Google検索の偉い人が語る「AI検索で結果をだすSEOとGEO」【SEOまとめ】
AI検索や生成AIが一般的になった現在、企業の「消費者に自社を知ってもらいたい立場」の人はどう動けばいいのだろうか? グーグルの検索&コマース グローバル広告ソリューション担当VPのブレンドン・クラハム氏が、AI検索時代に成功する考え方と行動の指針を教えてくれた。
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AI検索や生成AIが一般的になった現在、企業の「消費者に自社を知ってもらいたい立場」の人はどう動けばいいのだろうか? グーグルの検索&コマース グローバル広告ソリューション担当VPのブレンドン・クラハム氏が、AI検索時代に成功する考え方と行動の指針を教えてくれた。
ほかにも、AIやSEOの話題を今週もまとめてお届けする。グーグル公式「サードパーティSEOツールをこう使え」、ドメイン名変更ネタ×2、AI時代のメディア戦略、コンテンツがコモディティなのかの判断方法などなど、SEOネタとAIのネタがバランス良く入っている。あなたの仕事にぜひ役立ててほしい。
- Google検索の偉い人が語る「AI検索で結果をだすSEOとGEO」
- サードパーティのSEOツール、サービス、アドバイスに関するグーグル公式ガイダンス
- ドメイン名の変更後90日以内に検索トラフィックが回復したサイトはわずか4分の1未満
- アドレス変更ツールはすべてのサブドメインに対しても使用すること(グーグル推奨)
- 2026年6月のGoogle検索オフィスアワー: 重複コンテンツの処理、バックボタンハイジャック、AI 検索に向けた情報発信の方針など
- AIレシピ氾濫時代に「本物の料理」を武器に。People Inc.の人間ファースト戦略
- 先手必勝! AI Overviewsが動く前に記事を出すUSA Todayの新戦術
- 「コモディティ」と「非コモディティ」コンテンツの判別方法
- 「戻るボタンのハイジャック」スパムポリシーが適用スタート、影響は?
- グーグル、2026年6月のスパムアップデートをリリース
- Google Search ConsoleのAIパフォーマンスレポート、日本でも提供開始
- AIの推薦はクリックより強い? ChatGPTがブランド訪問を2.5倍に増やす
今週のピックアップ
Google検索の偉い人が語る「AI検索で結果をだすSEOとGEO」
GEO、LLMOなどのバズワードに踊らされない (Think with Google) 海外情報
AI検索の台頭は、新しいSEOのベストプラクティスを必要とするものではない。優れたSEOは優れたGEOである。
グーグルの検索&コマース グローバル広告ソリューション担当VPのブレンドン・クラハム氏はこのように述べている。そして、「良いSEO」とはどんなものかを説明している。
その内容を整理してお届けしよう。
優れたSEOは今も最善のAI検索戦略である
AI検索は、従来の検索と同じランキングと品質のシステムに依存している。AIモードのような生成AI機能は、グーグルの中核的なランキングシステムの上に直接構築されている。
つまり、SEOの基礎がしっかりしていれば、AI検索に対してもすでに有利な位置にある。
バズワードは無視する
「GEO」「AEO」「LLM SEO」「AI SEO」など、どのように呼ばれていても、根本的なベストプラクティスは変わらない。「堅実で基礎的なSEO」への既存の投資こそが、AIで成功するための出発点である。
AIではなく、人に向けて書く
AI向けに最適化しようとして、次のような施策を進めてはいけない:
- キーワードを詰め込む
- コンテンツを不自然なまとまりに分割する
- ボット向けに特化して最適化しようとする
上記のようなことをしなくても、グーグルのシステムは自然言語を理解できるからだ。
また、「ブログ」「動画」「フォーラム」などで不自然な言及を追い求めることも、効果的ではない。そうしたプラットフォームに参加する場合は、「ブランド独自の声と権威性を反映した、新鮮で役立つコンテンツ」に注力すべきである。
AI特化型の技術的な小手先の工夫は避ける
llms.txtのような特殊なファイルは、グーグル検索には必要ない。このような施策は、パフォーマンスを改善することなくノイズを増やすだけである。
自社ブランドにしか作れないコンテンツを作る
誰にでも書ける一般的な記事よりも価値があるのは、次のようなものだ:
- 一次体験
- 専門家の洞察
