願わくは、この投稿がSEOmoz読者各位の御意にかないますように。
ワシントン州の検事総長が11月13日のプレスリリースで、レドモンドにあるSEO会社Visible.netを提訴したと発表したわね。訴状によると、Visible.netは「WebMarketingSource.com」「Caputures.com」「Captures.com」(これはタイプミスじゃないわよ)という名前でも事業を行っているらしいわ。ワシントン州は、被告として、これらの会社のオーナー、ギルバート・ウォーカー氏の名前も挙げているの。
被告らは、小売業者を顧客としてオンライン販売処理用のEコマースサービスを提供しているほか、WebサイトのデザインやSEOなどのインターネットマーケティングのサービスも販売しており、自社のWebサイト、あるいは電話によるマーケティングを通じてサービスを宣伝しているわ。価格は初期費用が3,749ドル99セントから最高9,749ドル99セントまでで、それに39.9ドルないし99.99ドルの月額費用が加わるそうよ。
インターネットの検索結果について言えば、小規模な企業はどこも、順位を上げたいと思っている。
というのは、検事総長ロブ・マッケンナ氏の弁。プレスリリースには、
オンライン販売の売上を増やしたいと思っている小売業者は、Visible.netやCaptures.comに何千ドルもの費用を支払ったが、検索結果の上位表示など、必ずしも約束どおりのサービスが提供されるとは限らなかった。
とあるわ。ワシントン州検事総長事務局の消費者保護部門ハイテク担当班によると、検事総長事務局と米商事改善協会には被告らに関して90件近い苦情が寄せられていて、少なくとも2005年以降、同じ問題が繰り返されていたようね。
そこでワシントン州は消費者に代わって提訴に踏み切り、これらの会社とそのオーナーを、州の消費者保護法および電話マーケティング法(Commercial Telephone Solicitation Act)違反で訴えたというわけ。訴状(PDFファイル)の内容は以下のとおりよ。
被告らは顧客に、自分たちの実力を偽って伝え、実際以上にトラフィック、検索順位、売上を伸ばせると思わせた。被告らは虚偽の宣伝文句を使い、被告のサービスを利用することで、売上が上がると顧客に思わせた。たとえば、「さばききれないほど仕事」が増える、「60日から90日」以内で儲けが出る、あるいは「インターネットからの注文を処理するのが困難なほど」になるなどと謳っている。
被告らはまた、見込み顧客にサービスを販売するため、他のマーケティング業者と提携していると虚偽の宣伝をした。一例を挙げると、被告らはドロップシッピングを手がけるSpecialty Merchandise Corporation(SMC)と提携しているかのように装った。SMCの「会員制プログラム」に加入した会員/再販業者は、月額料金を支払って同社商品の宣伝と販売を行い、商品はSMCが会員の顧客に直接配送するというシステムになっている。被告らはSMCと提携していると偽って、直接同社の会員を勧誘した。被告らが実際にSMCと提携していると思わされて、そのサービスを購入することに同意した消費者は数多い。
被告らは同社のカスタマーサービスについて、いつでも対応可能と吹聴していたが、実際には、担当者に連絡がつかなかったことがたびたびあり、折り返し連絡がなかったこともあるとして、虚偽の宣伝でも訴えられている。
伝えられるところによると、被告らは返金にもキャンセルの要求にも応じなかったという。また、キャンセルしようとした顧客の一部に対してクレジットカードの請求を続け、被告らの言う負債分の取り立てを業者に依頼した。
被告らはさらに、ワシントン州免許局に電話勧誘業者としての登録を行っておらず、電話セールス法に基づく消費者の権利を明記した書類を提出していなかった。
ワシントン州検事総長は、民事罰による罰金と消費者への賠償金、および詐欺的商行為の中止やめさせる裁判所命令を要求しているの。
Visible.netから、この訴訟に関する声明はまだ出ていないわね。でも、同社の関係者によると、何らかの記事をブログに掲載するそうよ。
更新情報:Visible.netは、ブログ上にコメントを発表したわ。ワシントン州の主張を否定するそうよ。
訴訟に何か進展があったら、またお伝えするわね。
それでは、ごきげんよう。
サラ L. バード
この訴訟のことを教えてくれたライアン・トッド氏に感謝。
参照記事:Networkworld.com
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