AIのSEOアドバイスに従ったら、インプレッションが500分の1に急落の悲劇
グーグル検索SEO情報②
AIのSEOアドバイスに従ったら、インプレッションが500分の1に急落の悲劇
AIはSEO担当者の置き換えにはなれない (Jan-Willem Bobbink on LinkedIn) 海外情報
AIのSEOアドバイスに従って大量のページをインデックス削除したところ、検索パフォーマンスが致命的に急落してしまった!
そんなヘルプ要請を、あるサイト管理者が、Reddit(レディット)のSEO掲示板に投稿した。
次のような状況だったのだという:
サイトのコンテンツ ―― 「毎日更新されるスポーツ記事」「試合のプレビュー」「データや統計情報が中心のレポートページ(数値や表がメイン)」など。
実施した施策 ―― AIから「内容が薄く、重複しており、価値の低いコンテンツと見なされる可能性がある」というアドバイスを受け、データ中心のページなどを大量にnoindex化した。また、サイトマップに含めるべきかどうかも混乱して変更を加えた。
発生した問題 ―― 施策前はSearch Consoleで1日あたり4,000件〜5,000件あったインプレッションが、施策後に約10件へと激減した。ほぼ壊滅状態。
現在の状態 ―― 1年間血の滲むような努力で育ててきたサイトが崩壊し、精神的にも大きなショックを受けている。noindex設定を元に戻したものの、現時点ではパフォーマンスは回復していない。
AIの指示に盲目的に従ってSEO施策を実行したことがトラブルの発端だ。「ご愁傷さま」としか言いようがない。
「AIを使えば人間のSEO担当者やSEOコンサルタントは必要ない」と判断する人が増えてきたと聞く(特に企業の上層部に?)。こうした風潮についてフリーのSEOコンサルタントであるヤン=ウィレム・ボビンク氏は次のように苦言を呈す。
LLMは「優れた推測者」であるが、それがSEOにそのまま通用するわけではない。最近では、SEO代理店をプロンプト1つに置き換えたり、ツールを全廃してひと晩でLLMベースの環境を構築したりする事例がよく見られる。しかし、そうした自信満々の投稿に反し、実際の成果はほとんど表れない。コードや事実確認のように明確な正解が存在するタスクとは異なり、SEOにはそもそも単一の正解が存在しない。
SEOの成果は、個別キーワードではなく、無数の流動的な要素に依存する。たとえば次のようなものだ:
- クエリ空間全体
- 競合の状況
- 検索結果ページの機能
- ファネルを通じた検索意図の変化
- サイトがこれまで積み上げてきた歴史
- など
そのため、2つのサイトがまったく同じ施策を行っても、コンテキストが異なれば真逆の結果が生じることがある。
LLMが「明瞭で自信に満ちた回答」を提示した場合は、それ自体が注意すべきサインである。AIモデルは、「実際のサイト」「競合」「歴史」などの複雑な現実を把握しているのではなく、「最もそれらしいパターン」を提示しているに過ぎない。成果に影響する隠れた要因を見ることができないため、その部分をなかったことにしてしまう。
AIを否定するわけではない。「下書き」「要約」「作業の高速化」などにAIは非常に有用であり、私自身も日々の業務で活用している。
しかし、SEOで本当に難しいのは、「特定のサイトに対して今何が最も重要なのかを判断すること」だ。これは数百件の実案件を通じて培われるベストプラクティスと優先順位付けの判断力である。この意思決定をAIで自動化しようとすることは、「SEOコンサルタントをAIで代替する」のではなく、「これまで唯一、本当に難しかった部分を省略する」行為に過ぎない。
著名なSEOコンサルタントであるリリー・レイ氏はボビンク氏の投稿に次のようにコメントした。
まさにそのとおり。AIによるSEO自動化ワークフローが推奨するアウトプットをいくつか見たことがあります。ぱっと見では良さそうに思えるアプローチでも、コンテキスト(文脈)を把握していないせいで悪手を提案してしまう。結局、「実地での経験はいまだに重要」だということですね。
少なくとも現状では、SEO業務のすべてをAIに任せてしまうのは危険だ。まだしばらくは、「AIは、SEO作業の効率化」という観点で利用価値を引き出すのに留めるほうが良さそうだ。
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GA4でだれでも生成AIからのトラフィックを分析できるようになった!
