新入社員意識調査2025、「キャリア志向なし」が23.3%で過去最高に【ラーニングイノベーション総研調べ】

管理職になりたい理由のトップは「人を束ねて大きな仕事をしてみたい」36.6%。

ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所は、「新入社員意識調査2025(3933人のキャリア志向編)」の結果を発表した。2025年度入社の新入社員3,933人が回答している。

男性・女性で真逆の傾向「将来なりたい役割」

まず「将来会社でどのような役割を担いたいか」を聞くと、「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい(専門家)」27.0%が最多。以下「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(管理職)」25.2%、「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」23.5%、「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていたい」23.3%が続くが、大きな差はなくほぼ四分されている。

性別で比較すると、男性は「管理職」「専門家」「今後決めたい」「楽しく仕事をしていたい」の順、女性は逆に「楽しく仕事をしていたい」「今後決めたい」「専門家」「管理職」の順だった。

新入社員が将来会社で担いたい役割
新入社員が将来会社で担いたい役割(男女比較)

また2014年度~2025年度の回答結果を比較すると、「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていたい」は18.4%→23.3%まで上昇しており過去最高となった。一方「専門家」は、36.4%→27.0%まで低下しこちらは過去最低となっている。

経年比較

管理職・専門家になりたい理由

将来担いたい役割の質問で「管理職」「専門家」を選んだ回答者に理由を聞くと、管理職では「人を束ねて、大きな仕事をしてみたいから」36.6%が最多。専門家では「いざというときに専門性を活かして仕事をしていきたいから」55.2%が最多だった。

2014年度~2025年度での経年変化を見ると、管理職では「仲間と仕事をするのが好きだから」が増加傾向。「将来経営層として会社を引っぱっていきたいから」は大きく減少している。専門家については「専門家として1つの分野を追究してみたいから」が微減、「いざというときに専門性を活かして仕事をしていきたいから」が微増していたが近年は落ち着いている。

管理職になりたい理由(経年比較)
専門家になりたい理由(経年比較)

リーダーのイメージ、意向別で回答傾向に差

「リーダーに対するイメージ」を聞くと、「リーダーシップが求められそう」51.5%が特に多く、「成長できそう」35.3%、「やりがいがありそう」34.7%がそれに続く。

なおこれを「管理職=リーダーになりたいと回答した人」「それ以外=リーダーになりたいと回答していない人」とみなしてそれぞれで再集計すると、「リーダーになりたいと回答した人」のイメージは「やりがいがありそう」50.3%。「リーダーシップが求められそう」48.0%、「成長できそう」44.8%となったが、「リーダーになりたいと回答していない人」は、「リーダーシップが求められそう」52.7%、「難しそう」33.4%、「成長できそう」32.1%とやはり傾向差が見られた。

新入社員の考えるリーダーのイメージ像(リーダー意向別)

調査概要

  • 【調査対象】ALL DIFFERENTが提供する新入社員研修に参加した2025年度入社の新入社員
  • 【調査方法】Web・マークシート記入式、または自記式でのアンケート調査
  • 【調査時期】2025年3月25日~4月24日
  • 【サンプル数】3,933人
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