[商用CMSガイド] 編集部の気になる製品チェック!

コンテンツを主軸にマーケ最適化も 商用オープンソースの大規模CMS+CXM「eZ Publish」日本展開中

コンテンツ主軸のデジタルエクスペリエンスのためのプラットフォーム「eZ Publishプラットフォーム」
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[商用CMSガイド] 編集部の気になる製品チェック!

コンテンツを主軸にマーケティング最適化も含めた
デジタルエクスペリエンスを実現するためのプラットフォーム
大規模サイト向けオープンソースベースの商用CMSスイート

eZ Publishプラットフォーム(イージーパブリッシュ・プラットフォーム)
株式会社eZ Systems Japan

URL http://ez.no/jp/

[eZ Publishのフィロソフィー]
オープンソース&商用CMSのエコシステムと
マーケティング最適化サービスの統合スイートで目指す
コンテンツ主軸のデジタルエクスペリエンスのためのプラットフォーム

eZ Publish(イージー・パブリッシュ)プラットフォームは、ノルウェーが本社のeZ Systems(イージー・システムズ)社が提供する、デジタルエクスペリエンスのためのサービス。

  • 大規模サイト向けが得意なコンテンツ管理システム(CMS)
  • マーケティング最適化システム(CXM)

の2つを統合して提供している。

特にメディアなどの大量のコンテンツを中心にWebサイトやビジネスを展開している企業に強く、フィナンシャル・タイムズやナショナルジオグラフィックなどの企業が採用している。

eZ Systems社のミッションは「コンテンツ主導のデジタルビジネスを継続的に推進していくためのオープンでイノベーションのある技術を提供すること」。

CMSであるeZ Publishのコア部分は「オープンソース+商用」のモデルで作られている。

オープンソース版はGPLライセンスで提供されており、3週間ごとに新しいバージョンがリリースされている。

そのオープンソース版をベースに、eZ Systems社が品質管理を行い、エンタープライズ向けの機能を加えたものを「eZ Publish Enterprise CMS」として6か月ごとにリリースしている形だ。

CMSはLinux(+Apache+MySQL+PHP)とWindowsに対応したインストール型だが、クラウド版としての提供もヨーロッパでは行われている(日本でのクラウド版提供も検討中)。

その商用版のCMSと「eZ CXM Services」として提供しているカスタマーエクスペリエンス系のサービスをあわせ、さらに商用サポートを加えたものを、「eZ Publishプラットフォーム」として提供しているのだ。

こうしたスタイルでの製品開発を行っている同社では、ユーザー企業だけでなく、パートナーやオープンソースコミュニティを含む形のエコシステムを構築し、成長させていくことを旨としている。

CMS+マーケティングの統合スイート

前述のようにeZ PublishプラットフォームはCMSとマーケティング系のサービスを統合したサービスとして提供されている。プラットフォームに含まれている機能は、次のとおり。

  • コンテンツ作成・管理
    • マルチサイト対応
    • Eコマースサイト
    • 企業向けワークフロー管理
    • 多言語対応
  • コンテンツ配信
    • マルチデバイス対応(レスポンシブWebデザインを含む)
    • 大規模サイト対応
    • サイト内検索(日本語対応済み)
  • 最適化
    • A/Bテスト・多変量テスト
    • アクセス解析
    • レコメンデーション・パーソナライゼーション
    • マーケティングオートメーション(メール配信を含む)

これらすべてをeZ Publish CMSだけで提供しているのではなく、多くのサービスはモジュール形式でプラットフォームに組み込むことができるサービスとして提供されている。こうした拡張機能としてはアクセス解析サービス「eZ odoscope(イージー・オドスコープ)」やリアルタイム分析と最適化のための「eZ LiveViewer(イージー・ライブビューアー)」など、多くのものが用意されており、それらは「eZマーケットエクステンション」から入手できる。

