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アンカーテキストを最適化したサイト内リンクが検索順位にどう影響するか実験してみた

サイト内リンクは使い方によって効果が出なかったりペナルティ対象となったりする。
アンカーテキストを最適化したサイト内リンクが検索順位にどう影響するか実験してみた

僕らはつい最近、サイト内リンクとアンカーテキストに関するテストを実施し、興味深い結論に達した(100%立証されたわけではないにせよ)。

断っておくが、SEOのテストというのは、制御された環境下で実施したものであれ本物のサイトで実施したものであれ、定量的に示すことが難しく、実務的にも理論的にも適正な批評を受けなければならない。それでも、以下で述べる研究成果にはかなり自信がある。

注:以下にあげる項目は、主としてグーグルに当てはまる(グーグルに限られるケースもある)。ヤフーやMSN/Liveでも同じ結果が得られると断言できるだけの十分なデータや経験は得ていない。

  1. サイト内アンカーテキストはトップページにほとんど影響しない

    たとえば、SEOmozのWeb 2.0 Awardsのようなページに「Web 2.0」というアンカーテキストを使ってリンクすると、プラスの効果が若干あるようだ。ところが、「SEO」というアンカーテキストを使ってSEOmozのトップページにリンクしても、同じ効果は得られない。

    自分のトップページへのサイト内リンクのアンカーテキストに、「トップページ」や「ホーム」ではなく、「ニューヨークのアパート」や「アンティークのライフル」などと書くような最適化に多くの時間を費やしている人たちは、リンクのアンカーテキストを変更するとランキングにマイナスの影響が出るかどうかテストしてみるといい。僕の(いくつかのサイトでの)経験から言うと、答はノーだ。

  2. 過剰なサイト内アンカーテキストや操作は、グーグルの自動ペナルティの対象になり得る

    僕は最近、グーグルのペナルティと二度目の対決を果たした。このペナルティはどうやら、「最適化された」(とはつまり「アンカーテキストにキーワードを詰め込んでいる」ということだが)リンクを用いたサイト内リンクをやりすぎた場合、そういったサイトを罰するもののようだ。そのリンク(どちらのケースもサイトの全ページのフッタにあった)を全部消したら、次にグーグルがクロールした時に順位が元に戻った。これは完全に自動化されたフィルタの存在を示唆するものだ(再審査請求の必要な手作業のペナルティではないということ)。

  3. あるページへのサイト内リンクが一定量を超えると、それ以上追加しても、アンカーテキストの価値は必ずしも生まれなくなる

    多くの重要なページからサイト内リンクを加えると、確かに検索順位は上がる。しかし、最初の数個(サイトのサイズによっては最初の数十個)を越えると、この手のリンクが最適化されたアンカーテキストを含むかどうかは影響しなくなるようだ。多分、1つのサイトからサイト内部に流れるアンカーテキストの価値には限度があるのだろう(または、外部サイトに流れる価値も同様のようで、これはサイトワイドリンクの価値が低いことの説明になるかもしれない)。あるいは、最適化されたサイト内アンカーテキストが一定数を超えると、グーグルはそこから先を無視するのかもしれない。

    理由はどうあれ、僕がこれから推奨したいのは、リンクジュースの流れを良くするために、最適化したリンクをサイト内に張ることだ。しかし、必ずしもアンカーテキストにこだわる必要はない(少なくとも、こだわる理由となるデータを僕が見つけるまでは)。

    とはいえ、こうした発見があったからといって、僕が勧めてきたサイト内リンク戦略をすべて放棄するわけじゃない。ユーザビリティやキーワードカニバリゼーションを考慮したり、サイト開設時の検索順位を押し上げたりするために、適切なアンカーテキストを含むサイト内リンクはやはり重要だ。ここで言いたいのは、そういったことをサイト全体でやったり(あるいはやたらと多くのページからリンクを流し込んだり)することは、この先出会うであろう多くの顧客に対して、SEO戦術の「推奨リスト」からは外れるということだ。

君がテスト環境や実際のサイトで経験したこととか、こうした現象の理由として正しいと思えるような推察があれば、ぜひ聞かせてほしい。いつも言っているように、自分で実際にテストしてみて、最高の結果が得られたことをサイトに適用するのがお勧めだ。

ところで、SEOの実験に関心がある人には、僕がその手順を書いた昔の記事、これこれがお薦めだ。

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