を読んで「理屈はわかったけど、実際自社のアカウントに当てはめるとピンと来ない。さてどうしたものか……」とお悩みのあなた。ぜひチャレンジを。

【SNSマネージャー養成講座 | 企業がSNSを効果的に運用して事業を進化させる講座】

タイトルデザイン、タイトルイラスト:995(Twitterアカウント
三度の飯より猫が好きなイラストレーター。ゆるくてかわいいイラストが得意です。

用語集
Googleアナリティクス / KPI / SNS / アクセス解析 / インプレッション / キャンペーン / クリエイティブ / ナビゲーション
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