SEOの手引き：ドメイン移転の正しい手順

ドメイン名の移転は、検索順位に相当な悪影響を及ぼすことがある。というのも、主要な検索エンジンが順位を決定するのに使用している指標には、ドメイン名レベルのものととページレベルのものがあるからだ。このことを知っていようといまいと、新規ドメイン名への移転を決めたとき、ウェブマスターはドメイン名レベルの指標を0にリセットしてしまうことになる。幸い、こうしたドメイン名移転の影響を最小限に抑え、多くの場合は影響がほとんど出ないようにできる手順がある。

SEOの手引き：ドメイン名移転の正しい手順

課題すべてのページを1つのドメイン名からまったく別のドメイン名にリダイレクトする。

結果の具体例「www.example-old-site.com/」とそこに登録されているすべてのページを、「www.example-new-site.com/」、およびそのドメイン名上の対応ページにリダイレクトする。

1. 旧ドメイン名のXMLサイトマップを作成する。

2. 新ドメイン名用に、コンテンツ（問い合わせ先情報、企業概要、将来の計画の目安など）やリンクする価値があるものを作る（リンク構築の取り組みは早めに開始すべきだ）。

3. 新ドメイン名の設定を済ませ、アクセスできるようにする。

4. 旧ドメイン名と新ドメイン名をグーグルのウェブマスターツールに登録し、確認する。

5. 旧ドメイン名用に、新しいドメイン名への訪問を促すオリジナルの404エラーページを作る。

6. テスト環境で、旧ドメイン名から新ドメイン名へのリダイレクトをテストする。1対1のリダイレクト（www.example-old-site.com/category/sexy-mustaches.html から www.example-new-site.com/category/sexy-mustaches.html へ）が理想的だ。

7. 旧ドメイン名から新ドメイン名への301リダイレクトを設定する。

8. 旧ドメイン名のサイトマップをグーグルやBingに送信する。送信用ページはグーグルのウェブマスターツールや「Bing Webmaster Center」の中にある（こうすることで、検索エンジンが古いURLをクロールし、301リダイレクトになっていることを確認して、それに応じてインデックスを変更してくれる）。

9. グーグルウェブマスターツールの「アドレスの変更」フォームに必要事項をすべて入力する。

10. 新ドメイン名のサイトマップを作成し、検索エンジンに送信する（これによって、旧ドメイン名に存在しなかった新しいURLを知らせることができる）。

11. グーグルウェブマスターツールがアップデートされるのを待ち、「診断」でエラーが指摘されたら、それを修正する。

12. 各検索エンジンの検索結果をチェックして、新ドメイン名がちゃんとインデックス化されていることを確認する。

13. 喜びのダンスを踊ろう！

注：301リダイレクトを有効に機能させ続けるには、その間ずっと旧ドメイン名を保持してリダイレクト指定をし続ける必要がある。