強調スニペット(SERPの23%に出現!)について、あなたが知っておくべきポイントと狙い方
強調スニペットは、今も検索結果の一等地を確保するいちばんの方法であり、常に変化しつつあるようだ。
今回は、強調スニペットのトレンドやデータに関するMozの最新調査の結果と、強調スニペットを獲得するためのすばらしいコツや秘訣を、ブリトニー・ミューラーが紹介する。
Mozファンのみんなこんにちは。ホワイトボード・フライデーにようこそ。
今回は、
- 強調スニペットとは何なのか
- 強調スニペットに関するMozの再審調査結果
- 強調スニペットを目指して検索結果にうまく入り込む方法
など、強調スニペットのさまざまな点について話をする。
強調スニペットとは
まず、強調スニペットとは何なのか、はっきりさせておこう。
「are crocs edible」(クロックスは食べられるのか?)と検索すれば、次のような強調スニペットが表示されるだろう。
強調スニペットとは要するに、「検索しているものに関係する情報を、ウェブサイトから引用して提供してくれるもの」だ。
「強調スニペット」と「アンサーボックス」を混同してはいけない。アンサーボックスは、答えだけでサイトからの引用がない。「2月は何日間あるか」を検索すると、グーグルはおそらく「28日」と答えるだけで、どこかのサイトの内容を引用したりしない。これはアンサーボックスであり強調スニペットではない。
強調スニペットに関して知っておくべき最新調査データ
次に、強調スニペットに関して、最近わかったことを紹介しよう。
SERP全体の23%に強調スニペットがある
SERP全体の23%に強調スニペットがあることがわかっている。これはすごい。2016年から165%以上の増加だ。
どんどん増えていることがわかっている。
強調スニペットは大きく5種類に分かれる
グーグルはさまざまな分野で強調スニペットの提供を増やし続けている。強調スニペットには大きく分けて以下の5つの種類があることもわかっている。
- 文章
- リスト
- 表
- 動画
- アコーディオン
最もよく見かけるのは文章とリストだ。リストは番号ありと番号なしに分けられる。
しかし、表と動画も目にする。動画がおもしろいのは、答えを得るために見る必要があるだろう部分だけが表示される点だ。検索者にとって関心の高い部分だけ見せてくれる。
最近はアコーディオン形式の強調スニペットも見かけるようになったが、これがテスト中なのか、正式にリリースされるものなのかはよくわからない。アコーディオン型は「他の人はこちらも質問(People Also Ask、PAA)」ボックスにとてもよく似ており、クリックして展開すると、さらに多くの強調スニペットが表示される。とても魅力的だ。
特に多い強調スニペットは文章(50%)とリスト(37%)
とりわけ重要なのは、強調スニペットとして表示されるもののなかで、文章型とリスト型が最も多いという点だ。
それぞれの割合を円グラフにしてみた。
すべての強調スニペットのうち、次のように非常に多い。
- 50%が文章
- 37%がリスト
その他はだんだん少なくなる。9%が表、2%弱が動画で、アコーディオンは2%未満。これは知っておいたほうがいい。
強調スニペットの半分がカルーセルを構成している
興味深いのは、強調スニペット全体の半分がカルーセルを構成している点だ。われわれがカルーセルと言っているのは、強調スニペットの下部にこの図のような丸いボタン形のオプションがあるものを指している。
これは「comfortable shoes」(履き心地のよい靴)を検索した結果だったと思うが、そうした検索をすると、次のような丸いカルーセルボタンのオプションが表示される。
- 「for women」(女性向け)
- 「for work」(仕事向け)
- 「stylish」(おしゃれ)
このボタンをクリックするとどうなるのかというと、強調スニペットが再調整されてクリックした内容に切り替わる。強調スニペットが絞り込まれていくわけだ。
こうしたとても一般的な検索からはじめると、グーグルは基本的に、何を探しているのか絞り込むように求めてくる。とてもおもしろいので覚えておきたい。
強調スニペットのある検索結果の93.8%に「People Also Ask」ボックスもある
また、強調スニペットがある検索結果の93.8%には「他の人はこちらも質問(People Also Ask)」ボックスもあることがわかっている。
つまり、強調スニペットがあればほぼ常に「他の人はこちらも質問」ボックスもあるということで、これは注目に値する。「他の人はこちらも質問」ボックスの質問からはいいデータが大量に入手でき、キーワード調査のきっかけとなる。また、人々が何を探しているのかについて理解を深められる。
たとえば、さきほど挙げたクロックスに関連したものでは「Are Crocs supposed to be worn with socks?」(クロックスには靴下を合わせるものなのか?)という「他の人はこちらも質問」があった。これはとても重要な質問だ。こうしたものを理解する必要がある。
情報サイトが優勢
強調スニペットの獲得競争では、金融情報や教育情報を提供しているサイトが非常に優勢だ。この点も心に留めておこう。
探偵気分で調査開始!
