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SEO向けのWebサイト情報アーキテクチャを書類キャビネット方式でスムーズに理解しよう

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Scary SEOで先週、デーブ・スナイダー氏が情報環境設計について、とても充実したプレゼンを行った。これは、情報アーキテクチャ(IA)とも呼ばれている。ダンカン・モリス氏もごく最近、SEOmozで情報/サイトアーキテクチャについて書いていた。2人の考えを理解する一方で、僕は自分自身が情報/サイトアーキテクチャについて説明するときによく使うたとえを、どうしても紹介したくなった。書類キャビネットの整理法を例にした説明だ。

インターネットに慣れた人もそうでない人も、どうすればサイトの情報をユーザーと検索エンジンの両方にわかるように論理的に構築できるかで頭を悩ますことは多いと思うんだ。だけど、複雑なサイトアーキテクチャでも、誰もがよく知っているものにたとえれば、簡単にわかるようになるものなのさ。

まず、普通の書類キャビネットがどうなっているかを見てみよう。キャビネットには引き出しがあり、その引出しの中にはフォルダーがある。さらに、フォルダーの中にはファイルがあり、ファイルの中にドキュメントがある。

図:普通の書類キャビネット

ここのドキュメントはそれぞれ1部ずつしかなく、決まった場所に保管されている。そのドキュメントに到達するための方法もはっきりしているね。

たとえば、Amalgamated Glove & Spatというクライアントに宛てた2008年1月の請求書を探すとしよう。キャビネットに行って、たぶん、「顧客関係書類」と書かれた引き出しを開け、Amalgamated Glove & Spatのフォルダーを見つけ、請求書のファイルを開ける。書類をめくって、探している2008年1月の請求書を探す。繰り返しておくが、この請求書は1枚しかなく、ここでしか見つからない。

さて、細かな部分に入る前に、書類キャビネットの情報アーキテクチャとWebサイトの情報アーキテクチャをざっと比較しておきたい。Craigslistを例に使おう。ここでは、ページデザインやナビゲーションはとりあえず忘れてほしい。必要なのは情報アーキテクチャだけだ。

整理するファイリングの
カテゴリ
→サイトでの考え方
キャビネット→ドメイン名
例:seattle.craigslist.com
引きだし→メインカテゴリ
例:住宅
フォルダー→サブカテゴリ
例:賃貸アパート
ファイル→サブサブカテゴリ
例:2ベッドルーム
ドキュメント→各ページや情報
例:キャピタルヒルにある2ベッドルームの
ロフト付きアパート

このような情報アーキテクチャができていれば、訪問者は、それぞれのアイテムやコンテンツを簡単に見つけることができる。これが、増加する一方の情報を整理する方法であり、サイト全体をうまくナビゲーションする方法というわけだ。これは、誰でも知っていることだね。SEOの視点から見ても、これは優れたアーキテクチャだよ。階層が浅くて、クロールしやすくできている。それぞれのコンテンツやアイテムが書類キャビネットの中のドキュメントに当たるんだということを忘れなければ、同じコンテンツを複数作成して重複コンテンツ問題を起こすことはないだろう。

この基本的な書類キャビネット方式を、もっと複雑なIAの問題でどう生かすことができるかを簡単に見てみよう。

サブドメイン名

サブドメイン名は、1つの大きな部屋の中にある、いくつかに分かれた書類キャビネットとして考えるべきだ。アーキテクチャは同じかもしれないけれど、コンテンツは同じであってはいけない。

もっと重要なことがある。何かを探しているときに、あるキャビネットを見るように言われたとしたら、そう指示した人は、室内にある他のキャビネットではなく、そのキャビネットだけをオーソリティ(信頼度)の高い情報源だと考えているということだ。どうしてこれが重要なのかって? こう考えれば、サブドメイン名に対して張られたリンク(つまり、支持票だったり紹介だったりするよね)は、登録単位ドメイン名(たとえば、*.craigslist.com。「*」にはさまざまなサブドメイン名が入る)内の他のサブドメイン名にはリンクジュースを渡さないってことを、記憶に留めておきやすいんじゃないかな。

