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これが本当に必要な10箇条! 企業のTwitter運用を成功させる10ポイントを完全解説【We Love Social特選記事】

Twitter運用の成果を出すために何をすべきか悩んでいる担当者に、効果的に運用するためのポイントを解説。

Twitter運用を成功させる10のポイント

他のSNSと比べて即時性があり、拡散力に優れるTwitter。2021年現在、国内ユーザー数(アクティブアカウント数)は4,500万を超え、多くの企業でマーケティングに活用されています。特徴的な機能である「リツイート」によって一気に情報が拡散し、話題化もしやすいため、キャンペーンでの活用を検討している企業も多いことでしょう。

ここでは、Twitter運用の成果を出すために何をすべきか悩んでいる方に向けて、Twitterを効果的に運用するポイントを10項目にまとめて解説します。

1.Twitterの特徴を理解する

まず第1のポイントは、Twitterの特徴を正しく理解することです。
「SNS」と一括りに話をされがちですが、InstagramやFacebookなどそれぞれに特徴があり、文化も異なります。TwitterにもTwitterの特徴や文化が存在するため、これを理解し、Twitterらしいコミュニケーションを行うようにしましょう。

では、Twitterらしいコミュニケーションとはどんなものでしょうか。
まずは媒体の概要と特徴から見ていきましょう。

Twitterは2006年に誕生し、2021年で15周年を迎えました。
誕生当初から「いまなにしてる?」を問いかけ、ユーザーひとりひとりのリアルタイムな状況を共有する場として利用されています。2007年にはハッシュタグが誕生し、2008年には日本語版がリリース。リアルタイムを共有するTwitterならではの「○○なう」という言葉も浸透しました。
関連記事 >> 【Twitterの歴史】Twitter15年のあゆみを振り返ってみた

2021年には、デイリーアクティブユーザー数(mDAU)1億9,900万人、国内月間アクティブユーザー数4,500万超(2017年10月)になるまで成長しました。ユーザー数は、SNSの中でもLINEに次ぐ2番目の多さを誇り、10~20代の約7割が利用しているほか、幅広い年齢層に人気のメディアです。
twitter年代別利用率
関連記事 >> 人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ

Twitterの強みは、情報の拡散性とリアルタイム性です。
他のSNSと比較して、シェア(=リツイート)がされやすく、フォロワーのフォロワー、その先のユーザーにまで広く情報が届く可能性があります。良い情報も悪い情報も、注目を集めるとあっという間に拡散されることが特徴です。
また、世の中の人が興味を持っていることや、商品やサービスの評判などの情報が探しやすい、検索性の高さも強みです。

一方、弱みは短文のコミュニケーションであること。Twitterには140文字(半角280文字)の字数制限があり、短文で投稿できる気軽さがメリットである反面、言葉が足りずに情報が誤認されてしまったり、十分に伝わらなかったりすることもあるため、伝え方には十分な工夫が必要です。「Twitterは炎上しやすい」とよく言われますが、この文字数制限も大きな要因のひとつです。炎上については、リスク対策の章で後述していますので、そちらもご覧ください。

Twitterは匿名で利用されることが多く、趣味・関心でつながる「インタレストグラフ」を反映したメディアです。好きなアイドルやアニメなど共通の趣味でつながることで、そのジャンルの情報を効率的に手に入れることができ、情報収集メディアとして積極的に活用されています。
関心のあるアカウントとつながるために利用されているTwitterなので、企業がアカウントを運用する際には、ターゲット像を明確に定め、彼らに興味を持ってもらえるコンテンツをしっかりと考える必要があります。

Twitterユーザーの興味をうまく引いている事例として、ピノの事例をご紹介します。
Twitterには「推し」のアイドルを応援するユーザーも多く、アイドルクラスタは大きな影響力を持っています。「推し」とは、自分が応援しているアイドルやアーティスト、キャラクターなどを指す言葉で、Twitter内で日常的に使われています。
ピノは新商品の発売にあわせ、まるでアイドルがソロデビューするかのような投稿を行い、話題を呼びました。未発売のアーモンド味を「推し」ていた人もたくさんいたため、推しのデビューを応援するツイートで盛り上がりました。

