初代編集長ブログ―安田英久

GoogleアナリティクスにWMTの検索順位やCTRデータを統合――でもこれ意味あるの?

GAで、ウェブマスターツールのデータを統合して見られるようにするテストが進んでいます
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Web担のなかの人

今日は、グーグルの話題を。おなじみGoogleアナリティクスで、Googleウェブマスターツールのデータを統合して見られるようにするテストが進んでいますので、その状況の報告と、現状に対する感想を(記事の最後に、GAとWMTの最新情報もあります)。

グーグルは6月に「ウェブマスターツールのデータをGoogleアナリティクスに統合します」と発表していましたが、そのパイロットベータが開始されました。

Googleウェブマスターツールの[ウェブ上のサイト]>[検索クエリ]で確認できる、「検索結果ページに何位で何回表示され、どれくらいクリックされたか」の情報を、Googleアナリティクスでも確認できるようにするというものです。

Googleウェブマスターツールで確認できる、検索結果ページでの表示回数・順位・クリック数などのデータ
同じデータをGoogleアナリティクスの画面で確認できるようになった

今はまだ「パイロットベータ」として一部の人にしか公開されていない機能ですが、利用の流れを紹介します。

Googleウェブマスターツールに自分のサイトを登録していることが前提となる機能ですから、万が一まだ登録していない場合は、今すぐにウェブマスターツールにサイトを登録しておきましょう。

  1. 公式Google Analyticsブログの記事に書かれているパイロットベータの申し込みページからベータテストに申し込みます。

  2. 当選のメールが届いたら、Googleアナリティクスにログインして、新しいインターフェイスでサイトのレポートを表示すると、[トラフィック]の下に[検索エンジン最適化]というメニューができているはずです。このレポートを表示使用とすると、ウェブマスターツールとのデータ共有機能を促されるので、共有機能の設定のボタンをクリックします。

  3. Googleアナリティクスのプロファイルの設定画面が表示されます。「ウェブマスター ツール サイト」という項目の[編集]をクリックします。

  4. ウェブマスターツールの画面が表示されるので、ウェブマスターツールに登録済みのサイトから、Googleアナリティクスのプロファイルに対応するサイトを選んで[保存]をクリックします(確認が表示されますので[OK]をクリック)。

  5. Googleアナリティクスのプロファイルに戻り、ウェブマスターツールで選んだサイトが設定されているのを確認して[適用]ボタンをクリックします。

これでウェブマスターツールとのデータ共有が設定され、Googleアナリティクスで[検索エンジン最適化]の画面を確認できるようになります。

でもこの機能、ホントに必要?

さて、このデータ連携は、一見するとすごい機能に見えます。サイトにたどり着く前の検索結果ページにおける表示回数・順位・クリック率を、サイトにたどり着いたあとのGoogleアナリティクスのデータと併せて確認できるのですから。

しかし、残念ながら現状では、この機能には、私はさほど意味を感じませんでした。

たしかに同じGoogleアナリティクス(GA)のインターフェイスで、ウェブマスターツール(WMT)からのデータ、特にオーガニック検索結果関連の順位やCTRのデータを見られるのはいいのですが、ホントに「見られる」だけなんです。

GAに統合されるデータはWMTで見られるものの一部に過ぎず、細かい順位ごとのデータはまだ確認できません。また、WMTからのデータはGAのデータとは異なる管理がされているようで、WMTのデータにアドバンスセグメントを適用したり、WMTのデータを基準にしてアドバンスセグメントを作ったりすることもできません。

今のところはGAのデータ出力APIでこれらのデータを取得することもできないようです。

これなら、対応するWMTのレポートページへのリンクをGAの管理画面に載せてくれるほうが、完全なデータにアクセスできていいのではないでしょうか。

唯一のメリットは、WMTでは過去1か月分ほどしかデータを確認できないのに対して、GAではさらに過去に遡って確認できることでしょうか(それでも今のところは2011年3月31日からのデータしか見られませんでした)。

もちろん、まだベータテスト中であり、公式ブログの記事でも「これは最初のステップで、もっと多くのデータを Google アナリティクスでご確認いただけるようにしたいと思っています」と書かれていますから、今後さらに改善されていくことでしょう。

Googleアナリティクスは、アドバンスセグメントやカスタムレポート、さらにマルチファンネルなどの機能によって、「ざっくり平均ではなく、データを目的やユーザー層に応じて切り分けて分析し、アクションにつなげられるデータを得る」ためのツールとして進化してきています。ウェブマスターツールからのデータに関しても同様に、ただデータを表示するだけでなく、アクションにつなげられる形でGAに統合していってもらえるとうれしいですね。

ただ少なくとも今のところはわざわざ試す価値がある機能だとは思えないので、パイロットベータに申し込んでいない人は放置しておいていいのではないかと思います。

◇◇◇

ちなみに、GoogleアナリティクスにもGoogleウェブマスターツールにも、ソーシャルメディア関連の分析機能が追加されていますので、それぞれ紹介しておきましょう。

  • Googleウェブマスターツールには、「Google +1ボタン」の統計情報や、+1によって検索結果でのクリックがどう変わったのかなどの情報を見られるようになっています。確認するには、ウェブマスターツールにログインしてサイトを選び、[+1統計情報]メニューを選びます。

  • Googleアナリティクスでは、サイトに設置したFacebookの「いいね!」ボタンや、Twitterボタンの動作状況(「いいね!」を取り消したなど)を解析するソーシャル行動解析機能が追加されています。データを取得するにはソーシャルインタラクションのトラッキングコードを、サイトのGoogleアナリティクスコードに追加する必要があります。解析結果は、Googleアナリティクスの新インターフェイスの[ユーザー]>[ソーシャル]に表示されます。

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