- 独自の視点
自社が提供できる「実世界のストーリー」や「独自の専門性」について考えてみるべきだ。それこそが、「コモディティではないコンテンツ」であり、競争優位性になる。
グーグルの構造化されたビジネスデータを活用する
マーチャントのフィードやグーグルビジネスプロフィールは、通常の検索結果だけでなく、AI生成の回答にも商品やローカルビジネス情報が表示される助けになる。
ウェブサイトへの投資を続ける
次のようなものは、AI検索と従来の検索の両方にとって、今も重要なシグナルである:
- ページの読み込みが速いこと
- ページがモバイルに対応していること
- メインコンテンツが明確であること
- 高品質な画像や動画を利用していること
AIの表示面から訪れるユーザーは、すでに多くの情報を得た状態で訪問していて、コンバージョンに近い傾向がある。そのため、サイト上のユーザー体験が悪いと、価値の高い訪問者を失うリスクがある。
まやかしの指標ではなく、ビジネスへの影響を測定する
グーグルは、サードパーティのSEOツールやベンダーを直接評価していない。同様に、それらのツールはグーグルの内部指標にアクセスできない。
サードパーティツールが検索やAIに関して提示する「まやかしの指標」にまどわされるのではなく、「リード」「売上」「登録」といった、最終利益にとって重要な成果に注力すべきである。
新しいSearch ConsoleとMerchant Centerのレポートが順次展開されている
グーグルは、AI検索機能からのインプレッションを示すSearch Consoleレポートを追加している。マーチャントセンターでも、検索上のグーグルの生成AI体験全体で商品がどのように表示されるかをレポートするようになった。
これらは、効果的なコンテンツ戦略と技術的SEO戦略による成果を確認するための基準として機能する。
「AI検索時代になっても、本質的なSEOの基盤は変わらない」というのは、グーグルが繰り返し提唱していることだ。小手先のハックではなく、ユーザーに向き合う「一貫した本質的なマーケティング」こそが最大のAI検索の最適化である。
- すべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報①
サードパーティのSEOツール、サービス、アドバイスに関するグーグル公式ガイダンス
どのツール、サービスもグーグル非公式 (グーグル 検索セントラル) 国内情報
グーグルは、サードパーティのSEOツール、サービス、アドバイスの使用に関するガイダンスを公開した。サードパーティの(つまりグーグルが公式に提供しているわけではない)ツールやサービスを利用する際は、グーグルの公式ガイドラインと照らし合わせて慎重に評価することを推奨している。
ガイダンスの主なポイントは次のとおりだ:
公式ガイドラインでの検証 ―― ネット上にあるサードパーティのSEOアドバイスには誤解が含まれていることもある。そうしたSEOアドバイスに従ってサイトを改修する前に、グーグル公式のSEOガイドや生成AI向けに最適化するためのガイダンスで事実を確認することが大切だ。
ツールの限界と注意点 ―― サードパーティのツールは、グーグルの内部データにアクセスできないし、順位を保証できない。提供されるデータや予測は、あくまでそのツール独自のものであることを前提とする。
グーグル公認という誤解 ―― グーグルはサードパーティのサービスを評価・承認していない。グーグルによって「容認」または「承認」されていると主張するサービスには注意が必要だ。
外部のSEOツールのレポートやアドバイスを鵜呑みにせず、グーグル公式情報をもとに判断し、データ収集には信頼できるファーストパーティツールであるSearch Consoleを活用するのが大原則だ。
直接は関係しない話だが、個人的に感じていることがある。サードパーティでの「元グーグル社員」という肩書きには特に注意が必要だということだ。そのアピールをしていても、実際には検索サービスの中心から離れた仕事しかしていなかったということもあり得るからだ(在籍当時の仕事を知っているなら話は別だが)。
- サードパーティ製のツールを利用している、すべてのWeb担当者 必見!
ドメイン名の変更後90日以内に検索トラフィックが回復したサイトはわずか4分の1未満
約14%は3年経過しても完全には回復せず (SALT.agency) 海外情報
サイトのドメイン名を変えたら、新しいURLで検索トラフィックが元に戻るまで、どれぐらいかかるものだろうか?
