WACULが「B2BトップページAI診断」を無料提供、「合格」か「要改善」かを1分で判定
AI(人工知能)を活用したマーケティングツールを展開するWACUL(ワカル)は、B2B(法人向け)企業のWebサイトでトップページが理想的なUI(ユーザーインターフェース)になっているかを自動判定する「B2BトップページAI診断」を開発して無料提供を始めた、と8月3日に発表した。Webサイト全体をAIがチェックして、トップページが成果を出すポイントを押さえているかを約1分で判定する。
B2BサイトのトップページのURLを入力すると、①<img>や<h1>等のHTMLタグ情報、②位置やサイズ等のスタイル情報、③テキスト情報、④リンク先が指定されている場合はそのURL文字列――などのパーツ(DOM要素)を収集。WebサイトのデザインをAIが抽象化して判定し、分析結果を「合格」か「要改善」で表示する。WACULの提唱する勝ちパターンに沿っていないとAIが判断する点を、「改善すべきポイント」として提示する。
勝ちパターンは、①ファーストビューにCV(最終成果)ポイントへの誘導導線が設置されているか(もしくは入力フォームが大きく露出されているか)、②誘導がユーザーに目立つUIで設置されているか、③CVへの誘導文言とCV誘導導線(ボタンの文言等)の文脈がそろっているか――で判定する。判定サイトは、B2Bサイト以外のWebサイトでECサイトやトップページ以外を入力すると、正しい判定結果が出力されない可能性がある。
WACULは、同社のデータ分析ツール「AIアナリスト」に連携された3万6000超のサイトアクセスデータと、1万2000超の改善PDCA(計画・実行・評価・改善)データを元にサイト種別ごとに勝ちパターンを研究開発した。WebサイトのUIは勝ちパターンが決まっているが、実装されていないサイトが多い。AIアナリストを導入した顧客にコンサルタントが改善方針を提案しているものの、人力では限りがあるため判定自動化に取り組んでいた。
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