リンクベイト作成の簡潔なガイド
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。
リンクを獲得したいけど、そもそもリンクしてもらえるコンテンツをどうやって作ればいいかわからない? そんな人に、すてきなリンクベイト(リンクを呼び込む餌)を作る私なりの手順をご紹介しよう。
1 狙うニッチ市場を明確にする
まずは競合サイトのリンクを観察する。
ライバルのリンクよりおいしい餌を撒こう。
これはSEOの基本手順なので、あなたがSEOに携わっているなら、すでに完了しているべき事項だ。とはいえ、競合サイトが獲得しているリンクをいま一度見直そう。
リンクする価値のあることが何かあったのだろうか? より深い階層のページも調べよう。これらのページの何に対してリンクが張られているのだろうか? この作業を通じて、どのようなニッチ市場が自分の分野に興味をもっているのかが見えてくるはずだ。
2 方向を定める。
競合サイトが獲得しているリンクを調べれば、そこにどんなブログやウェブサイトがリンクを張ったかがわかる。
彼らはどんないきさつで何にリンクを張ったのだろうか? ほかのどんなものにリンクを張ろうとするだろう? 自分のサイトに何があればリンクを張ってくれるのか? つまり、自分のサイトに何を付け加えればいいのだろう?
ところで、リンクを張ってくれる相手にそれを尋ねたことがあるだろうか? 当然、狙うブロガーやウェブサイトのすべてから回答を得られるわけでない。でも、建設的な答えをくれる相手は、新たなコンテンツを作り始めるより先に、そのコンテンツに興味を持ってくれることだろう。コンテンツに強い関心を持ってくれる人は、大いに力になるはずだ。
3 コンテンツを作る。
この点で私が話せることは多くない。先ほど挙げた質問の答えになるものを作るだけだ。インフォグラフィックが効くのならば、それを作る。フォトエッセイならば、カメラを持ち出す。写真の腕に自信がなければ、フリーランスの写真家にやってもらおう。
4 コンテンツを宣伝する。
すでにやり取りのあるブロガーから始めよう。先に述べたように、コンテンツの方向を定めるのを助けてくれて、すでに関心を持ってくれている層だ。
伝える際は、もらった提案のどの部分をコンテンツに取り入れたかを、必ず明示しよう。そうすることで、彼らは自分のすばらしい影響力を自慢できる。現実とはそういうものだ――リンクを張ってもらうには、相手の自尊心をくすぐるのが一番、というわけ。
質問に答えてくれた人からリンクをいくつかもらえたら、次はほかのブロガーやウェブサイトに取りかかる。「このコンテンツが今話題になりかけているんだけど
」と持ちかけよう。コンテンツに興味をもっている人がすでにいることを示せるなら、そこに加わりたいという願望が、ほかの人の間に生まれる。つまるところ、誰だって置いてきぼりにされたくないのだから。
私自身の経験では、依頼があからさまでない方が結果はいい。つまり、「あなたやあなたの読者なら、これを気に入るのではないかと思って
」と伝える方が、バカ正直に「リンクしてほしい」と依頼するよりも効果的だ。自分のためにお願いしているのではなく、あなたのためになるんですよ、とほのめかす方がうまくいくと、私は考えている。
ここまではすべてやった。次は何?
たとえばターゲット分野が「テント」だとしよう。競合サイトの成功を基にしたリンクベイトは作った。しかし、筋金入りのキャンプ好きなブロガー以外にも、テントを使う人はたくさんいる。では、そんな人たちを狙うにはどうすればいいのだろう?
ところで、景気後退のおかげでさまざまな市場でキャンプ熱が再燃し始めている。だとすると、キャンプに夢中というほどでもない女性を狙うのもありだろう。そうした女性層がリンクするのは何に対してだろう? いろいろあるだろうが、たとえば、オンラインには編み物をする人たちのコミュニティーがあり、偶然にも社内に編み物好きの従業員がいたとしよう(これは使えるよね?)。それなら、テントなどキャンプ関連のものをかたどった編み物の型紙を作ったらどうだろう。
何にするにせよ、注目を集めるだけの面白さと、紹介に値する有用性があることだけは確認しよう。
ただし要注意。この時点では、編み物好きがそのようなコンテンツにリンクを張ってくれるかは、わからない。
うまく行かないコンテンツの作成と宣伝などに時間を費やしたくはないものだ。編み物ブロガーが外部の情報源にリンクを張っていることを確認しよう。編み物サイトに外部情報源からのコンテンツがあることを確かめよう。
「良い」だけでなく「リンクしたくなる」を
大切なのは、狙ったニッチ市場が気に入ってくれるだけではなく、リンクしてくれるものを作るように心がけることだ。
最終的にはそれがすべてなのだから。
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