チャネルグループができて設定不要に (アナリティクス ヘルプ) 国内情報
GA4に、ChatGPTやGeminiなどの主要なAIチャットボットからのトラフィックを計測するチャネル グループが追加された。
トラフィックソースのディメンションは次のとおりだ:
- メディア ―― 参照 URL が認識済みの AI アシスタントと一致する場合、「ai-assistant」という新しい値が自動的に割り当てられる。
- チャネル グループ ―― これらのアクセスは「AI アシスタント」チャネルに分類される。
- キャンペーン ―― これらのソースからのトラフィックは、「(ai-assistant)」と付いたキャンペーン名で識別される。
どのサービスからなのかは、[セッションの参照元]で判断できる。ヘルプ記事と実際のデータから確認できたAIチャットは次のとおりだ:
- ChatGPT
- Gemini
- Deepseek
- Copilot
- Claude
- Grok
- Perplexity
AIチャットからのトラフィックを分析するには、これまでは正規表現を構成してカスタムチャネルグループを作成する必要があった。標準で提供されたのは技術に不慣れな人には嬉しい改善だ。
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グーグル検索「2026年5月のコア アップデート」分析: 大きなランキング変動あり、その特徴は?
AI検索向けの過剰最適化への対処を観測 (GSQi Blog) 海外情報
2026年5月のコア アップデートの影響を、米国のSEOコンサルタントのグレン・ゲイブ氏が分析した。このアップデートは5月21日から6月2日にかけて展開され、約48時間以内に顕著な影響が現れた。2026年3月のアップデートよりも大幅に強力で、業界や国をまたいで大きなランキング変動を引き起こしたそうだ。
最大のポイントは、グーグルが、「より高品質なコンテンツを評価」する方向性を継続する一方で、次のようなサイトへの圧力を強めているということだった:
- 強引な大規模コンテンツ展開
- 低品質なAIコンテンツ
- AI翻訳コンテンツ
- 主にAI検索を攻略するために設計された戦略を用いるサイト
AI依存度の高いサイトのなかには一時的に露出を高めたものもあるようだが、過去の傾向から見ると、こうした短期的な勝利はすぐに反転する可能性があるとゲイブ氏は見ている。
ゲイブ氏の分析の詳細をまとめる。
強力なアップデート
多くのサイトで検索での露出が劇的に増加、または減少した。その影響は2026年3月のコア アップデートよりも大幅に大きく、複数の国や言語で変動が見られた。
YMYLサイトに大きな動き
健康、金融、ギャンブルを含むYMYLトピックでは、特に強いランキング変動が発生した。グーグルはこれらの分野で、より厳格な品質基準を適用し続けている。
展開中に2回の大きな変動スパイク
2回の大きな変動を展開中に特定できた。これらは、グーグルが展開中に追加のシステムを更新、または微調整したことを示している可能性が高い。
2回目の変動は展開最終日の6月2日に発生し、大きなランキング変動を引き起こした。一部のパブリッシャーではGoogle Discoverの露出も大きく変化し、2回目の変動の間にDiscoverから完全に外れたケースもあった。
AI検索操作への具体的な取り締まりはまだ
AI検索向けに強引なまでに積極的に最適化しているように見えるサイトを調査したところ、結果はまちまちだった。順位が下がったサイトもあれば、安定していたサイトもあり、実際に上昇したサイトも少数だがあった。
結論として、この問題に対処するための具体的なアルゴリズム上の仕組みをグーグルはまだ展開していない可能性が高い。今後の手動対策やスパムアップデートは、これらの戦術を標的にする可能性が高い。
2026年1月に打撃を受けたサイトはおおむね回復なし
グーグルの2026年1月の未公表アップデートで露出を失ったサイトは、自己推薦的なリスティクル(ランキング記事)のような「コモディティコンテンツ」を標的にした更新の影響を受けていた。これらのサイトは、全体的には5月のコア アップデートでは回復しなかった。サイトによっては、さらに露出を失った。
手動対策とアルゴリズムは連動する
明確な連続的な対処を確認できた事例がある。あるサイトは、ニュース関連の戦術に基づく手動対策を受け、完全にインデックス削除された。問題を修正し、手動対策が解除された後、部分的に回復したが、5月のコア アップデートによって再びアルゴリズム的に打撃を受け、トップニュースのようなニュース機能に最も大きな影響が出た。