このように、Twitterの文脈を理解し取り入れることが、Twitter運用の成功につながります。
関連記事 >> Twitter、Instagram、Facebookの特徴と使い分け

2.戦略を立てて運用する

次に、Twitter運用においてもっとも重要な「戦略」についてお話します。
なんとなく運用を始めてフォロワーは増えてきたけど、次に何をしたらいいのかわからない、と迷っている方も多いのではないでしょうか。そうならないためには、事前に目標値やゴールを設定し、どういう状態になったら「成功」なのか、事前に決めておく必要があります。

■ターゲットのペルソナを決める

まず初めにやるべきことは、誰に向けて情報を発信するかを決めることです。
老若男女すべての人を対象にしたいかもしれませんが、趣味や関心でつながるTwitterでは、「自分向けの情報である」と思ってもらうことが、フォロワー獲得の第一ステップとなります。

このとき、「20代前半女性」のような曖昧なターゲットではなく、「リモートワークで働く社会人3年目の会社員。Twitterでは推しの韓国アイドル情報を中心にチェックしており、時事ニュースなどもTwitterで入手している。〜(略)」のように、その人の生活や関心ごとが具体的に想像できるところまでペルソナを設定しておくと、投稿コンテンツやアカウントの方針も考えやすくなります。

ターゲットのペルソナを設計する際は、調査を行うことも必要です。
妄想だけで決めてしまうと、存在しないペルソナを作ってしまう可能性もあるからです。ソーシャルリスニングを使ってターゲットとなる人がどんなツイートをしているのかを調べたり、あるいは外部データを使って調査したりするなど、ペルソナの根拠となるデータを収集しておくと良いでしょう。
関連記事 >> 調査から始める「データドリブン・SNSマーケティング」〜読売テレビの場合〜

■KGI・KPIを明確にする

ビジネスシーンでよく利用されるKGI・KPIは、Twitterの活用時にも重要な指標となります。
KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」の略称であり、Twitter運用の最終目的となる指標のことです。
また、KPI(Key Performance Indicato)は「重要業績評価指標」のことで、最終目的となるKGI達成までの課程を評価する中間指標のことです。

KGIとなる指標は「認知度」「売上」「購入意向」など様々あり、SNSを活用するブランドの課題やフェーズに合わせて決定します。KGIの設定で重要なことは、数値で表せる目標を設定することです。例えばTwitter活用のゴールがブランドの認知度であれば、何%から何%に上がったのか、全体の認知経路の何%をSNSが占めるのかなど、誰が見ても結果として分かる指標を設定しなければなりません。
フェーズにあわせたKGI

一方のKPIは、いわば、最終目的(KGI)までの中間指標です。定期的に確認して評価するため、各SNSのインサイトや分析ツールなどですぐに計測できる数値を設定します。

KPIはKGIにあわせて設定します。多くの場合はフォロワー数やエンゲージメント数などをKPIとしがちですが、それが自社のKGIまでの進捗をしっかり評価できるものであるかを考えなければなりません。

例えば、KGIが「ブランド好意度の向上」であれば、フォロワー数やリーチ数をKPIとして注視するよりも、いいね数やコメント数、リツイート数、商品に関するユーザー投稿数など、共感的、支持的な行動をKPIとするのがいいでしょう。ポイントは、自分だったら好意を感じたときにどんな行動を取るか、想像してみることです。
KPIの設定例

KGIの内容によってKPIも変わり、運用途中でも必要な指標が変わることもあるので、定期的に見直すことも意識しておきましょう。
関連記事 >> Twitter、Instagram、FacebookのKGI・KPIの考え方

