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③ リサーチが必要

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③ リサーチが必要

強力なSEOにはリサーチが不可欠だ。検索順位、リンク、サイトの所有者、今後のリンク獲得の可能性などたくさんの項目をリサーチする必要がある。インターネットは本来リサーチやデータ収集に向いているけれど、グーグルを効果的に活用したり、おかしなことをしているウェブマスターを追跡したりするためには、身につけたSEOの技を活用しなければならないこともある。

かつて、ソーシャルメディアのプロフィールからその個人を特定する方法を議論したQ&Aのあと、DistilledのスタッフとSEOmozのスタッフとの間で交わした電子メールでのやり取りには背筋が寒くなりそうだった。Diggの簡単なプロフィールから収集できるデータの量は驚くほどだ。数分もかからずに、その人物の本名、家族、妻の名前、住所、電話番号が入手できた。だから、この次に何かを「匿名で」投稿しようと思ったら、その前にじっくりと考えたほうがいい!

SEO用とっておきヒント最近僕は、画像をテーマに調べていて、画像に直リンクしている人を突きとめるじつにいいやり方を見つけた。グーグルの画像検索で「imagesite:」コマンドを使えばいいだけなんだ。「imagesite:seomoz.org -site:seomoz.org」という風に打ち込んでみよう(グーグルの画像検索じゃなきゃだめだよ!)

グーグルの画像検索で「imagesite:」コマンドを使えばいい

こういったサイトのリストは、リンクを獲得できる場所のリストとして活用するのがといいと思う(このimagesiteを使った検索クエリに関しては、ミュンヘンで開かれたカンファレンス「A4uexpo」で出会ったアンドレ・アルパー氏に感謝したい)。

出会い系サイトでうまくやるためのヒントさまざまなサイトへのサインアップで同じ写真を使うことはよくある。そこで、TinEyeのようなサービスを使って、お相手になるかもしれない人物のプロフィールにある写真について、画像からリバース検索をかけよう。ソーシャルメディアのプロフィールに書くことと、個人ブログに書くことは、まったく違っているものなのだ!

④ 新鮮さを保つ

「新鮮なコンテンツ」が検索順位を上げるのに役立つという考え方は、ランドが最近迷信の1つとして取り上げていたし、僕もこれが大きな重みを持つとはまったく考えていない。とはいえ、フレッシュなクエリのためにはフレッシュなデータが不可欠だ。

ランドは最近、ツイッターのURLが、QDF(Query Deserves Freshness:話題の新鮮さ優先の検索)スタイルのクエリでの検索順位獲得にどれほど役立つかについて語っている。たしかに、QDFはたくさんの人が見過ごしているSEO領域の1つだ。

SEO用とっておきヒントまず自分の業界ではどんなクエリがQDFアルゴリズムを始動させるのかを考えるよう。そのクエリは追いかける価値があるだろうか? 君のサイトはコンテンツを迅速に掲載できる仕組みになっているか? コンテンツチームはコンテンツを迅速に掲載できる態勢になっているか?

僕が最近話をしたSEO関係者の中には、QDFのようなものがあることすらいまだに知らない人もいた。だから、この業界にいる以上、これを最大限に活用し、ランドが論じているように、君のURLに関するツイッターについて考えよう。QDFに関するビギナー向けのいい動画を紹介しておく(古いものだがよくできているんだ)。

出会い系サイトでうまくやるためのヒントプロフィールを最新の状態に保つことは出会いのチャンスを高める。登録日が2年前だったり、最終のログイン日が1か月以上前だったりすると、まず興味をもってはもらえないだろう。だから常に最新のものに更新していくように心がけよう。また、OKCupidのようなサイトの順位付けアルゴリズムには、古いままのプロフィールよりフレッシュなプロフィールを優先する部分があると僕は思う。

ウィル・スミス

⑤ 1にテスト、2にテスト、3、4がなくて5にテスト

オンラインで成功するにはテストすることが非常に重要だ。プロセスの変更をテストするにしろ、Google Website オプティマイザーを使った多変量変数テストを実施するにしろ、テストを続けることが大切だ。Conversion Rate Expertsのカール・ブランクス氏は、ミュンヘンのa4uexpoですばらしいプレゼンを行い、大々的に変更してテストする方が小さな変更の繰り返しよりずっと有効になる理由を明確に証明した。残念ながらそのスライドへリンクを張ることはできないが、カール氏がこれについての記事を書くだろうから、しばらく気をつけていてほしい。

SEO用とっておきヒントWebサイトの最適化テストをセグメント化しよう。テストを区分する方法についてはウィルが記事を書いている。チェックしておこう。

Web担編注:リンク先の記事では、A/Bテストのセグメント化として、次のようなものを示している。

  • 新規ユーザーとリピート訪問ユーザーで分ける
  • トラフィックソース(オーガニック検索/リスティング広告/参照サイト)で分ける
  • 特定のページやコンバージョン経路内のどれかのページを訪問したことがあるかどうかで分ける

これらのために、次の点に注意するように示している。

  • Google AnalyticsでGWOの変数を返すutmx関数を使って、GWOの変数をトラッキングする。
  • メインプロファイルを汚染しないようにする。
  • 結果の出力を分析する

出会い系サイトでうまくやるためのヒントプロフィールの写真はどれを選べばいちばんお相手を獲得できるか、My Best Face機能を使ってテストしよう。どのプロフィール画像がより自分に合っているのかわかる。データの詳細がきれいな図で表示され、自分の画像が最も効果を発揮する対象層を示してくれる。これは、出会い系サイト版のコンバージョン率最適化(CRO)のようなものだ!

筆者のトム・クリッチローは、英Distilledの検索ヘッドであり、データ忍者であり、本物の忍者になりたがっている数学ギーク。SEOに夢中になっていて、それ以外のことにはほとんど時間を費やしていない。

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