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いまのSEOでもちゃんと理解しておきたい! 「リンク資産」の5つの基本原則

あなたのサイトでは、SEO観点でのリンク資産やそのページ間での流れは、今どのようになっているのだろうか

あなたのサイトでは、SEO観点でのリンク資産やそのページ間での流れは、今どのようになっているのだろうか。また、そのポテンシャルを活かして検索順位を上げるには、どうすればいいだろうか。

Mozのランドが、リンク資産の基本原則サイトでよく見られるフローの問題を解説する。また、サイトを正しい方向に導くために必要な対応策を紹介しよう。

「リンク資産」というコンセプトに関して、学び直す必要がある人にとっても、確実に理解したいと考えている人にとっても、この記事は必見だ。

リンク資産の流れを理解&コントロールして、検索上位獲得のチャンスを最大化する方法

大原則: リンク資産について知っておくべきこと
1. 「外部サイトからのリンク」のほうが、「サイト内からのリンク」よりも、ほとんどの場合、ランキング価値が高く、検索順位を上昇させる可能性を持っている。
2. 「サイト内から」と「外部サイトから」の両方のリンクを十分に獲得しているページは、被リンクが少ないページよりも多くのリンク資産を引き渡してくれる。
3. 「発リンクが少ないページ」の方が、「発リンクの多いページ」よりも多くの資産をリンク先に引き渡してくれる。
4. 「nofollow」のような小技や工夫をしても、多くの場合、リンク資産のフロー(流れ)を形成するのに役立たない。
5.  リダイレクトと正規化によって失われるリンク資産はごくわずかだ。ただし、302リダイレクトやJavaScriptによるリダイレクトなど、適切とは言えないリダイレクトは、301や「rel=canonical」よりも多くのリンク資産を失う可能性がある。

リンク資産の流れがうまくいっていない、よくある状況
A. 大規模なサイトで、少数のページだけに、外部からの被リンクのほとんどが集中している。
B. 小規模なサイトで、トップページだけに、外部からの被リンクのほとんどが集中している。
C. ミッドテールやロングテールの検索トラフィックを得られるキーワードをターゲットにしたページが、サイトのナビゲーションや情報アーキテクチャのせいで見つけにくい。


問題解決のヒント

重要性が高いのに、検索順位が低くリンクを獲得していないページを見つける
リンクを獲得しているページから、重要だが被リンクがないページへと、サイト内リンクを最適化する。同時に、被リンクが不要なページへのリンクは最小限にとどめる
重要だが被リンクがないページを、作り直して再公開する。その際には、「リンクを獲得できるコンテンツ」と「リンクを獲得しているページで効果をあげている戦略」を利用する



最も重要なキーワードをターゲットにし、トップページでそのキーワードに関する情報を提供する
自分のサイトにすでにリンクを張ってくれているサイト(あるいは、付き合いのあるサイトオーナー)がリンクを張ってくれそうなコンテンツのためのページを新たに作る



サイト内のページ間に「セマンティックな関連性」や「ユーザーの検索意図との関連性」を見つけ、関連するコンテンツどうしをつなぐリンクを作成する
第1階層のナビゲーションやカテゴリーページ(すでに大部分のページからリンクが張られている)を活用して、ロングテールページへのコンテンツ内リンクを追加する
ロングテールページへのリンク資産のフローを形成することを目的とした第1階層(やその下のレベル)のページを新しく作る

Mozファンのみんな、今回は、SEO担当者がより効果的な取り組みを行って検索順位を上げられるようにするため、リンク資産、特に内部リンク資産のフローとその活用方法について説明しよう。

このテーマを取り上げるようTwitterで提案してくれたウィリアム・チョウ氏(@WChouWMX)に感謝したい。

リンク資産に関するWeb担編注

「今さらリンクの解説?」と思う人もいるかもしれないが、この記事を読んでいただく前提条件を以下に記載しておく。

  • 検索エンジンが評価する要素として「検索意図を満たすコンテンツ」の重要度が非常に高まっているが、リンクをまったく評価しなくなっているわけではない。

  • 昔のように「リンクさえ張られていれば順位が上がる」という状況ではなくなっただけで、本来あるべき意味での「関連する・推奨する情報の参照として、あるべき形で設置されたリンク」は、今でも検索エンジンは評価している。

  • (基本のおさらい)リンクは、リンク元ページがもっているページの評価を、リンク先のページに引き渡す(この記事では、そうした評価価値の引き渡しを「フロー(流れ)」と呼んでいる)。