手動対策の解除で「いったん回復」するが、「その後のアルゴリズム調整を防ぐものではない」というのが教訓である
AI生成サイトは依然として変動が激しい
AI生成コンテンツだけで構築されたサイトであるGrokipedia.comは、「Mt. AI(AI山)」トレンドの代表例である。このサイトは当初急上昇し、2026年2月に急落した後、5月のアップデート中に予想外に再び急上昇した。新たな上昇は一時的なものだと考えられ、今後さらにアルゴリズムによる下落が起きると予想する。
検索パフォーマンスは下流のAI可視性に影響
「グーグル検索のパフォーマンス」と「AIプラットフォーム上の露出」との直接的なつながりが比較的多く見られた。
あるサイトがグーグル検索での露出を高めると、ChatGPT、Perplexity、GeminiなどのAIプラットフォームでも露出が高まるといった傾向のことだ。グーグル検索で露出を失うと、AIでの引用も同様に減少する。
これは、これらのAIプラットフォームがグーグル検索を使って回答をグラウンディングすることが多く、オーガニック検索での可視性がAI検索での露出に直接的な下流効果を持つことを意味していると推測できる。
AI翻訳コンテンツは「大量生成されたコンテンツの不正使用」に分類
グーグルは、コンテンツの品質が高い場合、AI翻訳は許容されると述べている。しかし、低品質なコンテンツを大量生産し、それをAIで複数の言語に翻訳することは、「大量生成されたコンテンツの不正使用」に対する保護を発動させる可能性がある。この戦術を使用していたあるサイトは5月のアップデートで大きな打撃を受けた。同様のアプローチを検討している人にとって明確な警告となった。
ゲイブ氏の分析を総括すると、今回の2026年5月のコア アップデートは単なる順位変動ではなく、グーグルが「大規模なAIコンテンツ運用やAI検索向けの過剰最適化」をより厳しく評価し始めている流れをあらためて確認できる。
特に印象的なのは、「短期的に伸びたサイトでも、長期的には品質シグナルが優先される傾向」が続いている点だ。ウェブ担当者としては、AI検索に過度に目を向けるのではなく、「ユーザー価値」「独自性」「E-E-A-T」の強化に投資し続けることが、結局は最も再現性の高く持続性のある戦略だ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
「グーグルはLLMs.txtを無視する。AIには1ミリの影響もない」←グーグルが明文化
設置するのは自由だけど (グーグル 検索セントラル) 国内情報
1か月ほど前にグーグルが公開した「AI検索のベストプラクティス」には、実際には無意味なのにAI検索に良い影響があると一部で信じられている誤解が紹介されている。
その誤解のうちの1つがLLMs.txtファイルやその他の特別なマークアップの作成だ。この説明に更新が入った。
以前の説明は次のようだった。
生成 AI 検索で表示されるようにするために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップ、マークダウンを作成する必要はありません。Google は、ウェブサイト上の HTML に加えてさまざまな種類のファイルを検出、クロール、インデックス登録することがあることにご注意ください。これはそのファイルが特別な方法で扱われることを意味するものではありません。
現在の説明は次のようになっている。
Google 検索(生成 AI 機能を含む)に表示されるようにするために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップ、マークダウンを作成する必要はありません。Google 検索自体がそれらを使用しないためです。Google は、ウェブサイト上の HTML に加えてさまざまな種類のファイルを検出、クロール、インデックス登録することがあることにご注意ください。これはそのファイルが特別な方法で扱われることを意味するものではありません。
強調した部分が追加された箇所だ。
さらに、次の注釈も追加された。
これらのファイルを使用する他のサービスやシステム向けに、LLMs.txt ファイル(またはその他の類似ファイル)を作成して維持することを選択しても、まったく問題ありません。Google 検索はそれらを無視するため、そうしたからといって Google 検索における視認性やランキングに悪い影響がでることも(良い影響がでることも)ありません。
