春恒例の“新入社員ソーシャルトラブル”を防げ! 新社会人に教えておきたい5つの落とし穴
新社会人がソーシャルメディアを利用する際の注意点
こんにちは、田村です。社会人になって20回目の春がやってきました。
私が社会人になった頃は、「そのケータイ、デジタルっすか?僕のまだアナログなんです」とか言ってました。デジタルムーバです。ああ(遠い目)。
さて、あなたの会社にも、フレッシュな新社会人がたくさん入社したのではないでしょうか。彼ら、彼女らにはどんな未来が待っているのでしょう。楽しみです。
しかし、彼らはこれまで企業を背負った状態でソーシャルメディアに接したことがありません。学生時代と同じ感覚で、TwitterやInstagramを触っていると、思わぬトラブルを招くことがあります。
今回は、新社会人・新入社員たちに伝えるべき、「ソーシャルメディアを利用する際の注意点」をピックアップしておきます。Web担当者の皆さんは、研修や勉強会などの機会があったら、不要な事故を招かないよう、これらの注意点をレクチャーしてあげてください。
- プライベートで使用するTwitterでも、実名は止めろ
- 企業名をプロフ欄に書かないように
- ビジネス情報を発信したいのであれば、専用アカウントを作れ
- 位置情報を発信するときには細心の注意を
- 飲んだらソーシャルメディアから離れろ
注意点1プライベートで使用するTwitterでも、実名は止めろ
プライベートで使っているアカウントでも、実名(もしくは実名から簡単に想定できるアカウント名)は止めましょう。
学生のときは気の合う仲間とだけ繋がっていれば成立していた人脈構成も、社会に出るとビジネスで繋がるネットワークができます。そして、名刺交換することによって、フルネームが広い範囲に認知されるようになります。
たまたま名刺交換した相手が「お、今日来た◯◯社の新入社員くん、どんな子だろう
」と実名で検索すると、本人のソーシャルメディアアカウントがヒットします。ここに、学生時代に投稿した罵詈雑言や飲み会での乱痴気騒ぎがそのままになっていれば……。
いや、それだけならまだマシです。もし、
今日初めて名刺交換をしたんだけど、相手のオッサンが◯◯で吹き出しそうだったwww
とか書いてあったら……。
こわいですね。なのでプライベートアカウントはプライベートで繋がってる人だけがわかる名前に、いますぐ変更しておきましょう。
注意点2企業名をプロフ欄に書かないように
Twitterではプロフィール検索が可能です。たとえば当社の社名「オプト」で検索すると、以下のように、さまざまなユーザーが表示されます。プロフィールに社名が入ってるとずらずらっと出てくるわけです。
こうして検索されると、「◯◯って会社、どんな会社なんだろう?」と考えた取引先の担当者に、自分の恥ずかしい投稿を見られる可能性もあるわけです。
ビジネスマンとしてビジネス情報を発信したいのであれば、社名をプロフィール欄に記載するのもいいでしょう。しかし、その場合は次に説明するように、新しくアカウントを作るのが無難です。
今まで運用していたアカウントのプロフィールを変更しただけだと、過去の投稿を掘り起こして晒すネットストーカーもいますよ!
注意点3ビジネス情報を発信したいのであれば、専用アカウントを作れ
ソーシャルメディアの使い方は大きく2つに分けられます。
- 「知人と繋がり、会えないときでもコミュニケーションを取る」という使い方
- 「興味関心軸で繋がり、ある題材を軸に他のユーザーとコミュニケーションをとる」という使い方
傾向としては、Facebookは前者、Twitterは後者です。Instagramはその中間ぐらいでしょうか。
Facebookでつながっている「友達」に対しては、プライベートな情報からビジネスに関連する投稿まで、あらゆることを投稿しているはずです。
Instagramは基本的には知人に発信しながらも、ハッシュタグやコミュニケーションをキッカケとして、面識のないユーザーと繋がっていきます。
考えないといけないのはTwitterです。社会に出たことを契機に、ビジネスの情報を発信し自分自身のブランディングをしたいと考えたフレッシュくんが、自分のランチの画像を投稿しても、なんのブランディングにもなりません(頻度の問題でもありますが)。
ビジネス情報を発信したいのであれば、ビジネス用のアカウントを作成し、自分の周りにある最新情報を発信して、ソーシャルメディアから新たなお仕事をいただけるぐらい活用しましょう。
ちなみに、田村のTwitterはこちらです(笑)。
注意点4位置情報を発信するときには細心の注意を
あなたが、swarmやTwitterで、決まった曜日の決まった時間に投稿していたとします。そのとき、位置情報付き投稿であれば、それをもとに詮索する人がいるかもしれません。「この人、定期的に、このビルで打ち合わせしてるな」といった推理から、さらに「この人、あの企業と取引があるんじゃないか?」と思われることもあるでしょう。
それでも問題ないのならば、気にする必要はありません。先方に迷惑がかからない状態であれば、「その企業と取引している事実」が、自身のアピールにもなるでしょう。
しかし、コンペの最中だったり、同業他社と取引をしていたりすると、大丈夫ではなくなることもあります。
田村さんもあの会社のコンペに参加してるのか。あの人の弱みはアレだから、そこ厚めにアピールしといたら、ウチの勝ちですなこれは、むふふ
とかやられたら、たまったものではありません。自分の首を自分で締めるようなことは、やめておきましょう。
注意点5飲んだらソーシャルメディアから離れろ
お酒が入ると、人は気持ちが大きくなります。良い意味でも悪い意味でも。
そんなときにスマホを握ってTwitterアプリを開くと、大きな気持ちのまま投稿してしまいがちです。ふだんなら使わないような言葉を使ったり、いつもなら投稿しないような画像を公開してしまったり。
リアルな場での酒の失態は、そこに居合わせた人に知られるだけです。広まっても、あとでこそこそ陰口を言われるぐらいです。
しかし、ソーシャルメディアで発信してしまった酒の失態は、永遠にインターネットの海をさまよいます。記憶が薄れたころに掘り起こされて、顔も知らない他人から笑われます。笑われるだけでなく、内容によっては所属している企業にまで影響が及ぶこともあります。
ここで標語を。
「飲んだらつぶやくな。つぶやくなら飲むな」。
ちょっと語呂が悪いですけど。
まとめ
今回書いたことは、長年ソーシャルメディアにビジネスとして向き合ってる人なら当然のことかもしれません。しかし、新人社会人にとっては、意外と実感できておらず、未知のルールだと思われます。
そんな彼らに、「何をしたら危険なのか」を知らせておくだけでも、トラブル回避になるでしょう。
なお、「そんなに危険なら、業務外でソーシャルメディアを使わせることを禁止しよう」という方向に向かう企業さんもあるようですが、それはムダです。禁止しても絶対隠れてやります。であれば、「社会人としてのソーシャルメディアとの向かい方」をしっかりと伝えておくべきなのです。新人がやらかしたときに後悔しないためにも。
田村でした。
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