どのページも注意書きが多すぎる
どのページも注意書きが多すぎる
さて、図3から図5までを、以下に再掲するので、スクロールして連続で見ていただきたい。
どのページにも、ページの一番上に「お知らせ」という枠が設けてあり、そのページのファーストビューは、ほぼその「お知らせ」で埋まっている。親切心からなのか、あるいはクレーム対策なのか、あらかじめいろいろ注意書きをしたいのはわかるのだが、ユーザーは機能をすぐ使いたい、あるいは結果をすぐ見たいのであって、ページの上部に注意書きがくどくど書いてあるのは非常に邪魔だ。
重要なボタンのデザインが目にとまりにくい
私の検索した内容に依存するのかもしれないが、図5のルート検索結果ページでは、表の「運賃・料金」という欄が空白で、金額がまったく表示されていない。そして、表の一番下の「合計金額」の欄に、「この経路の運賃・料金の合計金額は表示できません。」と小さくコメントが表示されている。「なぜなんだろう?」というかすかな疑問はいだきつつも、まあ料金は、最後に確認できるだろうと考えながら、[えきねっと空席照会申込]のボタン(図5の赤枠で囲んだ部分)をクリックすることにしよう。
それにしても、この[えきねっと空席照会申込]のボタン。黄色の背景色に緑色の文字というデザインだ。いったんその存在に気がついてしまえば、「ああこれか」と思うのだが、最初はこれがボタンだということに気づかなかった。そのため、「乗換・運賃案内」の検索結果ページが表示されたあと、次にどういうアクションをとったらよいのか、しばらくわからなかった。
次に何をしたらよいのかのナビゲーションをページ上部に表示するか、このサイトにおけるアクションボタンの色を統一するなりしないと、ボタンが単なる画像なのか、それともリンクなのか、何かの行動を起こさせるボタンなのかを、直感的に理解することはまず無理だろう。
- この記事のキーワード :
バックナンバー
この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
筆者の人気記事
URLクエリパラメータ(クエリストリング)の意味とは。使い方は? 除外はすべき?[第4回][第4回]
2012年4月26日 9:00
代表的な4つのグラフの使い分けのポイント(第2回)
2008年10月29日 11:00
棒グラフの用途に合った書き方 グラフの特徴や使い方のルールも解説!
2009年1月16日 10:00
分布図(散布図)とバブルチャートの使い方とは?正しいグラフの見方(第7回)
2009年4月22日 10:00
GAのトラッキングコードを正しい位置に設定する[第2回]
2016年6月2日 7:00
アンケートは「回収率」が重要! 信頼性が有効回答数よりも高くなる理由
2008年5月16日 10:00
