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検索トラフィックの増加に「コンテンツ」を利用する米Yahoo!の手法

ここ2、3日のうちに米Yahoo!のホームページにアクセスしたことがあれば、この現象を目にしているだろう。

Yahoo! Home Page

赤い線で囲ったインディジョーンズ4のリンクをクリックすると、来年公開予定のこの映画に関するYahoo! Moviesのページに飛ぶはずだ。なにしろ米Yahoo!は、何年も前からホームページ上にこのようなリンクを設け、今言った挙動を示すと想定するようになるユーザー体験を組み上げてきたからね。

しかし、そのリンクをクリックして表示されるページはと言うと、以下のとおり。

Indiana Jones Yahoo! Query
リンクをクリックするとYahoo! Moviesのページではなく、「george lucas indiana jones and the kingdom of the crystal skull」というキーフレーズの検索結果が表示される。

これはどういうことかって? それはウェブで最も人気のあるページの1つであるYahoo!ホームページ経由の検索トラフィックを、米Yahoo!がもっと増やそうとしているからなんだ。虫めがねマークが付いているのはそのためで、僕らユーザーは、虫めがねのマークを見れば、コンテンツそのものではなく、検索結果のページに飛ぶことがわかるはずということなのだろう。

これにはちょっとしたひねりがある。「george lucas indiana jones and the kingdom of the crystal skull」なんて検索キーフレーズに入札する広告主なんて誰もいない。そして表示結果はオーガニック検索によるものになる。つまり、表示した検索結果からYahoo!ネットワークのページにトラフィックを誘導しようという特別な意図はない(Yahoo!にとって完璧な検索結果はこのページなのだから、Yahoo!に特別な意図があるとはちょっと信じ難い)。

次の四半期の調査結果で、米Yahoo!の検索クエリの数が大幅に増大していたら、それらのすべてが検索ボックスに直接入力されたものではない、ということを思い出してほしい。さらに言うと、自分のサイトのトラフィックを増やしたいなら、Yahoo!のホームページのリンクが設定している検索クエリをよくチェックして、そのクエリが示す連動広告の内容をできるだけ早急に把握する(そして自分のページを最適化する)ことだ。Yahoo!は、コンテンツを数時間おきに(ときにはもっと頻繁に)入れ換えている。だからこそ、人気トレンドの最先端に居続けなければならないんだ。

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