GA4でSNS経由の訪問者数を知りたいのですが、どうすればいいですか?
こんにちは。Webコンサルティングの森和吉です。
SNSを、自社サイトへの誘導手段として活用されている企業も多いと思います。「実際、どれくらいの人がSNSから訪問してくれているのだろう?」と思ったとき、役に立つのがGA4(Google アナリティクス 4)です。
今回は、「GA4でSNS経由の訪問者数を知りたいのですが、どうすればいいですか?」というお悩みに答えていきたいと思います。
SNSからホームページへの誘導状況を確認できる「GA4」
森先生、「自社ホームページにおけるSNS経由の訪問者数を知りたいです。GA4を活用したいのですが、どうすればいいですか?」という質問が届きました。
わかりました。UA(ユニバーサルアナリティクス)からGA4に移行し、まだ慣れない方も多いと思います。ポイントを押さえれば難しくはありませんので、一緒に覚えてどんどん活用していきましょう。
SNSのプロフィール画面に、自社のホームページのURLを設定している企業は多いですよね。SNS投稿を見て興味を持った方に、さらに自社の認知、興味を深めていただくためにホームページへ来ていただく。それが、みなさんの理想としている形だと思います。
その施策の効果を測るためには、閲覧者の動きを知る必要があります。しかし、各SNSの管理画面では「投稿→プロフィール画面」へのアクセス状況は確認できても、「プロフィール画面→自社ホームページ」へのアクセス状況は見ることができません。そこで役立つ手段のひとつが、Googleが提供するアクセス解析ツール「GA4」です。
GA4で「どのSNSから何人の訪問者が来たのか」調べてみよう!
GA4は、2020年にリリースされ、2023年7月に旧版のUAが終了となったことで完全移行したばかりの最新版。操作方法もUAから一新されましたので、長らくUAを使っていた方は戸惑っているかもしれません。
実際、私にご相談に来られるお客様からも、「GA4になってから、使い方がよくわからなくなってしまって……」という声を多く聞きます。そこで、GA4を使って、「各SNSからの訪問者(流入)数」を調べる方法を解説します。
流入経路は、「ユーザー獲得」「トラフィック獲得」の2パターンで調べられます。前者はGA4から新たに加わった機能で、訪問者が「最初に」Webサイトへ来たときの流入経路がわかります。後者はUA時代からあった機能で、訪問者がどこから来たのかを、セッション(訪問)ごとに集計します。
Webサイトに3回訪問したAさんを例に考えてみましょう。
- 1回目:Instagram
- 2回目:Google検索
- 3回目:X
Aさんの流入経路が上記のようだった場合、ユーザー数は1でセッション数は3とカウントされます。「ユーザー獲得」では、1回目の流入経路が「Instagram」だとわかります。「トラフィック獲得」では3つの流入経路がわかりますが、最初に訪問した際の流入経路がInstagramなのか、Xなのか、どこなのかはわかりません。
では、具体的に「ユーザー獲得」を例に、調べる手順を見てみましょう。なお、以下の[ ]で囲んだ箇所はトラフィック獲得を行いたい場合、クリックするところです。
どのSNSから流入したかを調べる手順
【手順1】
GA4にアクセスしたら、次図のように左側のメニューから「レポート→集客→ユーザー獲得[トラフィック獲得]」の順にクリックすれば、「チャネルグループでの流入数」が表示されます。
チャネルグループとは、Webサイト訪問者の流入経路をグループ化したものです。例えば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは「Organic Search」、他Webサイトからのリンク経由は「Referral」、SNSは「Social」というグループにまとめられます。この時点では、具体的にどのSNSから訪問してきたのかはわかりません。
【手順2】
表の上部にある「最初のユーザーのメインチャネル グループ[セッションのメインチャネル グループ]」をクリックすると、次図のような選択肢が表示されるので、「ユーザーの最初の参照元/メディア[セッションの参照元/メディア]」を選ぶとチャネルグループの詳細が表示されます。
これで、「Social」にどんなSNSが含まれているのかがわかります。たとえば「t.co/referral」はX、「instagram.com/referral」はInstagram、「facebook.com/referral」はFacebook、といった形で、訪問者がどのSNSを経てWebサイトに辿り着いたのか知ることができます。
森先生からのアドバイス
自社のWebサイトが、どのSNSからの訪問者が多いのかがわかれば「うちはInstagramよりXから流入してくる人が多いから、今後はXを強化しよう」といった、新たなWebマーケティング施策の一手が浮かんでくると思います。
ただやみくもにSNS運用に取り組むのではなく、GA4を活用して強化すべきSNSをきちんと見極めて注力し、効率的、効果的なSNS運用を加速させましょう。
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