これらのキャビネットやコンテンツ、そして、それぞれのオーソリティにはまったく関連がないから、互いに調和が取れているとは考えられないかしれない。だからこそ、ほとんどの場合は、きちんと整理できた大きな書類キャビネット(「www」で始まるドメイン名とかね)を1つだけ置くのがベストなんだ。いくつものキャビネットに分かれていると、ユーザーや検索ロボットが探しているものを見つけにくくなってしまう可能性がある。

リダイレクト

僕がこれまで出会った中で一番整理上手だった管理スタッフは、以前働いていた映画会社のコーリーという名前の女性だ。コーリーは、自分でも知らないうちに(僕もそのときは気づいてはいなかった)、金属でできた正真正銘の書類キャビネットで301リダイレクトを使っていたんだよ。探していた場所に目当ての物がないとき、コーリーはそこに、正しい場所を思い出せるよう付箋を付けていた。だから、コーリーのキャビネットでは、必ず目的のものが見つかるようになっていたんだ。間違ったところを探していても、正しい場所を教えてくれる付箋が必ずあったからね。忘れないで。どんなドキュメントも正本は1つだけ。絶対にね。同じドキュメントがあちらとこちらに複数あるのは良くない。

無関係なコンテンツ、期限切れのコンテンツ、保管場所を間違ったコンテンツは、書類キャビネットの適切な場所にリダイレクトしよう。そうすると、君がそのコンテンツをどのような属性やキーワードに関連付けようとしているのかが、ユーザーにも検索エンジンにもわかるようになるんだ。

「noindex」と「nofollow」

ユーザーには見てほしいけれど検索エンジンには見せたくないファイルやドキュメントがある場合を考えてみよう。この場合は「noindex」を使えば、書類キャビネット内のある部分に「機密扱い」という印を付けるのと同じような効果が得られる。検索エンジンは、のぞき見ることはできるんだけども、誰かにその情報を渡すようなことはないようになっている。その情報を誰かが見つけるとすれば、キャビネットの中をくまなく調べて偶然に見つけるか、機密扱いになってなくて検索できるような控えが存在するかだ。

一方、「nofollow」を使うと、検索エンジンがキャビネットの中身を調べていて、間違ったコンテンツに手を出そうとした場合に、その手を払いのけることができるんだ。ユーザーはいろいろな方法でキャビネットの中をあちこち探し回るかもしれない。あるいは、関連した情報がある他のキャビネットを教えてあげる必要が出てくるかもしれない。でも、その中はあまり見ないでほしいと思うことってあるよね。そんなときは、「nofollow」を使えば、検索エンジンに特定のリンクを無視するよう指示できるんだ。ユーザーにとって価値があるリンクなのかもしれないけれど、それを使うよう勧めることはしないし、できれば別のリンクを使ってリンク先に行ってほしいとか、君が高く評価している他のソースをあたってほしいとかという場合だ。

URL

書類キャビネット内の中の何かを探しにいくたびに、その名前が変わっていたとしたら、探し出すのは容易だろうか。“jklhj25br3g452ikbr52k”のような名前が付いていたらどうだろう。要するに、静的で、キーワードでターゲティングされたURLが、ユーザーにとっても、検索ロボットにとってもベストだってことだ。いつでも同じ場所にあり、コンテンツの内容について、意味のある手がかりを与えてくれる。

◇◇◇

ここで説明したほかにも、サイトの情報アーキテクチャを書類キャビネットにたとえて考えると、ベストプラクティスを理解するのにとても役立つ場合がある。この方法を使えば、シンプルで、ナビゲーションやクローリングがしやすく、きちんと整理された構造をつくるのに集中できるはずだ。それから、複雑になりがちなコンセプトを、クライアントや仕事の仲間にうまく説明するためにもいい方法だよ。

この書類キャビネットのたとえが応用できるほかの方法を思いついた人や、SEOのコンセプトを説明できる別のたとえを知っているという人がいたら、ぜひ教えてほしい。

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