■運用コンセプトを決める

ターゲットとゴールが決まったら、それをどのように達成していくか、具体的な施策やコンテンツを決めていきます。

まずは、競合他社や人気のアカウントが、どういった運用を行っているかを調べてみましょう。
特に最初のうちは、人気アカウントの運用方法をマネしてみるのも有効な手段です。Twitter運用はトライ&エラーの繰り返しなので、まずはマネしてみて、自社に最適な方法を探してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、SNS運用のプロであるコムニコがピックアップしたSNS運用事例を掲載しています。Twitterの事例もいくつか掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事 >> 2020年SNS運用のプロを唸らせたSNS事例17選

3.炎上対策を行う

初めにお伝えした通り、Twitterは拡散性の高いメディアです。
ネガティブな情報ほど拡散したくなるのが人の心理であり、企業の悪いニュースや火種となるツイートは一気に拡散され、ニュースメディアに取り上げられ、企業活動に悪影響を及ぼすこともあります。今や「炎上」と呼ばれるもののほとんどは、Twitterで起こっていると言っても過言ではありません。
このため、Twitterを活用する企業は、例外なく炎上対策を行う必要があります。

炎上のプロセス

主な炎上の原因は、「従業員によるSNS内外での言動」「企業の活動内容」「広告など企業戦略における施策」などです。火種となりやすい話題としては、政治、宗教、経済格差・地域格差などのセンシティブな話題や、性差別・セクシャリティにまつわること、スポーツ、スキャンダルなど、一定の傾向があります。炎上が起こりやすい多い業界は、芸能界や情報通信、公務などが上位になっています。
関連記事 >> SNS炎上の業界別・カテゴリ別傾向

従業員の行動による炎上や企業活動による炎上など、SNS担当者レベルでは防ぎようのない炎上も多く発生しています。また近年では、なりすましアカウントの出現やデマの拡散による炎上など、何もしていなくても炎上してしまう可能性も出てきています。
炎上は完全には防ぎきれないことを理解したうえで、炎上が起こる可能性をゼロに近づけるための「予防」と、炎上が発生してしまった場合に早期鎮静化させるための「対策」を事前に講じておくことが重要です。
関連記事 >> SNS時代の炎上対策!すべての企業が気をつけるべきこととは

運用担当者がコンテンツ作成において気をつけるべき点としては、(誹謗中傷や差別的発言をしないことは当然として)火種となりやすい話題を避けることと、時勢に敏感になることがあげられます。
例えば、新型コロナウイルス感染症による自粛ムードの中、外出を促進するような内容を投稿してしまうと批判が起こることは、誰でも予想できると思います。同じように、地震や台風などの災害が起こった際に、被災地に対して配慮のない内容を投稿してしまうと、炎上してしまう可能性があります。
自粛ムードのときや非常時に誤った対応を取らないように、対応ルールや連絡フロー、判断基準などをまとめた運用マニュアルなどを準備しておきましょう。
関連記事 >> 災害時・非常時のSNS運用。更新は止めるべき?再開はいつ?

ここからは、Twitter活用の実践における、効果的な手法やコツを解説します。

4.反応の良い投稿を行う

Twitterはリツイートによって拡散する仕組みです。
リツイートが増えれば増えるほどインプレッションは増加し、多くの人に情報を届けることができるようになります。また、タイムライン上で、「◯◯さんがいいねしました」と表示される投稿を見たことがあるかと思いますが、このようにいいねによってもツイートは広がっていきます。

そして、InstagramやFacebookと同様に、Twitterにもフィード表示アルゴリズムが存在します。
時系列表示が可能なTwitterでは、他のSNSよりもアルゴリズムを意識する必要はありませんが、やはりエンゲージメントの多いツイートほど、上位表示されます。

これらのことからも、反応の良い投稿を行うことは、アカウントの拡大に必要不可欠な要素であると言えます。ここでは、エンゲージメントを高めるためにやるべきことを説明していきます。

