米価格の高騰や前大臣の失言を受け、小泉進次郎氏が5月21日に農林水産大臣に就任。備蓄米の随意契約を開始した。スピード感のある対応を賞賛する声も多いが、発信する情報・手法に批判も多く寄せられている。長期的な米価安定、生産者の保護には向かっていないという意見も多い。
くふうカンパニーHDが運営するくふう生活者総合研究所は、「随意契約による政府備蓄米の購入」に関する調査結果を発表した。生活者10,062人が回答している。なお「政府備蓄米」は、すべて2025年5月末より販売開始した随意契約による政府備蓄米を表す。
「味・品質」がとにかく重要
調査期間の6月9日~11日時点で「購入した」と回答した人は5.5%。「購入した」「購入したい」を合わせると、購入意向がある人は64.3%。「購入したいが手に入らない」27.3%、「購入したいが買いに行けていない」31.5%も多い。ただし35.7%が「購入しない・興味がない」と回答している。

政府備蓄米を「購入した」「購入したい」と回答した人に理由を聞くと、「安いから」74.4%が圧倒的に多い。逆に「購入しない・興味がない」と回答した人に理由を聞くと、「味や品質が気になる」44.1%が最多で、「他に米の確保手段がある」28.1%、「充分な米を確保している」22.7%、「様子を見たい」22.9%などの声も多くあがっている。


実際に政府備蓄米を購入した548人に「購入場所」「備蓄米の年度」「味や品質」を聞くと、購入場所は「スーパーマーケット」50.9%が最多、収穫年度は「2022年産(古古米)」65.0%が大半を占め、味や品質については「非常に満足」23.0%、「まあ満足」58.2%となり、8割超が満足していた。



調査概要
- 【調査対象】全国家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー
- 【調査方法】インターネットによる調査
- 【調査時期】2025年6月9日~11日
- 【有効回答数】10,062人
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