これらのデジタルエクスペリエンス/マーケティング向けの機能は、「CMSのおまけ」ではなく、本格的なもの。

eZ Publishプラットフォームで提供されているマーケティング関連サービス群の画面例

たとえばアクセス解析の機能は独odoscope(オドスコープ)社を2011年に買収して統合したサービスで、odoscope社の創業者は現在、eZ Systems社のCTOとなっている。

競合社のデジタルマーケティングスイート製品がマーケティングプロフェッショナル向けのサービスを中心に統合ツールを組み立てていくなかでエンタープライズCMSも含めてきたのに対して、eZ Systems社ではエンタープライズCMSを中心にマーケティングプロフェッショナル向けのサービスを統合していっている形だと考えるのがわかりやすいだろう。

メディア企業に強いが金融やメーカーも

eZ Publishを導入している企業は全世界170か国で25万サイト以上あるという(2013年11月時点)。

前述のフィナンシャル・タイムズやナショナル ジオグラフィックといったメディア企業がもっとも特徴的で、同社では「世界のトップ10メディアのうち4つがeZ Publishを利用している」(同社CEO アレクサンダー・ファスタッド氏)という。

ほかにも、金融系ではオスロ証券取引所やヨーロッパの大規模金融企業など、通信系ではノキア、ドイツテレコム、フランステレコムなど、公共機関・教育機関では米国海軍やハーバード、WWFなど、ブランド企業ではBMWやルイ・ビトングループ、カルティエ、ハインツなど、さまざまな企業がeZ Publishを導入しているという。

こうした幅広い企業で利用されているeZ Publishだが、強みはやはり大量のコンテンツと大規模なアクセスを管理できること。そのため、同社が最も強くフォーカスしているのは「多くのコンテンツを中心としている企業」であり、そういった企業のコンテンツ担当者や記者を中心としたWebに携わる人たちのためにシステムが強化されているという。

ライセンス費用は13万円から2500万円

商用サービスとしてのeZ Publishプラットフォームのライセンスは幅広く、年間ライセンス費は次のとおり(2013年時点)。

コミュニティプロジェクト無料
ベーシック13万円
ブロンズ54万円
シルバー130万円
ゴールド340万円
プラチナ600万円
ダイヤモンド2500万円

このうち、シルバーとゴールドでの契約が主軸となっているという。

ただし、シルバーまでのプランに含まれるのは、CMS部分のライセンスのみ。ゴールド以上のプランには、レコメンデーションやアクセス解析といったマーケティング最適化サービスのライセンスも含まれている。

それらのマーケティング系サービスは従量制の価格設定だが、基本ライセンス費用には100万PVまでのアクセスが含まれ、それ以上は月間100万PVごとに3万円~5万円程度の追加利用料が発生する。

eZ Publishを利用したWebサイト構築の費用は、「ライセンス費用の5倍~10倍程度が目安」(ファスタッド氏)だという。

二度目の日本展開でパートナーも増加中

CMSを利用するには、そのCMSでのサイト構築に対応できる制作会社やSIerなどの存在が必須。

eZ Systemsは2012年8月に日本法人の株式会社eZ Systems Japanを設立しているが、実はその前にも一度日本に進出していた。

二度の日本展開アプローチで同社は着実に日本でのパートナーを拡大してきており、現在、日本でeZ Publishによる構築に対応しているパートナーは次のとおり(2013年時点)。

コンテンツを自動的に最適化する「自律学習型の自動最適化」サービスへ

1999年に創業し、すでに10年以上にわたってWebコンテンツ管理のソリューションを提供している同社だが、共同創設者であり元CEOで一時期はCEO職を離れていたファスタッド氏が改めてCEOに復帰した2013年4月から、精力的に製品の開発を促進している。

これまではコアフレームワークに専念してきた同社だが、今後2年間で集中する領域として、次の2点を挙げている。

  • アナリティクスの統合
  • 新しいインターフェイス(タッチスクリーン対応など)

