Web解析のためのKPI大全
カート開始対精算開始比
カート開始対精算開始比
「カートに追加」ボタンと「精算開始」ボタンのクリック傾向の違いは、ごく簡単でわかりやすい比によって表現される。
- 定義
カート開始率と精算開始率が計算できるという前提で、
{精算プロセスに乗った訪問の数}÷{ショッピングカートを利用開始した訪問の数}={カート開始対精算開始比}
この値が1.0に近いほど、カート開始から精算開始に移行するプロセスに関しては、最良の取り組みをしていることになる。これはプロセスをもう1ステップ追加して計測するカート完了率(カート開始と精算完了の比)とも似ている。
- 表現形式
このKPIは、ショッピングプロセス改善行動に対する評価のためには、カートと精算、開始と完了それぞれの情報とあわせて用いるべきである。別の指標との誤解を招かぬよう、KPIレポートを見る人には、指標の意味するところについて、十分な説明が必要だ。手法上「比」という形をとるが、簡単に「1.00に近いほどよく、1.00が最良。変化を見逃すな。」と説明してしまってもいいと思う。
- 想定される結果
単価の高い商品を売るサイトでは、比は0に近づき、単価が低く、商品を探しながら違うものにも手を出してしまうようなサイトでは、比は1に近づく。
- 行動
繰り返すが、カートと精算のパフォーマンスを監視するために用いられれば、この指標はシンプルながら示唆深いものとなる。ショッピングカートのユーザビリティ(使いやすさ)に注目するなら、この値を10%上昇させるのを目指し、どのようなボタン、言葉、配置が、ユーザーに精算ボタンを押しやすくさせるのかを発見しよう。
レート・比率のKPI 全17個
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