検索意図 とは 意味/解説/説明 (ケンサクイト) 【search intent user intent query intent】

読み方

ケンサクイト

略語/フルスペル/訳語

search intent user intent query intent

関連語

検索意図とは「検索ユーザーが入力するキーワードの背後にあるニーズ」である。これは当時Altavistaの研究担当副社長を務めていたアンドレイ・ブローダー博士が2002年に発表した論文「A Taxonomy of Web Search」で定義した。このときブローダー博士は、検索意図を次の3種類に分類した。

  • ナビゲーショナル・クエリ — 特定のサイトに到達することを目的とする。
  • インフォメーショナル —・クエリ 1つまたは複数のウェブページに存在すると想定される情報を得ることを目的とする。
  • トランザクショナル・クエリ — ウェブに媒介された何らかの活動を行うことを目的とする。

2006年にマイクロソフト(当時)のホンファ・ダイ博士らの研究チームは論文「Detecting online commercial intention (OCI)」を発表し、この中で上記のブローダーによる検索意図の3分類に加えて「コマーシャル・クエリ」を提唱した。これは物品やサービスなどを購入する前の調査を意味している。 またGoogleは、Google検索品質評価ガイドラインの2016年3月版で「Visit-in-personクエリ」を加えている。これは特定の場所を訪問することを意図した検索である。 これらをふまえ、検索意図は以下の5種類の中から文脈に応じて4種類または5種類を使用することが世界の主流となっている。

  • トランザクショナル・クエリ — ウェブに媒介された何らかの活動を行うことを目的とする。
  • コマーシャル・クエリ — 物品やサービスなどを購入する前の調査を目的とする。商業調査クエリとも。
  • インフォメーショナル・クエリ — 1つまたは複数のウェブページに存在すると想定される情報を得ることを目的とする。
  • ローカル・クエリ — 場所を探したり訪問することを目的とする。Visit-in-personクエリとも。
  • ナビゲーショナル・クエリ — 特定のサイトに到達することを目的とする。

他方で日本では、検索意図を Know—Do—Go—Buy に4分類する用法が一般的になっている。しかしこれはGoogleが2016年に発表した Micro-Moments を、2018年に筆者が各地のセミナーで検索意図に援用し(その一例はこちらのレポートで読める)それが広まったものである。あくまでも Know—Do—Go—Buy の4分類は Micro-Moments(人々が「何かをしたい」と思い、反射的に目の前にあるデバイスで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間)の分類であり、検索意図の分類ではないことに注意が必要である。
(文:住太陽

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