■誰に向けたコンテンツなのかを明確に

2.戦略を立てて運用するで解説した通り、ターゲットを明確にしてコンテンツを作成しましょう。
そのツイートを見てどんな人が喜んでくれるのか、どんな人のためになるのかを、投稿前に考えてみてください。企業側からの一方的な情報提供ではなく、自社の商品やサービスで、ユーザーにどんなベネフィットがあるのかを伝えるような、ユーザー目線に立った投稿を意識することが重要です。

例として、読売テレビ「ベストヒット歌謡祭」のTwitterアカウントでは、出演アーティストのファンを徹底的に分析し、ファンベースの運用が行われています。分析によって判明した、ファンが使用しているハッシュタグやファンとアーティストの間で使用されている独特の用語などを取り入れ運用を行なった結果、放送日前に2回、Twitterトレンド入りを果たしています。
関連記事 >> アーティストのファンを味方に!『ベストヒット歌謡祭』Twitter運用成功の裏側

■Twitterトレンドは必ずチェック

Twitterは「いま何が起きているか」を知ることができるメディアであり、これをわかりやすく表示しているのが、「Twitterトレンド」です。
Twitterトレンドでは、いま話題になっていることがリアルタイムのランキング形式で表示されます。TwitterユーザーはTwitterトレンドを定期的にチェックしており、トレンドキーワードでどんなツイートが行われているかを見ているユーザーも多く存在します。
トレンドに合わせたツイートを行うことで、Twitterトレンドをチェックしているユーザーに自社のツイートを発見してもらうことができ、反応を得る機会を作り出すことが可能です。

Twitterトレンドには、クリスマスやハロウィンといった予測できるものと、有名人の結婚ニュースや災害のように予測できないものがあります。予測できるトレンドは事前に準備をし、こだわりのコンテンツを発信してみましょう。過去のトレンドについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事 >> 2021年4月・5月・6月にTwitterトレンド入りするキーワード予測
関連記事 >> 2021年3月にTwitterでトレンド入りするキーワード・ハッシュタグは?昨年データから予想!

また、情報に敏感なユーザーが集まるTwitterでは、時流に合わせた投稿も高いエンゲージメントが期待できます。新型コロナウイルス感染症の影響で、働き方や消費・ライフスタイルが大きく変化した2020年では、おうちで楽しめる食品やゲームなどが当たるインスタントウィンキャンペーンや「いいね」キャンペーンなどが、リツイート上位にランクインしていました。
関連記事 >> 今年一番リツイートされた企業投稿は?2020年総まとめランキング

■タイムラインで埋もれない、見映えの良い投稿を

Twitterには、日々膨大な量のツイートが投稿されています。このため、多くのユーザーはタイムラインを流し見しており、目に留まったものだけを読んで反応する、という行動が取られています。つまり、「ユーザーの目に留まる」ことが反応を得るための第一歩なのです。

ユーザーの目に留まるためには、画像の見映えや改行の使い方、絵文字の使い方など、さまざまな工夫が考えられます。2021年5月にiOSとAndroidのTwitterアプリでは画像の縦長表示ができるようになったため、縦長の画像を使って画面占有率を上げるなど、新しい手法に取り組んでみましょう。
関連記事 >> 縦長サムネに対応!Twitter投稿画像の表示位置を検証してみた

■定期的な振り返りがもっとも重要!

