Facebook・Twitter・Instagramと自社メディアの“相性”、わかってますか?
3大ソーシャルメディアの特徴をまずは確認
こんにちは。田村です。言葉遣いが悪いと弊社広報に怒られちゃいました。ちゃんとやりますごめんなさい。
ソーシャルメディアもいろいろありますが、大小合わせるとたぶん100とか200とか数えきれないぐらいあるんじゃないでしょうか。これだけの数のメディアがあると「自社ではどのメディアを使うべきなのか」とか、「いろんなソーシャルメディアを使ってるけど、どう使い分ければいいのか」などなど、迷われているケースも多いでしょう。
しかし、いま使ってるソーシャルメディアは、そもそも全部必要なのでしょうか。もちろん、発信するメディアが多ければ多いほど露出する回数は増え、認知度も高まります。ですが、運用をする人員やコンテンツを作成する外注費など、リソースには限りがあります。リソースをムダにしないためにも、それぞれのメディアの特徴を知って有効に活用する必要があるのです。
そのなかでも、日本企業がまず使うソーシャルメディアは、タイトルにも書いた、「Facebook」「Twitter」「Instagram」の3つだと思われます。
そこで、今回の本題。これら複数のソーシャルメディアをどのように使い分けるのがベストなのか、それぞれのメディアの特徴を踏まえながら考えてみましょう。
世界でもっともユーザー数が多いソーシャルメディアがFacebookです。直近のデータでは、全世界で14億人超、日本でも2400万人のユーザーがいると言われています。ここ最近は、「若年層のFacebook離れ」という言葉が聞かれるようになり、一時の勢いはないように感じますが、この数値を見ると、まだまだ「企業が活用するべきメディア」であることは間違いありません。
Facebookを活用するのに知っておかなければいけない重要な要素は「ニュースフィードアルゴリズム」です。ユーザーのニュースフィードに表示されるコンテンツはすべてこのアルゴリズムに統制されています。
ユーザーのニュースフィードに自社の投稿を表示させるポイントを簡単に言うと、「ユーザーがいかにあなたの会社のFacebookページに興味を持っているのか/いないのか」という点です。「いつも閲覧している」「よくコメントを書き込む」など、個別のユーザーのふだんの挙動からFacebookのアルゴリズムは「ユーザーがあなたの企業のFacebookページを好きか嫌いか」を判断します。投稿から多少時間が経過していようが、ユーザーが好むFacebookページの投稿が、そのユーザーのニュースフィードに表示されるケースも珍しくありません。
また、いわゆる「炎上」が他のメディアに比べると少ないのもFacebookの特徴です。実名登録、プロフィール写真は自分のカオ。自分をさらけ出した状態になると、人はお行儀良くなるのです。
140文字で自分の「いま」を伝えるTwitter。ちょっと前まで「ミニブログ」とも呼ばれていました。
Twitterの利用者分布には大きな特徴があります。世界では2億8000万人程度と、Facebookの2割程度にとどまっています。しかし日本では2070万人と、Facebookと双璧をなすメディアとなっています。
Twitterがとくに日本で人気を誇る理由には、諸説ありますが、次のようなものがあるでしょう。
日本語で伝えられる情報量の多さ
日本語は、表意文字(漢字)と表音文字(ひらがな・カタカナ)の組み合わせで成り立っています。そのため、英語より、限られた文字数で多くの表現が可能です。
- 情報(2文字) → information(11文字)
- 野球(2文字) → baseball(8文字)
- 会議(2文字) → meeting(7文字)またはconference(10文字)
- 今日飲みにいこや(8文字) → Would you like to go for a drink tonight?(数えるのめんどくさい)
少ない文字数でも伝えられる情報量がこんなに違います。単純に入力する手間も少なくなります。
日本人は短文に慣れている
むかーしから日本では、俳句とか川柳とか短歌とか、短い文章のなかに自分の思いを込める文化があります。いまでも毎年「サラリーマン川柳」があったり、ペットボトルのお茶を買ったら俳句が書いてあるシールが付いてたりします。日本の文化に「短文」はいつも付いて回っているんですね。
やっぱり匿名が好き
実名で登録し、簡単に自分を検索されてしまうFacebookでは、本当に言いたいこともいえません。Twitterでは実名を名乗る必要はありません。アカウント名やプロフィールなどをうまく調整すれば、繋がりたい人だけに発見してもらうことができます。
日本でFacebookが流行し始めた頃に、実名登録についてはさまざまな議論がありました。最近のFacebookの活用状況を見ていると、ここに来て、言いたいことをそのまま発言できないなどのデメリットに、疲れる人が増えてきている印象ですね。
Twitterは「いま」を伝えるメディアです。タイムラインにはフォローしているユーザーのツイートがどんどん流れてきます。1日に数回ちょろっと投稿するぐらいではその波に押し流されてしまいます。なのである程度の投稿頻度が必要となる点は、担当者にとっては大変かもしれないです。
Instagram(通称:インスタ)は、世界ではTwitterを上回る3億人、日本では800万人のユーザーが存在します。利用者数はFacebookやTwitterに及びませんが、若年層を中心に急速にユーザー数を伸ばしています。
