中間管理職の幹部候補は、“フィードバック後の部下の行動”に悩み【ALL DIFFERENT調べ】

新任の管理職は「部下の反応」、幹部候補の管理職は「正しさ」に不安。

ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所は、「管理職の意識」に関する調査結果を発表した。同社の管理職向け研修の受講者415人が回答している。

新任は「部下の反応」、幹部候補は「正しさ」に不安

まず「新入社員が成長するために必要なもの」を聞くと、「仕事を通じた成功体験」67.8%が最多で、「仕事を通じた失敗体験」58.9%が続く。さらに3位には「上司や先輩からの事後のフィードバック」55.0%が続いた。組織全体のパフォーマンス向上が重要と考えられる。一方で管理職の半数以上である53.2%が部下へのフィードバックをためらっているという。

次に、管理職のうち、1~3年目の課長クラスを「新任管理職」、4年目以上の課長クラスを「ベテラン管理職」、部長クラスを「幹部候補」と3つのステージに分類し、「フィードバックをためらった理由」を聞くと、新任管理職は「部下の反応に対して不安があるから」47.8%、「自分が本当に正しいかに自信がなかったから」40.3%、「適切な伝え方がわからなかったから」38.8%が上位だった。一方ベテラン管理職は「部下の反応に対して不安があるから」55.9%、幹部候補は「自分が本当に正しいかに自信がなかったから」54.2%が最多だった。

さらに「フィードバック時に心がけている伝達内容」では、「事実や結果に基づく具体的な内容」が7割以上で最多。ステージ別に比較したところ、幹部候補は特に82.0%で高かった。

「フィードバック後の部下の行動について、悩んでいること」を聞くと、「自分の課題を認識してはいるが、すぐに行動につながらない」46.8%が最多。以下「質問や反論はないが、自分の課題を認識してもらえないことが多い」28.9%が続いた。

さらに「新任管理職」「ベテラン管理職」「幹部候補」のステージ別で見ると、各ステージとも「自分の課題を認識しているが、すぐに行動につながらない」が最多で、「質問や反論はないが、自分の課題を認識してもらえないことが多い」が続く。新任管理職では、「自分の課題を認識しているが、すぐに行動につながらない」44.3%だが、ベテラン管理職では49.5%と高くなり、幹部候補では「自分の課題を認識しているが、すぐに行動につながらない」77.0%にまで達する。

調査概要

  • 【調査対象】同社が提供する管理職向け研修の受講者
  • 【調査方法】Web・マークシート記入式でのアンケート調査
  • 【調査時期】2024年5月20日~7月17日
  • 【有効回答数】415人
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