たとえば、ChromeブラウザのLighthouseでは、AIエージェントによるブラウジングを監査できる。ここでは、Markdownで記述したLLMs.txtの利用が推奨されている。
しかし、Chrome/Lighthouseとグーグル検索は別プロダクトだ。検索には、LLMs.txtはなんら関与しない。同じグーグル内であっても、一見すると食い違う推奨・非推奨が存在し、こうした混乱を解消するためにドキュメントが更新されたのかもしれない。
いずれにしてもグーグル検索に限っていえば、LLMs.txtもMarkdownもまったく意味はない。もちろん、他のプロダクトやサービスのために作成するのは自由だ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
巷の「GEO/LLMO煽り」に惑わされないオトナの基礎知識
グーグルプロダクトエキスパートの啓発活動 (たんのかん on X) 国内情報
グーグル検索セントラルヘルプコミュニティの認定プロダクトエキスパートである、たんのかん氏のX投稿を紹介する。行きすぎたGEO/LLMOの煽りに反対する啓発だ。
なんで一人で必死なんwとか思われてそうですが、過度な GEO/LLMO 煽りに反対なのは市場が以下の様相だからです
— たんのかん (@tan_no_kan) June 11, 2026
自分は Google PE ですが、仕事は受けておらず SEO 専門業者でもありません
業者を探してる方が、おかしなセールストークやサービスに騙されないように、という単純な啓蒙&注意喚起です https://t.co/AyVUZo5Alv pic.twitter.com/pBrDI9UVCI
たんのかん氏は企業に対して、GEO(Generative Engine Optimization: 生成エンジン最適化)やLLMO(Large Language Model Optimization: 大規模言語モデル最適化)に関する強引な営業トークに乗せられないように警告している。AI検索はまだ非常に新しく、実証も十分ではないため、過度な宣伝や欺瞞的なマーケティングによって人々が誤解させられるのを防ぎたいと考えているのだ。
1枚目の画像は、ベン図を使ってGEO/LLMOがまったく新しい発明ではないことを示している。
重なり合う部分 ―― GEO/LLMOを構成する大部分は、従来のSEO(質の高いコンテンツ、技術的な設定、構造化データ、ブランドの評判など)にすぎない。
未知の部分 ―― 「新しい戦略」の領域に踏み出しているのは、ごくわずかな部分だけであり、その領域はまだグレーゾーンである。
要は、最適化の基本ルールは変わっておらず、焦点がわずかに移っただけだという主張だ。
2枚目の画像は、AIマーケティング業界が現在どのように振る舞っているかを、マトリクスを使って示している。
理想は、「誰もが誠実な情報を共有し、現実的な期待値を設定すれば、市場は健全に保たれるWin-Winの関係」だ。しかし現実は違う。「代理店が欲を出し、強い煽り文句で企業を不安にさせ、実証されていないサービスを購入させようとする」。その結果、「企業が低品質なサービスにお金を浪費し、業界全体の信頼性も失われるというLose-Loseの悪い環境」が生まれる。
SEO業界の著名人も「いいね」するなど、1万以上のインプレッションを獲得しバズっている。それだけ賛同を得ている証拠だ。
- すべてのWeb担当者とSEO(GEO)代理店 必見!
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
SEOツール利用に対するグーグルの見解を説明する新ドキュメントと、LLMs.txtの検索での扱いについてのグーグルのスタンスをピックアップ。
- SEOツール利用のガイダンスをGoogleが新規公開、AEO・GEO・LLMOブームに警鐘
公式SEOガイドラインに沿っているかどうかをまずチェック
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- Google はなぜLLMs.txtを不要と言いながら推奨するのか? 検索とAIエージェントの決定的な違い
役割が異なる
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- ホントにSEOを極めたい人だけ
- この記事のキーワード