ここまで、エンゲージメントを高めるための手法を説明しましたが、反応の良い投稿の傾向は、実はアカウントによって異なります。反応の良い投稿の傾向というのは、どんなフォロワーが集まっているかによって変わります。まったく同じフォロワーが集まっているアカウントは2つとないので、例え同じジャンルのアカウントだったとしても、傾向が全く同じになることはありません。

ですので、アカウントごとに月次または週次で定期的な振り返りを行うことが重要です。どんな投稿が喜ばれていて、どんな投稿が関心が薄いのか、これらを分析し、投稿をブラッシュアップすることが、反応の良いアカウント運用につながります。

次の章では、Twitterが提供する分析ツール「Twitterアナリティクス」について説明します。

5.Twitterアナリティクスで分析を行う

Twitterアナリティクスは、Twitterアカウントを持っていれば、誰でも無料で利用できる公式の分析ツールです。
Twitterアナリティクスを利用するには、ブラウザ上でアカウントのホーム画面左メニューの「もっと見る」→「アナリティクス」の順でクリックすると表示されます。

Twitterアナリティクス

Twitterアナリティクスを利用すると、自分のアカウントのインプレッション数や、いいねおよびリツイートなどで構成されるエンゲージメントなどのデータを確認でき、自社アカウントの運用パフォーマンスが可視化されます。定期的に確認して、反応の良い投稿や、逆に反応の良くなかった投稿を明らかにしておきましょう。

■トップツイート(アナリティクス ホーム)

アナリティクスのホーム画面では、トップツイートやトップの@ツイートが表示されます。
トップツイートとは、その月にもっともインプレッションを獲得したツイートを指し、トップの@ツイートとは、自分がメンションされたツイートでもっともエンゲージメントの高かったツイートを指しています。
そのほか、トップフォロワー(その月にフォローしてくれたユーザーのうちもっともフォロワーが多いユーザー)やトップのメディアツイート(画像や動画付きツイートでもっともインプレッションを獲得したツイート)などが表示され、その月のアカウント全体の把握に役立ちます。

トップツイート

■ツイートアクティビティ

ツイートアクティビティの画面では、ツイートごとのデータを確認できます。
インプレッション、エンゲージメント数、エンゲージメント率はもちろん、リンクのクリック数やツイートの詳細をクリックしたかなど、細かな数値も見ることができます。

ツイートアクティビティ

関連記事 >> Twitterアナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!

ツイートアクティビティのデータはCSVでエクスポートができるので、インプレッションが高い順にツイートを確認したい場合や、レポートにまとめたい場合はぜひ利用してみてください。

Twitterアナリティクスを使った分析に手間がかかっている方や、競合との比較など、もう一歩進んだ分析を行いたい方は、Twitter分析ツールの導入も検討してみましょう。
株式会社コムニコが提供するSNS運用ツール「コムニコ マーケティングスイート」は、自社分析・競合分析・クチコミ分析を行うことができます。さらに、レポートの自動作成機能もあり、Twitter運用の手間を大幅に削減してくれます。
関連記事 >> Twitter分析ツールを導入して、アカウント運用を効率化しよう

PDCA運用の実現と効率的なアカウント運用のため、ぜひTwitterアナリティクスやTwitter分析ツールを利用してみましょう。

どのようなレポートを作ったら良いか悩んでいる方は、ぜひこちらからTwitterのレポートフォーマットをダウンロードしてみてください。レポートに入れるべき項目やレビューのポイントなどがまとまっています。

6.双方向のコミュニケーションを行う

Twitterの運用に慣れてきたら、双方向のコミュニケーションも行っていきましょう。
コムニコのTwitterキャンペーンに関する意識調査では、「企業の公式Twitterアカウントからリツイート、返信、「いいね!」されるとどう感じますか?」という質問に対し、回答者のうち92%が好感を持てると回答。不快に感じる人は、「やや不快」も含めて1%程度でした。

双方向のコミュニケーション

企業からのアクションを不快に感じるユーザーはごくわずかで、多くのユーザーは好意的にとらえているといえます。双方向のやりとりができるというSNSの特徴を活かし、積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。

また、自社アカウントへのリプライやメンションツイートへのリアクションにとどまらず、商品やブランドを話題にしているユーザーを検索して探し出し、こちらから積極的にコミュニケーションを取る「アクティブコミュニケーション」もおすすめです。Twitterでは、普段は接することのできないユーザーの本音と出会える可能性があります。

