SEO上位表示難易度チェックツール登場 など10記事(海外&国内SEO情報)
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- アンカーテキストの自然なバリエーションのそろえ方
(WebmasterWorld)アンカーテキスト(リンクテキスト)は、バリエーションがあったほうが自然であり、検索エンジンが評価すると言われる。つまり、特定のアンカーテキストによるリンクが被リンクの大半を占めるのは不自然だということだ。では、どのようなバリエーションのアンカーテキストをそろえたら自然に映り評価が高まるのだろうか?
そうした質問に、WebmasterWorldのフォーラム管理者であるtedsterは次のようにコメントしている。
リンクが自分で張ったリンクだけなら、それはつまり、誰も自然にはリンクしていないということになる。それは好ましいことではない。私だったら、そこでアンカーテキストをどうこうするよりも、まずは自然な被リンクを獲得するところから始めるだろう。
リンクは自然に張られるから「自然なリンク」なのであって、「自然なリンクにみえるバリエーション」をうまく模倣するのは難しい。(他のサイトからリンクが張られたら)そのアンカーテキストのままにしておいたほうがいい。
競合サイトのアンカーテキストをチェックして、自分の業界では自然なバリエーションがどんなふうになっているかを調べてみるといいだろう。グーグルはウェブ全体を統計的に計算しているのではなく、個々のマーケットに分類して分析しているのは間違いないはずだ。
- 内部リンクのnofollowなんて無意味だよ byマット・カッツ
(Google Webmaster Central on YouTube)内部リンクにnofollow属性を付けるのは悪影響があるのか、それとも役に立つのか? これまで見解が何度か変わっているけれども、最新の考えを聞かせてほしい。以前は、「PageRankスカルプティング」という手法があった。内部リンクにrel="nofollow"を付けることでそのリンク先にPageRankが流れるのを止め、結果として同ページ内の他のリンクが渡すリンクジュースを増やすというものだ。しかし、現在はこの手法は意味がないとされている。
こうした内部リンクに対するnofollow属性の使い方に関する質問に、グーグルのマット・カッツ氏が回答した。
僕だったら内部リンクにnofollowは使わない。PageRankはリンクを通ってサイト内のページに流れるんだ。nofollowを付けたらリンクの集合から抜け落ちてしまってPageRankが流れなくなる。PageRankがサイト内を自然に流れなくなる代わりに突然消滅したようになってしまう。少なくとも自分のサイト内ではほぼ常にnofollowを付けずにPageRankが流れるようにしておくよ。
ただし、ごく限られた状況で、特定のページをクロールしてほしくない場合がある。たとえばログインページだ。Googlebotが来ても何もないからね。だけどそういうケースでも、ログインページが検索結果に出てもほとんどの場合マイナスなことは起きない。プライバシーポリシーページや会社案内のページもマイナスになることはない。
絶対にと言っていいくらい、内部リンクにnofollowは付けなくていい。PageRankを流れるままにしておいたほうがいいんだ。サイトの構造を変えたいんだったら、ルートページから少ないリンク数で行けるようにしたりページ内のリンクの数を少なくしたりすれば、よりたくさんPageRankが流れる。だけどnofollowは使わないね。いいことより悪いことのほうが多いと思うよ。
ちなみにこのビデオを観た元Google社員のヴァネッサ・フォックスさんはマット・カッツ氏あてに次のようにツイートしている。
だけど、「カートに追加する」「登録」「ログイン」「編集」「コメント」のようなリンクにnofollowを付ければ、クローリングの効率を上げるのに役だちませんか?
- httpからhttpsへ変更すると順位が下がる
(Google Webmaster Central Help)Google Webmaster Centralの公式ヘルプフォーラムで、グーグル社員のジョン・ミューラー氏が通常のhttpページをhttps(SSL)へ変更したときに起こりうる現象を次のように説明した。
サイトへのアクセス手段をhttpからhttpsに変更した場合、検索エンジンがすべてのページを再度発見して内容を理解しなおさないといけないから、その影響は非常に広範囲に及ぶ。
結果として、クロールと再インデックスの動きが落ち着くまで検索順位が大きく動くことがありうるし、そういうことがときどき実際に起こっている。元に戻るまで時間をあげたほうがいい(そしてその間にコンテンツ作りに励むといい)。
ちなみに、httpのページとhttpsのページは別のページだとみなされるので、httpのページが得ていた被リンクは、自動的にはhttpsのページには引き継がれないことに注意してほしい。この場合は、httpへのアクセスをすべてhttpsに301リダイレクトする必要がある。
- Bingがますますグーグルに似てきた
(Bing Webmaster Center Blog)Bingは、ウェブマスター向けブログでSEOに関する情報を定期的に公開している。最新のエントリから、筆者が興味をもったTIPSを2つ紹介する。
ページの表示時間
Bingはウェブページの表示時間を考慮しているそうだ。ページの表示に時間がかかるとロボットのクロールに支障が出るかもしれず、結果としてランキングに悪影響を及ぼすことがあるらしい。またユーザーにとっても遅いサイトはマイナスであるとも考えている。地域ターゲット
特定の国を対象にしたサイトを運用するときは、サーバーを物理的にその国に置くことを推奨している。またその国に割り当てられたccTLD(国別コードトップレベルドメイン名)を利用することも有利に働くらしい。
なぜこの2つが筆者の興味をひいたかというと、ともに初めて聞いたことであり、しかもグーグルがすでに同様の扱いをしているからだ。SEOmozのランド・フィッシュキン氏がグーグルとBingの順位決定に与える要因の相関性を比較した調査を踏まえて、「Bingがグーグルに近づいてきている」とコメントしているが、まさしくそのような感じである。
- H2タグの最適な数とは?
(High Rankings Forum)High Rankingsフォーラムに次のような質問の投稿があった。
h2タグの最小の数・最大の数・平均的な数はどのくらいですか?
フォーラム管理者のジル・ウェイレンさんが次のように回答した。
中見出しや小見出しはいくつでも使って大丈夫です。
それはSEOの問題ではなくて、W3C標準に従いたいなら文章構造の問題です。検索エンジンは文法が100点か0点かなんて気にしないので、スパムっぽくなることを心配することはありません。
検索エンジンのためではなく、読み手にとって適切に見出しとしての役割を果たす形でhタグを使いなさい、ということである。
ちなみに筆者がこのスレッドをツイートしたら、h2タグを13個記述してペナルティを受けた経験があると言った人がいた。細かな状況はわからないが、そのペナルティの原因が、h2の数ではなく他の要因にあった可能性もあるので何とも言えない。
今週は、SEO Japanの掲載記事からのピックアップはお休みです。
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