その先にあるeZ Publishの姿として同社が描いているのは、「コンテキストに応じて自律的に学習し、自動的に最適化する」システム。日時やデバイスや訪問ユーザーなどに応じて、サイト上でコンテンツを自動的に最適な形で配置することを、サイト管理者の手をかけずに行う仕組みだ。

同社では、こうした自律型自動コンテンツ最適化の仕組みを2014年の終わりごろには実装する予定だとしている。

というのも、「すでに行動分析やレコメンデーションやビッグデータ分析といったツールはそろっている。次にデータマイニングエンジンをコンテンツ配信エンジンに統合していくことが、自動最適化のキーであり、それはさほど遠くない」(ファスタッド氏)ということだ。

同社では、アクセス解析サービスのodoscope社以外にも、レコメンデーションエンジンを提供する独YOOCHOOSE社も買収しているが、ファスタッド氏は次のように語っている。

今後も統合プラットフォームに価値をもたらす企業を買収していくこともあるが、大切なのは、プラットフォームにそれらの製品を適切に統合していくこと。

eZ Publishプラットフォーム全体としては、それらの製品が統合されているだけでなく、たとえばCRMや動画配信など外部サービスともAPIを使って適切に連携して動作するようになっている

オープンソースのカルチャーをベースに「よりすばやく、より安く、そして効率的に」コンテンツから利益を生み出すためのプラットフォームとして進化させていくのだという。

◇◇◇

商用CMS製品 製品データ

対象規模[?]:小規模~大規模

価格[?]:13万円~

ライセンス形態[?]:サイト数単位

オプション機能/価格帯[?]:アクセス解析、編集ワークフロー、エンタープライズコンテンツ管理(FileNet)連携、翻訳システム(SDL Trados)連携、DTPソフト連携、レコメンデーション、マーケティングオートメーション、メルマガ配信、Eコマース、決済、動画クラウド(Brightcove)連携、リアルタイム分析、ボイスチャットヘルプなど(月額数万円~)

典型導入パターン[?]:大規模メディアサイトやコンテンツの多い企業サイト。一般の企業や組織のWebサイトやブランドサイトでの導入も多数

典型導入価格例[?]:600万円(ライセンス料・構築費・初回1年間保守、サポート含む)

ASP版の有無[?]:○(eZ Publish Cloud、現状では英語環境のみ)

システム環境[?]:Linux/Apache/MySQL(PostgreSQL)/PHP、Solaris、Windows、Mac OSX server

商用CMS製品 対応機能データ

○:標準で対応 △:オプションやカスタマイズで対応 ×:非対応、機能なし
ワークフロー管理
公開承認[?]作業役割/権限分担[?]
指定時間公開[?]時限発行[?]
世代管理/ロールバック[?]
ステージ管理/ロールフォワード[?]
ワークフロー通知[?]
管理・運用者向けの機能
サイト階層構造管理[?]リンク切れチェック[?]
アクセス解析機能[?]XMLデータ出力[?]
既存コンテンツの取り込み[?]Officeファイルのインポート[?]
デザインテンプレート管理[?]
WYSIWYGエディタ搭載[?]
別システムでのユーザー認証(LDAPなど)[?]
ウェブサイトで実現する機能
静的ファイル出力[?]動的ページ出力[?]
サイト内検索[?]モバイル対応[?]
RSS出力[?]ブログ[?]
ユーザーアンケート[?]利用ユーザー登録[?]
新着情報/サイトマップ/ナビゲーション自動作成[?]
アクセシビリティガイドライン対応[?]

eZ Publishプラットフォーム(イージーパブリッシュ・プラットフォーム)
http://ez.no/jp/node_1795/eZ-Publish-5

株式会社eZ Systems Japan
http://ez.no/jp/

用語集
ASP / CSR / PHP / RSS / eZ Publish / アクセシビリティ / アクセス解析 / クラウド / ソーシャルメディア / ナビゲーション / リンク / リンク切れ / 訪問
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