従来のソーシャルメディアとあきらかに異なるのは、「画像のメディア」であることです。言葉ではなくビジュアルで自分を表現します。Instagramのユーザーは、日常生活のいいところをこれでもかと切り取って画像をアップします。いかに自分をオシャレに見せるかが勝負です。ちなみに、女子たちはInstagram向けに撮ったイケてる画像のことを「インスタジェニック」って言ったりもしてるみたいです。
そのため、Instagramを活用している企業も、その独特な雰囲気に合わせたものを投稿します。Instagramは画像勝負、いかにいいクリエイティブを投稿するかです。詳細に商品やサービスの説明をするのではなく(メディアの特性上、しないのではなくできないのですが)、イケてる画像や動画を投稿してInstagramユーザーの共感を得ようとしています。自社で運用するなら写真のうまい社員さんのチカラを借りましょう。
そうそう、最近の若い女子たちは、Instagramで好きな食べものを検索→お店を発見→実際にそのお店に行って食べるみたいなことをしてるみたいですよ。おそるべし。
さて、どう使い分けるか
Facebookは、反応してもらいやすい投稿をしながら、ニュースフィードアルゴリズムに対応し、情報がユーザーに届きやすい状態をキープする。
Twitterは、挨拶から昼ごはんまで、お天気から業務の内容まで、ドンドン突っ込んでタイムラインに出す。
Instagramは、イケてる画像を作り込んで女子たちの気をひく。こんな感じでしょう。
ではここでいくつか事例を見てみましょう。
Twitterの事例(kakeru編集部)
僕も記事を書いてる「kakeru」編集部のツイートです。
【新着記事】
インスタジェニックな選手が増えている!?野球選手のInstagramアカウント紹介https://t.co/yEg5AuDzXO pic.twitter.com/zpyRvlsP6b
— kakeru編集部(@kakeru_media)2015, 12月22
こちらでは、もちろんサイトに掲載されている記事の紹介もやってますが、
もう少々お待ちをおおおお https://t.co/gcI9hWxCDK
— kakeru編集部 (@kakeru_media) 2015, 11月5
なんじゃこりゃ(笑)。動画配信(ツイキャス)を紹介していましたが、なにやらトラブっていたようです。
よーーーし! https://t.co/gcI9hWxCDK
— kakeru編集部 (@kakeru_media) 2015, 11月5
再度のツイートでは、なんとかなったみたいですね(笑)。
ぱっと見では、ビジネスにつながらないようなツイートです(kakeruの場合はサイトを閲覧してもらうことが目的)。でも、どんどん投稿してkakeruのロゴがタイムラインに並ぶことが重要なのです。kakeruのTwitterアカウントをフォローしているユーザーは、この黄色いロゴを見るとkakeruを思い出してくれるようになるのです。
Facebookの事例(森永乳業 宅配ミルク.jp)
☆今日はハロウィン!!!☆Trick or Treat!! お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!! いたずらおばけのれん乳クッキー☆≪材料(8cm×3cmの大きさ20枚分)≫森永ミルク(加糖れん乳) 40g 森永北海道バ...
Posted by 森永乳業 宅配ミルク.jp on 2015年10月30日
これ、たぶん反応するユーザーは特になにも考えていないと思います。「お、かわいい!いいねぽちー!」という流れです。いいねをクリックしてもらうことによって、このFacebookページといいねをクリックしたユーザーとのアクションが生まれ、ニュースフィードアルゴリズムの評価が上がります。次の投稿も届きやすくなるんですね。
忘れてはいけないポイントは「実名を公表しているユーザーがアクションを起こす」という点です。この投稿に「いいね」をしたことやコメント欄に入力した内容を、リアルでもつながっているFacebookの知人に知られても良いのか、瞬間的にユーザーは判断しているということです。
どんなにおもしろい、興味深い内容の投稿であっても、エロ要素が入っていたり、社会通念上良くないと判断されるものには反応は少なくなります。Facebookのユーザーは「カッコつけ」ですので。
Instagramの事例(toyota_jp)
女子に喜んでもらうためにイケてる画像を載せましょうと書きましたが、イケてる画像に喜ぶのは女子ばかりではありません。こちらはトヨタのアカウントの投稿です。
いい画像ですね。僕が全盛期のころ(いつやねん)に流行った86というクルマが、また最近復活して販売されています。こういう見せ方をされると、おっちゃんたちはほんとに買ってしまいそうになります。
そういうわけで
Twitter ―― とにかくどんどん投稿。スベってもきにしない。そのなかにたまにビジネス要素を盛り込む。
Facebook ―― 反応してもらってナンボ。あまりにも反応がなかったら広告も試す。
Instagram ―― イケてる画像。
これで完璧です。今日からやりましょう。
田村でした。
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