LINE ビジネスコネクトの予算作り: 有効友だちの獲得とID連携促進に必要なコストを見積もる
この記事は、書籍『いちばんやさしいLINE ビジネスコネクトの教本』の一部をWeb担向けに特別に公開しているものです。
この記事では、書籍の第4章「予算②:友だち獲得費用」レッスン28「有効友だちの獲得とID連携促進に必要なコストを見積もる」の内容をお届けします。
LINE ビジネスコネクトでは運用費用のほかにも、友だちを獲得するためのコスト、獲得した友だちにID連携をしてもらうためのコストを考える必要があります。ID連携を促進するためには何らかのインセンティブを準備することがおすすめです。
スタンプを作成して友だちを獲得していこう
一般的にLINEでのコミュニケーションは友だちを獲得するところから始まります。一斉配信をしようにも、One to One配信をしようにも、配信先としてある程度の規模の友だちがいないと意味がないからです。短期間で効率的な友だち獲得に適しているのがスポンサードスタンプで、LINE公式アカウントの友だちになると企業が提供するスタンプをダウンロードできるようになる仕組みです。1回のスタンプ配信には2016年8月現在で3,500万~4,000万円の費用がかかりますが、スタンプ配布期間中の平均友だち増加数は約340万人(LINE社調べ)であり、非常に多くの友だちが一度に獲得できることがわかります。費用が高いと思われるかもしれませんが、FacebookやTwitterにおけるファン/フォロワーの広告による獲得単価がおよそ100~500円程度であるのに比べると、非常に効率がいいことがわかるでしょう。なお、スタンプを配信するためには企画・デザインなどスタンプを作るための費用も必要です。
スタンプを活用した友だち獲得については、詳しくはレッスン40で解説します。
ビジネスコネクトにはインセンティブも重要
カスタマーサポートなど、友だちのアクションに対し一対一で返信していく場合はあまり考えなくてもいいのですが、企業からOne to One配信を行う場合は、LINEアカウントの友だちになってもらうだけではなく、LINEアカウントとのID連携をする必要があります。一般的にはLINEのユーザー識別子と自社のCRMデータ上の会員IDを連携させる企業が多いですが、会員IDと連携せずにLINE上のアンケート回答などのアクションと紐付けるやり方もあります。いずれの方法にせよ、ユーザーに情報の紐付けを行ってもらう必要があり、そのためにはインセンティブを準備することがおすすめです。インセンティブは商品券やLINEスタンプ、クーポンなどさまざまな提供方法があります。ただし、ID連携によって使えるサービスやユーザーメリットが明らかな場合は、必ずしもインセンティブを準備せずにユーザーに紐付けを促してもいいでしょう。
コミュニケーションの対象によって喜ばれるインセンティブは異なります。ユーザー視点に立ったインセンティブ設計が必要ですね。
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