メディアを捨てよ、代理店。コミュニケーションをデザインせよ!
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イケダノリユキさんのブログは、広告宣伝やマーケティングに携わる方の間で超有名。
http://www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/
そして、僕自身が紹介されている記事で恐縮ですが、先日
真の「マーケット・イン」志向って何だろう。
というエントリ
http://www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/2009/02/post-40ee.html
にてこんなことを書かれていました。
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ネットには書き込まないで!と言ったってみんな書くし、読むんだから、逃げていたってしょうがない。この流れは付加逆なんだから、その現実から目を背けず、一日も早く前向きに取り組んだほうが得策だと思うんです(歴史的に見ても、付加逆な流れには早く取り組んだところほどメリットを享受しているわけで)。これは別にクチコミマーケティングに取り組もうとか言ってるんじゃなくて、あくまでパラダイムの問題です。
ちょっと高みからペチャペチャしゃべっている人たちを怪訝そうに観察するんじゃなく、胸襟を開いて、しゃがんで、目線を合わせて、その輪に入っていく。変に身構えず、自然体で。そんな少しの勇気が必要なんじゃないかな、と(そうは言ったって、企業のマーケティングっていうのはいろいろあるんだよ!ってことも重々承知した上で)。
===
激しく同意です。
この件についての本題に入る前に、昔話を許してください。
僕自身は、元々、高校数学の教材編集を担当していました。
そして5年前に広告宣伝の担当へ異動ーそのとき感じた率直な気持ちは
「広告宣伝に携わる人(とくに代理店)のほとんどは、知恵を使っていない」
ということでした。
このとき感じた気持ちはどうやら間違ってはいないらしく、Web広告宣伝・マーケティングにおいて、僕自身がそれなりに名前が知られるようになってから様々な方と会話しても
「代理店は広告媒体を買うことしか考えていないからねー
」
「アイディアが必要なものは労多くしてお金にならないからねー
」
「Web広告宣伝は発想力が必要なのでやりたくないらしいんだよねー
」
という言葉が多発しました。
僕はまさに教材(=商品)を作っていたわけですよ。
だからこそ、多くの人に使って欲しいという思いが(恐らく、ずっと広告宣伝を担当している人間より)強いわけですよ。
「限られた広告宣伝費の中で何をやるべきか」と発想やアイディアを膨らませ、最大の認知・興味関心の醸成、そしてお客さんの獲得へーという流れを作るべく、真剣に、真剣に「考える」ー
それが広告宣伝に関わる人すべての「常識」だと思っていたんです。
でもそれは「常識」ではないどころか、「非常識」でした。
その証拠に、「寺西さん、普通の広告宣伝を担当する人間とは違いますねー
」と、何度も、ほんとに何度も、言われました。
それはやはり、代理店任せになっている広告宣伝担当者や、代理店任せにせざるを得ない部分も相当にある業界構造などに問題がある(あった)んでしょう。
Web広告宣伝・マーケティングはハッキリいって違います。
「代理店がメディアを押さえる」ということがほとんど(全くに近いくらい)意味をなしませんので。いつでも“検索”という行為に(お客様が)逃げられるため、「メディア」がお客さんの興味関心を拘束するパワーがないんですよね。
だから、メディアバイイングのみに執着する、効果測定をメディアのみの指標で見る人は、Web広告宣伝・マーケティング担当なんてまずやっていけません。
Web広告宣伝・マーケティングがどんどん根付き、他のメディアを巻き込んで、「コミュニケーションデザイン」という考え方が出てきました。
そして今後、間違いなく、広告宣伝、そしてマーケティングの主流となるでしょう。
つまりは、お客さまの心の動きを考えてアピールしましょうね、ってだけなので、本当にお客さまの立場を想像できる企業ほどすばらしい成果を挙げられる時代がきているのです。
なんていい時代なんでしょう(笑)
トライバルメディアハウス、イケダさんの言葉を繰り返します。
「ちょっと高みからペチャペチャしゃべっている人たちを怪訝そうに観察するんじゃなく、胸襟を開いて、しゃがんで、目線を合わせて、その輪に入っていく。変に身構えず、自然体で。そんな少しの勇気が必要なんじゃないかな。
」
怪訝そうに観察するのがメディアバイイングの考え方、胸襟を開き、しゃがみ、目線をあわせ、輪に入っていくのがコミュニケーションデザインの本質にある考え方です。
今まではTVや新聞という限られた空間でしか広告宣伝ができませんでした。
だからお客さんも限られた空間でのメッセージを強く受けざるを得ませんでした。
Webは違う。お客さんの能動的活動で、企業の様々な活動やイロを見ることができるー
だから、お客さんの心をの動きを考えない広告宣伝担当者、マーケターは、はっきりいって(今まで以上に)存在意義がないっ、となるわけです。
コミュニケーションデザインを一に置くトライバルメディアハウスは、何かしてくれそうな会社で、人材募集サイトにはこんな文章が。
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「フツーの奴」では困ります。
あなたがいま、もし「フツーの奴」なら、「スゴイ奴」に変身してもらわなければなりません。
その道のりは、決してラクではありません。
フツーのことを、フツーのやり方で、フツーの量やっていたら、
いつまで経ってもあなたは「フツーの人」のまま。
スゴイことを、スゴイやり方で、スゴイ量こなさなければ、「スゴイ奴」には変身できません。
少しのマーケティングセンスと、「スゴイ奴」になるという決意と覚悟。
それが私たちが求める能力・スキルです。
===
グッと来ましたね。
スゴイ奴になって、仕事を楽しもうぜ!
そしたら人生も楽しくなるから!!
…というメッセージをビシバシと感じます。
「幸せは、ふってわいてくるわけではない。ただし、成長意欲があり、その意欲を行動に移せる人間には、自ずと幸せが降り注ぐであろう
」
本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
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の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
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