もしも、「ユニクロ」を解析するなら(前半)[第37回]
誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
毎週木曜9時は「かってに解析!」。だれもが知っている有名サイトをかってに取り上げ、「もしもアクセス解析をするならば、どこに目をつけるか?」という視点で、サイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は「ユニクロ」を取り上げる。ユニクロを知らない人はいないだろう。世界中に展開しているカジュアル衣料品の生産販売会社だ(以下、本稿において、カギかっこ付きで「ユニクロ」と書くときは、会社名ではなくサイト名を指す。他のサイト、企業も同様)。
筆者は、衣料品業界の会社やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけでもない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
「ユニクロ」の閲覧シチュエーションを想定
今回のサイト利用シナリオは以下のとおりだ。ひとことで言うなら、オンラインでユニクロの商品を買うということ。非常に単純だ。
誰が | 新規訪問の個人ユーザー。実店舗で買い物したことはある |
---|---|
何の目的で | 男性用カジュアルシャツを買う |
「ユニクロ」をエキスパートレビュー!
まずは「ユニクロ」のオンラインショップへ行こう。ほとんどの人が、「Google」か「Yahoo! JAPAN」で検索するはずだ。どちらで検索しても、検索結果ページのトップには、「ユニクロ」が表示される(下の図1)。迷う人はいないだろう。
メインビジュアルは自動でスライド
トップページが表示されると、まず目に飛び込んでくるメインビジュアル(図1の赤枠部分)だが、右から左へ、8つの画面が高速でスライドのように動いており、視線が定まらない。
そのメインビジュアル部分にマウスカーソルを移動すると、メインビジュアル下のイメージが、3cmくらいにゅるっと押し下げられ、8つのイメージがあらわれる(下の図2の青枠で囲んだ部分)。
何が表示されたのか、よく見ると、メインビジュアル上で左右に高速スライドしているコンテンツがここに固定で並んでいることがわかる。
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