例えば、商品使って喜んでいるツイートを見つけたら、お礼のコメントを返してみましょう。感想ツイートにお礼を返してくれることがわかると、また次回使った際にもツイートしてみたい気持ちになってくれるかもしれません。これによって、Twitter上のポジティブなクチコミが増えていくきっかけにつながります。
逆にクレームのツイートを見かけたら、謝罪とサポートを行ってみましょう。ネガティブな感情を持っていたユーザーも、わざわざツイートを見つけてサポートしてくれたことで、好意的な感情を抱いてくれるかもしれません。また、Twitter上のコメントも確認しているとわかると、一方的なクレームは投稿しづらくなるかもしれませんね。

アクティブコミュニケーションを行ってみたいけれど、Twitter上に自社に関するツイートがない、という方は、7.クチコミ投稿(UGC)を増やすを参考にクチコミを増やす施策を行っていきましょう。

関連記事 >> これからの時代に求められる「アクティブコミュニケーション」

7.クチコミ投稿(UGC)を増やす

企業からの発信も重要ですが、一般ユーザーによるクチコミ投稿も、消費行動を促すための必要不可欠なコンテンツです。おそらく皆さんも、何かの商品を購入する際にレビューサイトや比較サイトで購入者の感想を調べたり、友人がおすすめしてくれた商品を購入したり、誰かのクチコミによって何かを購入した経験があるのではないでしょうか。それと同じことが、SNS上でも起こっているのです。

個人のSNSなどで発信されたクチコミコンテンツは「UGC=User Generated Content」と呼ばれ、SNSマーケティングにおける重要な要素のひとつとなっています。UGCマーケティングに積極的な企業では、UGCが増えるほど売り上げも増えるなど、購買との相関関係も明らかになってきています。

では、UGCはどうやって増やしていけば良いのでしょうか。UGCを増やす目的に沿って解説していきます。

■商品やブランドの「認知」を上げたい場合

UGCを使って認知を上げたい場合は、露出(インプレッション)を意識した施策を行いましょう。
例えば、フォロー&リツイートキャンペーンやハッシュタグ投稿キャンペーンを実施してツイート数を増やしてみたり、人気のインフルエンサーに使用感をツイートしてもらったり、広く拡散する施策がおすすめです。

このようなプロモーション感のある施策ではなく、自然なツイートを増やしたいという場合は、商品そのものに「SNS映え」する要素を含めるという方法もあります。
おやつの定期便で人気のsnaq.me(スナックミー)は、毎月こだわりのかわいいパッケージで商品をお届けすることで、UGCの発生を促しています。実際に、「今月のスナックミー届いた!」とパッケージを撮影して投稿しているツイートも多くみられます。

このように、ユーザーが思わず投稿したくなる商品を開発することも、UGCを増やすための大事なポイントです。

■商品やブランドの理解を深めたい場合

商品を認知している人は多いけれどイマイチ購入に繋がっていないという場合は、その商品が消費者にとってどんな価値があるのかが伝わっていないのかもしれません。実際に商品を利用している人のUGCを増やすことで、商品への理解を深めてみてはいかがでしょうか。
施策としては、商品購入者に対して、クチコミ投稿を行ってもらうことでクーポンを付与したり、ハッシュタグを使ったクチコミ投稿キャンペーンを実施するなどの方法が考えられます。インフルエンサーを活用する場合は、フォロワー数よりも実際に商品を使用しているかどうかや、商品を好きでいてくれるかどうかを基準に選ぶと良いでしょう。

企業公式アカウントからの「お手本投稿」も重要です。
消費者がマネしたくなるような利用シーンの訴求や写真の撮り方はもちろん、使ってみたくなるようなブランドハッシュタグを作成することも検討してみましょう。
また、アップされたUGCに対して、企業アカウントからお礼のリプライや引用リツイート、いいねを押すことも有効です。6.双方向のコミュニケーションで解説したように、UGCにリアクションを返すことでポジティブな循環が生まれ、継続的にUGCを生み出すことができるようになります。
ポジティブなツイートは引用リツイートしてフォロワーに見せることで、フォロワーにもポジティブな印象を抱いてもらうことができます。UGCは消費者目線のコンテンツであるため、消費者が自分ゴト化しやすく、受け入れられやすいコンテンツであると言えます。

