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国別サイトでのSEOの手引き - ウェブサイトの国際化

海外向けコンテンツがある場合、SEO担当者としてどうすべきだろう?
イメージ画像:Webサイトの国際化

今あるようなURLの構造は、国際化という問題を構成する1つの要素だったはずだ。しかし、TLD(トップレベルドメイン名、「.com」「.info」「.org」などのドメイン名の最後の部品)は、インターネットの進化と利用拡大にともなって、Webサイトの内容を判断するのにほとんど役に立たなくなった(例外は、「.gov」や「.edu」のような取得制限のあるTLDと、一部のccTLDつまり国別コードTLDだ)。

理屈から言うと、「.com」は企業、「.org」は非営利団体だけが使用することになっている。だが、実際は明らかにそうなっていない。ccTLDを乱用して短いドメイン名を作る現在の風潮(たとえば、「Bit.ly」はリビアと何の関係もない)を考え合わせると、TLDの意味するものが、Webサイトを分類する基準としてあまり価値を持たなくなっていることは容易にわかるだろう。

では、海外向けコンテンツがある場合、検索エンジンに優しいWebサイトを作りたければ、SEO担当者としてどうすべきだろう? 君の内なるSEO科学者を召喚する心構えはできているかな。状況に応じて、3通りのまったく異なる選択肢からどれかを選ぶことになるんだ。

SEOの手引き:Webサイトの国際化

課題以下の選択肢を比較検討し、自分の組織に最適なものを選ぶ。

サブドメイン
uk.example.com/

大々的に国際展開することを社内から期待されているWebサイトに格好の選択肢。

長所
  • ルートドメイン名が得ている評価(ドメイン名の信頼性、ドメイン名の知名度)をある程度引き継げる。
  • なじみのあるサイトの国別バージョンであることが、ユーザーに容易に伝わる。
  • 各サブドメインは、当該国のIPアドレスを持つサーバーでホスティングできる。
短所
  • ルートドメイン名が得ている評価の一部は維持できるが、実のところ失う部分も大きい。
  • リンクミスの危険性が高い。リンクしてくれる人の多くは、習慣から「www」で始まるURLにリンクする。

ccTLD
www.example.co.uk/

本国との結びつきが強く、海外向けのバージョンとは大幅に異なるWebサイトに格好の選択肢。

長所
  • ユーザーから見て非常に明白で直観的だ。
  • 正しくリンクしてもらえる可能性が高い。
  • 国別のIPアドレスで各ドメイン名をホスティングしてもらえる。各国の検索エンジンで検索順位を獲得するにはこれが不可欠な場合もある。
短所
  • 海外バージョンとドメイン名がまったく異なるので、被リンクのメリットを一切共有できない。

サブディレクトリ
「www.example.com/uk/」または「www.example.com/en-gb/

すでに確固たる地位を確立しており、新たな国際市場への進出を目指すWebサイトに格好の選択肢(「en-gb」が何かについては、後述「meta情報による言語指定」の項を参照)。

長所
  • サイトのどのバージョンに張られたリンクであれ、すべてがドメイン名の強化に役立つ。「上げ潮はすべての船を持ち上げる」という状況だ。
  • この形式は、「www.example.com」という標準的なURLの記述ルールに従っているので、リンクのミスが少ない。
短所
  • 僕の経験上、この形式は各国固有の検索エンジンであまりいい順位を取れない。
  • サイトのccTLD(例:「.co.uk」)バージョンを探しているユーザーにとっては紛らわしい可能性がある。
  • 国別のサイトを、適切なIPアドレスを持つ国別のサーバーでホスティングすることができない。

その他の考慮事項

Google ウェブマスターツール

グーグルは、国際化という問題の扱いにくさを少しばかり緩和するサービスを提供している。Googleウェブマスターツールに登録してWebサイトを確認すれば、Webサイトの対象地域を絞り込むことができる。以下を参照。

Google ウェブマスターツール
.jpなどの国別ドメイン名でサイトを運営しているサイトでは、この設定を変更できない場合もある。

これが、すべてのccTLDでうまくいくわけじゃあないが、君の国で利用可能なら、この設定を変更してみると役に立つだろう。

ただし、SEOでよくある話だが、この設定は検索エンジンへのヒントに過ぎない。これさえすれば他の国際化の取り組みをしなくていいわけではないってことは、心に留めておいてほしい。

言語

言語は、検索エンジンがコンテンツをどうとらえ何位に順位付けするかという点で、きわめて重要な判断材料になる。似たような言語(アメリカ英語とイギリス英語)でこの処理がうまくいかず、コンテンツの重複問題を招くことが実に多い。こうした事態を避けるには、どの言語圏のユーザーがターゲットであるかが検索エンジンにはっきりわかるようにしてやらなければならない。そのために、前述のURLの記述ルールと、以下に述べる戦略のどれかを組み合わせよう。

IPアドレス

サーバーのIPアドレスによって、各国の検索エンジンで大きな違いが生じる。サイトの規模が小規模または中規模の場合、主要な対象ユーザーがいる国でホスティングされているサーバーを使うことを最優先にしよう。

meta情報による言語指定

meta contentタグを使うと、検索エンジンが対象言語を把握しやすくなる。また、対象言語を使う国のうちでどの国をターゲットなのかもはっきりさせやすい。たとえば、イギリス英語を対象とするなら、以下のように表示する。

<meta http-equiv="content-language" content="en-gb">

アメリカ英語ならこうだ。

<meta http-equiv="content-language" content="en-us">

マイクロソフトの「Internet Explorer Developer Center」に言語コードの全リストが掲載されている。

対象国でホスティングされているWebサイトからのリンク

これがSEOで役に立つかどうかについては、議論が続いている。これがローカル検索(国ではなく都市を考えてほしい)に役立つのは実際に目にしているけれど、国際的な検索で役立つことを示す説得力のある証拠を見たことはない。それでも、優先順位は低いけれども、取るべき戦略としてあえて勧めたい。関連性のあるリンクが増えるのは、どんな場合でも望ましいことだ。

こんな選択肢を全部検討するのは面倒なんだが、どうすればいい?

まず、転職を考えよう。政治家なんかどうだい? それがいやなら、こんな風にやってみたらどうだろう。

  • サブディレクトリ方式を採用する(例:www.exmaple.com/en-us/my-page/ )。
  • Googleウェブマスターツールを使って国別トップページを確認する。
  • 国別トップページをそれぞれの国に割り当てる。
  • 最初に表示するページは1つにして、IPアドレスに基づいてユーザーを自動的にリダイレクトする(多くのサイトでは最初のページは英語だが、もちろんほかの場合もある)。
  • すべてのページのトップに、他言語バージョンのサイトへのリンクを加える(国旗の画像を使うサイトが多い)。
  • 該当するすべてのページで、meta情報で言語を指定する。

これがどんなときにも最善というわけではないが、たいていの場合は満足すべき成果はあるだろう(そう思うだろ?)。

参照記事

海外向けSEO戦略(国際化SEO)に関してよくある質問

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