大原則: リンク資産について知っておくべきこと

では、まず「リンク資産」について知っておくべき原則について話をしよう。事例や活用ノウハウを紹介するのは、その後だ。

原則1 「外部サイトからのリンク」のほうが、「サイト内からのリンク」よりも、ほとんどの場合、ランキング価値が高く、検索順位を上昇させる可能性を持っている。

だからと言って、次のように考えるのは適切ではない。

では、サイト内からのリンクは、リンク資産を提供してくれないから、意味がないのね

実際には、外部サイトからのリンクがほとんどないページやまったくないページでも、その多くが高い検索順位を獲得できる。ただし、

  • そのページが置かれているサイトが、ドメイン名全体としてたくさんのリンクを獲得している
  • そのページに対して、サイト上にある他の良質で重要なページからリンクが張られている

必要がある。ページに対してにサイト内リンクがない場合や、ドメイン名自体がリンクを1つも獲得していない場合、検索上位を獲得するのはきわめて難しい。

原則2 「サイト内から」と「外部サイトから」の両方のリンクを十分に獲得しているページは、被リンクが少ないページよりも多くのリンク資産を引き渡してくれる。

長年にわたってPageRankの仕組みと格闘してきた人なら、これは直感的に理解できることだと思う。

基本的に、被リンクが多いページ、特に他の重要なページからたくさんのリンクを獲得しているページのほうが、被リンクがほとんどないページやまったくないページよりも「リンク資産を他のページに提供して検索順位を上昇させる力」が大きい。

原則3 「発リンクが少ないページ」の方が、「発リンクの多いページ」よりも多くの資産をリンク先に引き渡してくれる。

これもPageRankで昔からある考え方だ。

膨大な数のリンクを他のページに向けて張っているページは、数個のリンクしか張っていないページに比べ、各リンクが提供できるリンク資産ははるかに少なくなる。ただし、これはどんな場合にもあてはまるわけでは……えーっと、つまり、言いたいのは、リンクの数と引き渡すリンク資産の量が完全に反比例するわけではないということだ。

現状で、トップページや企業紹介ページや製品ページへのリンクが並んでいるナビゲーションバーなど、たくさんの発リンクを設置しているページがあるとする。そのページからの発リンクを整理し、サイト内の特定のページへのリンク1つだけ残したとする。そういう工夫をすれば、以前よりもはるかに高い効果が突然得られるわけではない。そんなことは起こるはずがない。

だが、1つのページにたくさんのリンクを羅列するのではなく、非常に重要で価値の高いコンテンツへのリンクを数個だけ記述すれば、より多くの資産とより高い検索順位を獲得できるようになる。

原則4 「nofollow」のような小技や工夫をしても、多くの場合、リンク資産のフロー(流れ)を形成するのに役立たない。

リンク資産のフローを形成するために、「rel="nofollow"」を使ったり、JavaScriptを使って訪問者のブラウザにはリンクが表示されるがグーグルはにクロールされないようにしたりといった、小細工をする人もいる。

しかし、これは(a)時間の無駄だ。なぜなら、それほど大きな成果は得られないからだ。これは昔からあるPageRankアルゴリズムの考え方だが、もはやそれほど重要ではないのだ。

また、(b)グーグルはほとんどの場合、このような状況を正しく解釈してその影響を無視する。したがって、時間をかけて行う価値はまったくない。

原則5 リダイレクトと正規化によって失われるリンク資産はごくわずかだ。ただし、302リダイレクトやJavaScriptによるリダイレクトなど、適切とは言えないリダイレクトは、301や「rel="canonical"」よりも多くのリンク資産を失う可能性がある。

301リダイレクトをしたり、「rel="canonical"」で正規化したら、その先のページに渡るリンク価値が減る

これは事実だが、実際のところ、犠牲になるリンク資産はごくわずかだ。

しかし、JavaScriptによるリダイレクトや、301ではなく302や307など適切とは言えないタイプのリダイレクトや正規化の手法を利用すると、そこで犠牲になるリンク価値が大きくなる可能性が高い。

リダイレクトや正規化には301リダイレクトや「rel="canonical"」を使うようにしよう。

このような原則を頭に入れたところで、後編では、ウェブサイトで非常によく見られる3つのリンク資産フローの問題を紹介する。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回は、よくあるリンク資産フローの問題と、その解決法について説明する。

→後編を読む

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