関連記事 >> 多くのUGC生成につながったTwitter・Instagramキャンペーン事例集

8.Twitterキャンペーンを実施する

Twitterの拡散力を活かしたキャンペーンは、一気にリーチを広げることができ、フォロワーの獲得にも繋がるため、多くの企業が実施しています。ハガキやレシートのキャンペーンなどと比べても、実施する企業側・応募するユーザー側、どちらの手間も少なく、「手軽さ」が魅力です。

現在、キャンペーンの手法としては、以下のような方法が主流となっています。どのキャンペーンも「フォロー」が条件として入っているのは、当選者にダイレクトメッセージを送付できるようにするためです。

  • フォロー&リツイートキャンペーン
  • フォロー&引用リツイートキャンペーン
  • フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン(カンバセーションボタン(※旧カンバセーショナルカード)を含む)

さらに、外部ツールを利用することで、上記の手法にかけあわせてインスタントリプライやインスタントウィン、オートリプライなどの機能を使用することも可能です。

インスタントリプライ:応募アクション後、すぐにリプライが返ってくる仕組み。
インスタントウィン:応募アクション後、すぐに抽選が行われリプライで当落がわかる仕組み。当選時は賞品送付のためのダイレクトメッセージも同時に届くことが多い。
オートリプライ:応募アクション後、企業側が指定した日時にリプライを返す仕組み。新商品の発売日にリマインドとしてリプライを送るといった使用方法が多い。

中でも、フォロー&リツイートのインスタントウィンキャンペーンは、応募が手軽であり、その場で抽選結果もわかるので、新規客獲得効果の高い人気のキャンペーンとなっています。

よりキャンペーンへの参加率を上げるためには、当落の発表を返すだけではなく、即時リプライの機能を応用した思わず参加したくなるような企画を考える必要があります。
例えば、「たけのこの里」公式アカウントの「たけ里ブラザーズ」が行ったキャンペーンでは、抽選で商品が当たるだけではなく、たけのこの里の「食べ技」がリプライで返ってくる仕様になっています。

「食べ技」は複数パターンあり、中にはレア技もあるため、自分は何が返ってくるのか、思わず参加したくなってしまいます。
関連記事 >> Twitterインスタントウィンキャンペーン事例まとめ
関連記事 >> 思わず参加したくなる!TwitterとInstagramのキャンペーン事例まとめ

Twitterキャンペーンはメリットが多い一方で、キャンペーン終了後にフォロワーが減ってしまうことで実施をためらう方も多いのではないでしょうか。
実際、賞品目当てでもともとそのブランドに興味がない応募者や、ツイート内容に興味が持てないフォロワーは、キャンペーン後にフォローを外しています。

キャンペーン後の離脱※ 上記の調査結果は以下よりダウンロードできます。
>> 【無料ダウンロード】7,000人に聞いた!企業/ブランド公式アカウントに関する意識調査

こうした離脱を抑えるためには、適切な賞品を選ぶこと、広告のターゲティングを適切に設定すること、キャンペーン後のコミュニケーションを重視することなどが重要です。フォロワーの関心ごとが何であるかを理解し、フォロワーが求める情報を発信していくようにしましょう。
関連記事 >> Twitterキャンペーン終了後のフォロワー離脱を抑える方法

キャンペーン実施にあたっては、Twitter社のガイドラインを遵守するよう努めましょう。
Twitter社では、複数アカウントを作成させない、繰り返し同じツイートをさせないなどの禁止事項やガイドラインを定めています。ルールはInstagramやFacebookほど厳しくはありませんが、ガイドラインに違反するとアカウントが凍結されることもあるため、必ず実施前に確認しておくようにしましょう。
関連記事 >> TwitterやInstagramのキャンペーンにおける注意事項と実施方法