「新しいドメイン名のURLが元のオーガニック検索トラフィックを回復させるまでにどのくらいの時間がかかるか」を、1,052件のウェブサイトのドメイン名移行を対象に調査したデータがある。SALT.agency(ソルト・エージェンシー)が行ったものだ。
その結果、トラフィックの回復は遅く、非常に予測しにくいプロセスであることが判明した。回復期間の中央値は304日だった。一部のサイトはすぐに回復する一方で、かなりの割合のサイトは1年以上かかり、約14%は3年経過しても完全には回復していない。
調査結果の主要ポイントは次のとおりだ:
回復が早いサイトは4分の1未満 ―― 最初の90日以内にオーガニックトラフィックを回復するサイトは約23%にとどまる。
1年という節目 ―― 1年以内に回復するウェブサイトは60%弱。40%強は12か月を超える期間を要する。
極端に遅いサイト ―― 平均回復期間は489日である。一部のサイトが極端な遅延に直面しており、13.9%が3年後も完全な回復を示していないため、回復期間の平均値が長めになっている。
| 回復期間 | 割合 | 累積割合 |
|---|---|---|
| 0〜30日 | 5.1% | 5.1% |
| 31〜90日 | 17.7% | 22.8% |
| 91〜180日 | 12.6% | 35.4% |
| 181〜365日 | 24.1% | 59.5% |
| 1〜2年 | 24% | 83.5% |
| 2年超 | 16.5% |
より早くトラフィックを新ドメイン名のURLで獲得するために有効な施策として、SALT.agencyは次のようなものを推奨している:
- クリーンな技術的設定
- 正しい301リダイレクトを大規模に実装する
- リダイレクトチェーンがない状態にする
- 孤立ページがない状態にする
- より強いドメイン名の権威性
- 新ドメイン名が移行前に確立された権威性を持っている状態にする、または旧ドメイン名と新ドメイン名の間に密接に関連したブランド関係がある状態にする
- 移行時のコンテンツ変更を最小限に抑える
- 可能な限りURL構造を維持する
- 可能な限りコンテンツを維持する
- 可能な限り内部リンク構造を維持する
- Googlebotによる迅速な再クロール
- 公開後すみやかに更新済みサイトマップを送信する
- 公開後すみやかにSearch Consoleの再確認を完了する
- クロール負荷の管理
- 移行中は、グーグルが「移行先サイトの新しいURLを発見し、301リダイレクトを処理するために移行元サイトの古いURLを再クロールする」必要があるため、クロール負荷が急増することを理解しておく
- グーグルは、クロール容量の上限(サーバーの応答時間とエラー率)とクロール需要(人気度や更新頻度に基づいてグーグルがどの程度クロールしたいか)という2つの要素のバランスを取ることを理解しておく
- この期間中のサーバーパフォーマンスは、グーグルがドメイン名の変更をどれだけ迅速に処理するかに直接影響することを理解しておく
なお、サイト移転に関しては、公式ドキュメントの解説に忠実に従って実行することが、トラブルを最小限に抑え期間を短縮するためのベストプラクティスだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
アドレス変更ツールはすべてのサブドメインに対しても使用すること(グーグル推奨)
グーグルの処理を早めるため (Google検索セントラル) 国内情報
ドメイン名を移転する際には、Search Consoleのアドレス変更ツールを使うようグーグルが推奨している。
このツールの使用について、サイト移転ドキュメントに注釈が追加された。
ドメインの移行の場合: サイトをあるドメインから別のドメインに移行する場合は、すべてのサブドメインと古いドメイン名の www バージョンおよび www なしバージョンについて、これらのバージョンを使用していない場合であっても、アドレス変更リクエストを送信してください。これらのバリエーションのすべてについて、Search Console で所有権が確認されているようにしてください。
最も上位のドメイン名を含む、「すべてのサブドメインに対してアドレス変更を通知するように」との指示だ。
たとえば、example.comが元のドメイン名で、次のサブドメインでサイトを運用していたとする。
- www.example.com (コーポレートサイト)
- blog.example.com (ブログ)
- shop.example.com (オンラインショップ)
この状態で、example.comからexample.co.jpにドメイン名を移転する。この場合、次の4つのパターンでアドレス変更ツールを利用するのだ。
- 旧:
example.com
新:example.co.jp - 旧:
www.example.com
新:www.example.co.jp - 旧:
blog.example.com
新:blog.example.co.jp - 旧:
shop.example.com
新:shop.example.co.jp
サブドメインに対してもアドレス変更ツールを実行するというのは、長らくSEOに関わってきた筆者も今までに耳にしたことのない推奨だ。
さらにドキュメントで興味深い点がある。古いサブドメインは「これらのバージョンを使用していない場合であっても」アドレス変更リクエストを送るように指示しているのだ。
実行しなかったからといって重大な問題が起きるとは思わない。しかし、こうすることが、グーグル側の移転処理を早めることに役立つのかもしれない。
1つ前の記事で、ドメイン名の移転後に90日以内に検索トラフィックが回復したサイトはわずか4分の1未満だったことを紹介した。アドレス変更ツールも確実に利用したい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
2026年6月のGoogle検索オフィスアワー: 重複コンテンツの処理、バックボタンハイジャック、AI 検索に向けた情報発信の方針など
久しぶり! (#Google検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報
2026年6月のグーグル検索オフィスアワーがYouTubeで公開された。実に3か月ぶりだ(今回から3か月間隔になっている)。
あんな氏が回答したのは次の質問だ:
次回のオフィスアワーは9月を予定している。質問があればフォームから送っておこう。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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