有名サイト、かってに解析!
もしも、「えきねっと」を解析するなら(前半) [第27回]
一度でも使ったことのある人なら分かると思うが、このサイト、使い勝手がいいとは言いがたい
2011/7/14 9:00 アクセス解析/データ分析 | 解説/ノウハウ
受取窓口の確認ページへ
必要な箇所にチェックを入れて、[以上の内容で申込む→]ボタンを押して進んだのが、下の図9だ。
受取窓口についての注意書きが表示される。まだ予約確定直前というわけでもないのに、ここでわざわざ受取窓口の注意書きに同意させるの必要があるのだろうか? [同意して申込を続ける→]ボタンを押して、先へ進もう。下の図10が、申込受付ページになる。
ここから購入手続きになるようだ。おそらくシステム的にはこの時点で座席を確保しているからだと想像するが、「申込」と「購入」を区別しているのが、言葉使いとしてはわかりにくい。[購入手続きへ進む]ボタンを押して次へ進んだのが、下の図11だ。
最後の[以上の内容で購入する]をクリックすると、本当に購入してしまうので、購入決定まではやらなかったが、この流れからすると、いったん指定席の購入をしてから、乗車券の購入を別にするということになるようだ。次回は乗車券の購入からトライしてみることにする。
ユーザー視点から気になったポイント
最後に、今回の想定ユーザー視点でのチェックをまとめておこう。
- 列車の選択や、特急券、指定席券、乗車券の予約をいかに快適に行ってもらうかというのが、最大のテーマなのではないか?
- 列車の時刻検索は利用頻度が高そうだから、トップページの一番目立つ位置に検索枠を設けるなどしてもよいのではないだろうか。
- 会員登録を増やしたいなら、ユーザーの思考の中断を避けるために、まずログインさせるような流れの方がいい。
- ユーザーは機能をすぐ使いたい、あるいは結果をすぐ見たいのであって、ページの上部に注意書きがくどくど書いてあるのは非常に邪魔。
- このサイトにおけるアクションボタンの色を統一しないと、ボタンの存在と意味を直感的に理解することはまず無理だろう。
- 空席状況は、○や△、×といった表示になっていて、直感的に理解できる。
- 「申込」と「購入」を区別しているのが、言葉使いとしてはわかりにくい。
◇◇◇
さて、この連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集している。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
コメント
わざとですか?
なぜJR東日本のサイト内でJR東海・西日本の切符予約(のシミュレーション)をしているのだろう?? 何かを論じる前に、まずそこがおかしいという点に気付くべきでは?
記事をお読みいただ
記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事を含め、この連載は、
ユーザー視点でのシミュレーションです。
ふつうの人の視点で、ふつうの人が行動するように
Webサイトに訪れ、見て、使って、検証していただいています。
ふつうの人は、自分の乗りたい列車が
JR東日本か、JR東海か、JR西日本かなんて気にせずに、
検索して見つけたサイトで買えそうなら、
そこで切符を買おうとするのではないでしょうか。
Webリテラシーの低いユーザーさんも使う可能性の高い
公共交通機関のWebサイトであれば、
ユーザーさんが、サイト運営者の都合に配慮する必要なく、
スムーズに購買できるサイトであることが
望ましいのではないかと思います。
>
> ふつうの人は、自分の乗りたい列車が
> JR東日本か、JR東海か、JR西日本かなんて気にせずに、
> 検索して見つけたサイトで買えそうなら、
> そこで切符を買おうとするのではないでしょうか。
御社内での「ふつうの人」の定義が、普通ではないという件了解。これからもひとりよがりな記事を楽しみにしております。
編集長の安田です。
編集長の安田です。
記事冒頭に記載しているように、この記事は問題点を指摘するためのものではなく、
アクセス解析を中心としたサイト改善の際にどのような点に着目するかの例を示すためのものです。
その家庭でサイトの問題点を指摘することになる場合もあるため、
サイトや企業の関係者の方がご覧になって不愉快に感じられる点がある場合もあるかと存じます。
しかし、あくまでも記事の目的は揶揄したりあげつらったりすることではなく、
Web担当者さんに「なるほど、サイト改善のためにこういう点に気をつければいいのか」と
気づきを得てもらうことが目的ですので、ご理解くださいませ。
そもそも、記事で指摘しているサイトの使い勝手の問題点のほとんどは、
JR管轄の問題とは関係のないものですから、
一般的なサイト改善のヒントとしてとらえていただければ幸いです。
だったら、えきねっ
だったら、えきねっとじゃなくてもいいだろ。
「誰もが知っている
「
」というコンセプトですので、みなさんご存じの、よく使われているサイトを対象としています。はい。