9.広告やインフルエンサーを活用する

せっかくアカウントを開設しても、露出がなければフォロワーもエンゲージメントも得られません。
アカウントを開設した際や、普段以上のインプレッションを出したいときは、Twitter広告やインフルエンサーの活用など、露出を増やすための施策を検討しましょう。

Twitter広告のさまざまなメニューのうち、キャンペーン実施時に有効なのが「プロモ広告(旧プロモツイート)」と「フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)」です。特定のツイートをプロモーションするプロモ広告は、幅広いユーザーへのリーチやエンゲージメント向上が期待できます。一方のフォロワー獲得広告は、自社のアカウントへのフォローボタンが付いた広告フォーマットで、フォロワーを効率よく獲得することができます。
キャンペーンを実施する場合は、目的に応じてどちらもバランスよく活用していくことをおすすめします。
関連記事 >> Twitterフォロー&リツイートキャンペーンで使う広告はどっち?実際に出稿して比べてみた

また、積極的にUGCでクチコミを拡散してくれる自社のファンや、自社と親和性の高い多数のフォロワーを有するインフルエンサーなどとは、積極的なアクティブコミュニケーションで協力を得るようにしましょう。自社ブランドのアンバサダーになってもらい、UGCで拡散されると、受容度や共感度が高まり、ファン拡大につながります。

10.運用体制を整える

最後に、見落とされがちな「運用体制の安定化」について解説します。
国内ではまだ、Twitter運用を専任で担当している方は少ないのではないでしょうか。他の業務との兼任で運用を行い、日々忙しく対応されていることと思います。
このような状況下で、毎日その日の投稿を考えたり、「明日これ投稿しておいて!」といった社内からの依頼があったりすると、それだけで手一杯になってしまいます。

Twitterに限らず、SNSの運用は安定した運用体制を整えるところから始まります。
投稿のスケジュールを作成し、予定通りに投稿を行い、決まったスパンでレポートを作成して振り返りを行う。このフローを決めておくだけでも、運用業務はかなり楽になります。さらに、投稿のスケジュールを事前に決めておくことで、撮影や画像の作成なども余裕を持って進められるようになり、投稿のクオリティアップにもつながります。

投稿のスケジュール管理には、投稿日時や投稿内容などをまとめたコンテンツカレンダーの活用がおすすめです。翌月の投稿は前月のうちに確定させておき、予約投稿ツールなどを使ってスケジュール通りに投稿していくよう設定しておけば、日々の投稿作業から解放され、急な社内からの依頼にもさっと対応できるようになります。
関連記事 >> <無料ダウンロード付!>SNSアカウント運用の便利アイテム、コンテンツカレンダーの作り方

レポートは月次(※投稿数が多い場合は週次を推奨)で作成し、良かったコンテンツや良くなかったコンテンツを明らかにします。レポートを作成し振り返りを行うことで、次に投稿すべきコンテンツが見えてくることもあるので、振り返りは必ず行うようにしましょう。5.Twitterアナリティクスで分析を行うで解説したように、レポート作成の手間を削減したい方やより詳細な分析を行いたい方は、Twitter分析ツールの導入も検討してみましょう。

株式会社コムニコでは、TwitterをはじめとしたSNSの運用代行を行なっています。今回解説したような運用は手間がかかって難しい、という企業様はぜひ運用代行もご検討ください。株式会社コムニコは累計1,000アカウントの運用支援実績を持つ、SNS専門の代理店です。
>> コムニコのSNS運用支援実績
>> コムニコの提供するサービス

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用語集
KGI / KPI / SNS / UGC / なりすまし / インプレッション / キャンペーン / クチコミ / ソーシャルメディア / ダウンロード / ヒット / フィード / リンク
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