強調スニペットは常に変化しているので、検索上位を獲得したいスニペットについては常に調査しておくべきだ。
まずは探偵になっったつもりで次の点を確かめるといいだろう:
- そのページのどこから内容を持ってきているだろうか?
- その部分は、どんなマークアップが使われているだろうか?
それでは、いよいよお待ちかねのものに移ろう。そう、いかにして強調スニペットを獲得するかだ。
強調スニペットを獲得するには
強調スニペットを獲得できるようにするため、具体的には何ができるのだろうか。
それをみんなのために4つのステップにまとめてみた。
1. 強調スニペットが表示されるキーワードのうち、自分のサイトがSERPの1ページ目に入っているものを知る
ステップ1は、強調スニペットが表示されるキーワードで、自分のサイトがすでに上位であるものの把握だ。
Mozの「Keyword Explorer」を使えば簡単にできる。
Keyword Explorerで検索対象をルートドメイン名にして自分のウェブサイトを入力すると、そのドメイン名が検索上位に入っているキーワードがすべて表示される。
さらに、検索順位を指定したり範囲を1位から10位に設定したりしてフィルタリングできる。
現在1位から10位に入っているキーワードがわかる。
そして、そのキーワードをリストに追加する。キーワードをリストに入れると、強調スニペットでフィルタリングできるようになる。
これはなかなか使える機能だ。ぜひ活用してほしい。ここでチャンスを見つけよう。
そして、ここから本当におもしろくなる。
2. 検索者の意図を把握する
ステップ2は、検索者の意図の把握だ。
たとえば「Halloween costume DIY」(ハロウィン衣装の自作)というキーワードで検索上位を狙っているとする。まずは、そのキーワードで実際にGoogle検索して検索結果を眺めてみよう。
そのキーワードで検索した結果が動画や画像など非常に視覚的なコンテンツばかりならば、そうした意図を踏まえて、対抗できる視覚的なコンテンツを提供する必要がある。
検索結果ページにそうしたもの多く表示されている場合、この検索の背後には、「どんなものなのか見たい」「見て手がかりにしたい」という意図があるとグーグルが判断しているのだろうと判断できる。
「検索意図」の把握は、検索結果の上位を獲得するのに重要だ。動揺に強調スニペットを獲得したい場合にも、コンテンツの制作においては「意図」の把握が重要だ。
3. 簡潔な答えとコンテンツを提供する
ステップ3では、そうした検索意図に応える簡潔な答えとコンテンツを提供する。
不要な言葉は取り除こう。強調スニペットにおいてグーグルは短くて簡潔な情報を提供することがわかっている。音声検索結果は特にそうだ。それこそが進むべき方向であり、わたしも強くすすめている。
強調スニペットを狙っているキーワードをモニターする
ステップ4は、強調スニペットを狙っているキーワードをモニターすることだ(積極的に狙っているものであれ、すでに獲得しているものであれ)。
STATにはとてもすばらしいアラート機能があり、強調スニペットが獲得できたがどうかをメールで通知してくれる。私が見つけたもののなかでも、これはずば抜けて簡単にいろいろな事を監視できる。
プロ向けのコツ:要約を追加する
プロ向けのコツとして、特に人気ページのあるページには、冒頭に要約を追加しよう。
自分のサイトで特に人が集まるコンテンツはすでにわかっているし、コンバージョンがいちばんいいコンテンツもおそらくわかっているだろう。
そうしたページそれぞれにおいて、「要約」や「厳選ポイント」といったコンテンツを、ページのいちばん上でもいちばん下でもいいので追加しておく。そうすれば、あらゆる種類の強調スニペットで評価される可能性が出てくる。
簡単に試してテストできる実にすばらしい方法だ。
コツや秘訣をもっと知りたい人のためのウェブセミナー(英語のみ)
最後に、コツや秘訣をもっと知りたい人は、Mozの強調スニペット解説ウェブセミナーにぜひ登録してほしい(英語のみ)。
席が限られていることはわかっているが、Mozが見つけた調査結果や重要ポイントや秘訣をもっと紹介している。
以上、今回のホワイトボード・フライデーは楽しんでもらえただろうか。見てくれてありがとう。
強調スニペットの成果、取り組んでいること、苦労していることなど、なんでも以下のコメント欄に投稿してほしい。近くまた会えることを楽しみにしている。ご参加ありがとう。また会いましょう。
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