もしも、「えきねっと」を解析するなら(前半) [第27回]
どのページも注意書きが多すぎる
さて、図3から図5までを、以下に再掲するので、スクロールして連続で見ていただきたい。
どのページにも、ページの一番上に「お知らせ」という枠が設けてあり、そのページのファーストビューは、ほぼその「お知らせ」で埋まっている。親切心からなのか、あるいはクレーム対策なのか、あらかじめいろいろ注意書きをしたいのはわかるのだが、ユーザーは機能をすぐ使いたい、あるいは結果をすぐ見たいのであって、ページの上部に注意書きがくどくど書いてあるのは非常に邪魔だ。
重要なボタンのデザインが目にとまりにくい
私の検索した内容に依存するのかもしれないが、図5のルート検索結果ページでは、表の「運賃・料金」という欄が空白で、金額がまったく表示されていない。そして、表の一番下の「合計金額」の欄に、「この経路の運賃・料金の合計金額は表示できません。」と小さくコメントが表示されている。「なぜなんだろう?」というかすかな疑問はいだきつつも、まあ料金は、最後に確認できるだろうと考えながら、[えきねっと空席照会申込]のボタン(図5の赤枠で囲んだ部分)をクリックすることにしよう。
それにしても、この[えきねっと空席照会申込]のボタン。黄色の背景色に緑色の文字というデザインだ。いったんその存在に気がついてしまえば、「ああこれか」と思うのだが、最初はこれがボタンだということに気づかなかった。そのため、「乗換・運賃案内」の検索結果ページが表示されたあと、次にどういうアクションをとったらよいのか、しばらくわからなかった。
次に何をしたらよいのかのナビゲーションをページ上部に表示するか、このサイトにおけるアクションボタンの色を統一するなりしないと、ボタンが単なる画像なのか、それともリンクなのか、何かの行動を起こさせるボタンなのかを、直感的に理解することはまず無理だろう。
コメント
わざとですか?
なぜJR東日本のサイト内でJR東海・西日本の切符予約(のシミュレーション)をしているのだろう?? 何かを論じる前に、まずそこがおかしいという点に気付くべきでは?
記事をお読みいただ
記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事を含め、この連載は、
ユーザー視点でのシミュレーションです。
ふつうの人の視点で、ふつうの人が行動するように
Webサイトに訪れ、見て、使って、検証していただいています。
ふつうの人は、自分の乗りたい列車が
JR東日本か、JR東海か、JR西日本かなんて気にせずに、
検索して見つけたサイトで買えそうなら、
そこで切符を買おうとするのではないでしょうか。
Webリテラシーの低いユーザーさんも使う可能性の高い
公共交通機関のWebサイトであれば、
ユーザーさんが、サイト運営者の都合に配慮する必要なく、
スムーズに購買できるサイトであることが
望ましいのではないかと思います。
>
> ふつうの人は、自分の乗りたい列車が
> JR東日本か、JR東海か、JR西日本かなんて気にせずに、
> 検索して見つけたサイトで買えそうなら、
> そこで切符を買おうとするのではないでしょうか。
御社内での「ふつうの人」の定義が、普通ではないという件了解。これからもひとりよがりな記事を楽しみにしております。
編集長の安田です。
編集長の安田です。
記事冒頭に記載しているように、この記事は問題点を指摘するためのものではなく、
アクセス解析を中心としたサイト改善の際にどのような点に着目するかの例を示すためのものです。
その家庭でサイトの問題点を指摘することになる場合もあるため、
サイトや企業の関係者の方がご覧になって不愉快に感じられる点がある場合もあるかと存じます。
しかし、あくまでも記事の目的は揶揄したりあげつらったりすることではなく、
Web担当者さんに「なるほど、サイト改善のためにこういう点に気をつければいいのか」と
気づきを得てもらうことが目的ですので、ご理解くださいませ。
そもそも、記事で指摘しているサイトの使い勝手の問題点のほとんどは、
JR管轄の問題とは関係のないものですから、
一般的なサイト改善のヒントとしてとらえていただければ幸いです。
だったら、えきねっ
だったら、えきねっとじゃなくてもいいだろ。
「誰もが知っている
「
」というコンセプトですので、みなさんご存じの、よく使われているサイトを対象としています。はい。