2019年の新社会人のために、今年も「炎上」について書くよ
この記事が“本当に必要な人”に届きますように
毎年この時期になると、「新入社員」あるいは「大学生になって新たにバイトを始めた」というような方に向けて、「ネットでこんなことをやったら、炎上しちゃいますよー」という記事を書いています。
ただ残念なのは、おそらくこの記事を見ているあなた(=企業のWeb担当者の皆様)にとっては、「何をしたら炎上するか」とかは百も承知で、“本当に見てほしい人”(=新社会人など)は、この記事を読んでいないであろうことです。
そこでお願いです。「本当は知っておくべきだが、Web担を読んでいない・読む気もなさそうな方」に、この記事を見せてあげてください。新入社員全員にこの記事のリンクをお送りいただいても良いかと思います。炎上防止の最大かつ唯一の対策は事例を知ることです……。
最近の炎上の傾向、Instagramのストーリーズが契機に
ちょっと前まで、炎上と言えばTwitterの専売特許でした。ソーシャルメディアにバカな投稿をして燃え上がる人のことを指す「バカッター」という言葉も、Twitterをモジったものですね。一方FacebookやInstagramは、芸能人などは除いてユーザーが炎上することは少なく、比較的安全なソーシャルメディアとして認識されてきました。
しかしこの半年ほど、様相は変わってきています。直近でネット上を賑わせた炎上案件は、どれもInstagram、それもストーリーズに投稿されたものです。
炎上について分析する前にまず、Instagramのストーリーズ機能の特徴をおさらいしましょう。
- 投稿後24時間で、他のユーザーからは見えなくなる。
- Instagramのホーム画面最上部、いわば“一等地”に表示される。
- フィードと異なり、比較的クリエイティブの質は重視されておらず、気軽に画像や動画を投稿できる。
このなかで、1. 「アップしてもどうせ消える」、3. 「気軽にアップできる」という印象が、ストーリーズ発端の炎上を加速させていると思われます。「ちょっとぐらいヤバい投稿でも、すぐ消えるからいいっしょ!」というノリなのでしょう。
ところが今は、スマホ画面をそのまま動画保存できる「スクリーンレコード」(画面収録)という機能やサービスが、さまざまな形で提供されています。そのため、「Instagramのストーリーズに投稿された非常識な動画を、スクリーンレコードで他のユーザーが記録し、その動画がTwitter上で拡散され炎上する」という流れが定番になってきています。
大戸屋・くら寿司・セブンイレブンなどが炎上に苦悩
ここ最近、実際に炎上した事例と企業の及ぼした影響を見てみましょう。
大戸屋
【研修を実施】「大戸屋」約300店舗が一斉休業、不適切動画の拡散でhttps://t.co/Nbu6rxGPAt
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 12, 2019
スマホの持ち込み禁止や掃除の徹底など、再教育を行っている。この一斉休業で減少する売上は1億円にのぼる見込み。 pic.twitter.com/t94uQ8ayUc
大戸屋では、不適切動画の投稿を受け、約300店舗を一斉に休業し再教育を実施したそうです。
くら寿司
くら寿司では、食材を1回ゴミ箱に投げ入れ、それをまな板の上に戻すという動画が従業員によりUPされ炎上。該当する従業員には法的措置も検討されています。【公式HPで発表】くら寿司、不適切動画の従業員2人に法的措置へhttps://t.co/c5OkMt57SB
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 9, 2019
「上場企業としての責任を果たす」「多発する飲食店での不適切行為とSNS投稿に一石を投じ、抑止力とする」などとした。
セブンイレブン
命懸けて働いてる者からしたら、ホントこういうの困る。クビになった従業員はそれで済むかもしれないが、当該経営者や懸命に頑張ってる他店にとって迷惑極まりない。責任者として、人・物・金の管理をしっかり行わなくては。
— セブンイレブン坂東総合文化ホール前店 (@711bsbh) February 9, 2019
セブン店員が不適切動画 SNS投稿で謝罪 - https://t.co/qPCswQbPaN
セブンイレブンでは、他の店舗からも切実なツイート。軽率な行為がグループ全体に影響を及ぼします。
炎上は一瞬、影響は一生?
巷では「炎上したら一生終わる」とか言われてはいますが、人の噂も75日。案外その後は「以前と変わりなく暮らしているのではないか?」とも思ってましたが、実際はやはりそうではないようです。以下の記事では、個人情報まで拡散し、進学・就職に影響が出た事例が紹介されています。
参照:
10代“バカッター”のその後…就職や進学が困難に「行く先々で“炎上したヤツ”と言われ続けた」 | 日刊SPA!
https://nikkan-spa.jp/1444370/enjou
まとめ
管理職世代から言わせると「最近の若いモンは……」というところなのかもしれません。ですが、そういう管理職世代のあなたも、自分の若い頃のことを思い出してみてください。
たまたまいまは手元にスマホがあるからいらんことをツイッターとかインスタに載せて炎上してバカッターとか言われてまうんやろうけど、30年前とかにスマホがあったらいらんことし倒して燃え尽くされて表の世界から抹殺されてるはずなのに今ものうのうと生きてるオッサンとかたぶんいっぱいいる。
— 田村 憲孝 (@onikohshi) March 17, 2019
若い頃、こんなのがなくてよかったですよねほんとに。今はそれが顕在化されてしまう環境であるだけなのです。知らずにやっちゃってるだけです。何をしたらダメなのか、伝えてあげる必要があるのです。自分の人生を壊したい人間などいないのですから。
今回紹介した事例以外でも、「店舗が閉鎖される」「不買運動が起こる」「株価が大幅に下がる」など、企業に被害が及ぶ事例が実際に発生しています。そして企業だけではなく、“その人の人生”が狂ってしまうのです。みんな大人なんですから、最低限のルールを守ってソーシャルメディアと付き合いましょう。
田村でした。
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